イカセブン×激流・深場の夏沖イカ攻略 ~タフなフィールドに対応する沖イカ専用ロッド~
今作で4代目となる“イカセブン”。ヤリイカそしてスルメイカにおける近年のトレンドを追求しリニューアル。スパイラルXコア+ハイパワーXの採用によりシャープなシャクリが可能に。加えて穂先にはハイパワーXソリッドを搭載したことで穂先のブレが低減、イカのサワリをより鮮明に伝えます。また近年における状況変化により、釣り人や道具にかかる負荷は年々過酷になってきています。釣り人に掛かるシャクリ負荷を軽減し、ブレない竿捌きを可能にするXシートエクストリームガングリップをあらたに採用。さらに、脇挟みのしやすさを追求しリアグリップを+5cm延長させ最適化しました。新生イカセブンの持つ強靭なバットパワーとシャープな操作感をぜひ船上でご体感ください。
イカセブン×激流・深場の夏沖イカ攻略 ~タフなフィールドに対応する沖イカ専用ロッド~
【23AW新製品 船・沖イカ】イカセブン / 松田竜也【シマノオンラインフィッシングショー】
主に沖イカのターゲットはスルメイカとヤリイカ。近年、スルメイカは回遊と釣果の変動が多く、短期間に釣れ盛る傾向が見られます。同時に遠州灘、伊豆沖など深場・速潮下で釣れ盛る傾向にあり、東京湾口や房総方面でもその傾向が見られます。また、ヤリイカも同様に深場・速潮下での釣りとなることが増えており、スルメイカ・ヤリイカの両方を狙う、またはリレーするケースも増えています。
これら昨今の沖イカ事情は、より高負荷化が進んでおり、竿の基本性能の進化はもちろん、釣り人の身体に掛かる負担の軽減も大きな役割。イカセブンは“Xシートエクストリームガングリップ”を搭載。竿を支持し、シャクリ続ける手首への負担を大幅に軽減、沖イカの重量感をより楽しむことを可能にします。
5本から10本以上のプラ角を付けた仕掛けと100〜180号オモリ、そして水深100メートル以深での速潮。その中でしっかりと仕掛けを動かし、イカを掛け、逃さずに巻き上げることができるか否かは竿の調子にかかっています。
イカセブンはいずれもネジレに強くパワーのある胴とシャープな穂先を備えた沖イカ王道調子。入門に最適なブランコ仕掛け対応・バラシを防ぐ「M185」、直結・ブランコ両方に対応するオールラウンドの「MH170」、直結&高負荷を想定した「H155」と、仕掛けと釣法に合わせた沖イカど真ん中の3種。
すべてのアイテムで前モデルより竿尻を5cm延長することで脇挟みしやすさとバランスの良さが向上、さらにガイド固定力を上げることで耐久性はもちろん、シャクリや巻き上げにさらなる安心感・剛性感をもたらします。
様々な場面で大きな負荷が掛かる沖イカ釣りにおいて、ブランクスがネジレてしまうと思うように力が仕掛けに伝わらず各動作に必要以上に体力を要するうえ、速潮時にはシャクリもままなりません。これら竿のネジレやブレはパワーロスとなり、他の釣り以上にストレスとなるため、沖イカ竿には硬いだけでなく、ブレない、ネジレないブランクスが必須となります。
イカセブンは進化した基本構造スパイラルX コアとハイパワーXのダブルX構造によりネジリ強度、つぶれ強度が向上し、高負荷時のシャクリにおいてもブレないシャクリでツノを躍らせます。さらにソリッド穂先には耐ネジレ性能を向上させるハイパワーX ソリッドを採用。速潮時でも穂先がネジレを抑制しシャープに振り抜けるため、イメージどおりのシャクリでイカを誘い、そしてイカの乗りを捉えます。
松田 竜也 TATSUYA MATSUDA
スルメやヤリイカ釣りの竿で私が一番大切だと思っているのは、イカのサワリや乗りを察知する感度です。とはいえ、それは穂先に現れる感度だけではなく、シャクリの間にイカのサワリを感じることができる、つまり動きの中で重さの変化を感じ取ることができる“シャクリの感度”です。止めた状態の穂先に、サワリや乗りが出るのは、かなり状況が良いとき。大切なのは誘っているときにどれだけサワリや乗りを捉えられるかだと思っています。
たとえば、沖イカ釣りの乗合船でズバ抜けた釣果を出す人は、決して小さなアタリを出して即アワセして掛けているのではなく、誘い動作の中で数多くのサワリや乗りを察知しているから取りこぼしがなく、それが、大きな釣果の差となっている場合がほとんどです。また、浅場ならまだしも、最近の沖イカは深く、潮が速い場合が増えています。その中でバランスが悪い竿を使うと、シャクっている間にイカがサワっても、もちろん乗っていても分からないことが多いものです。
つまり、沖イカの竿の感度は、オモリが重く、水深が深く、潮が速い中でネジレずしっかり動かせる操作のしやすさと大きく関係しています。
ネジレずシャクる、それが感度につながる。
ブランクスにスパイラルXコアを搭載したイカセブンは、ネジレに強く、あらゆる重さに負けないイカ竿に仕上がっています。スパイラルXコアはパワーや強度が必要とされる竿に使われる技術ですから、竿そのものが強く、タフなコンディションでもブレずにシャクることができます。本来であれば、素材の進化とともに新しい竿は細くなっていくのでしょうが、イカセブンはあえて肉厚にすることでパワーと操作性を向上させています。なぜなら沖イカ釣りはオモリ150号以上を使うことが多く、リールも中型以上となりますから、細身軽量を追求するよりも、パワーロスを少なくするほうが操作性、快適さ、結果として感度も上がります。
また、リアグリップ長を5cm長くしたことも操作性と快適性を良くしています。5cmでそんなに変わるのか? と思われるかもしれませんが、右手でリールを保持し、左手でフロントグリップを支え、グリップを脇に挟んだ時のバランスと安定性がまったく違います。加えてイカ釣り師に大好評のXシートエクストリームガングリップも搭載されました。さらに穂先やガイド周りなど、目に見えない所にも様々な改良が加えられ、対トラブル性能も向上しています。
これらパワー、操作性、快適性を追求し、細部までブラッシュアップすることにより、イカセブンはこれまで以上に高負荷が加わることが多くなっている沖イカ釣りにおいてカギとなる”シャクリの感度”に優れたイカ竿に仕上がっています。いわばハイエンドモデルであるイカスペシャルからの「良いとこ取り」ともいえる仕様で、これから本気で沖イカを始めたい人にぜひ勧めたい竿であると同時に、沖イカマニアも納得して使い込める竿となっています。
直結、ヤリ、浅場。割り切った3アイテム。
【H155】
スルメイカ、ヤリイカ問わず直結仕掛けの釣りをするならH155をおすすめします。ワンピース仕様で最もパワーと操作性が高く、オモリ150~180号、15本ヅノ仕掛けでもしっかりシャクって掛けることができます。また、使い込んでいけば、仕掛け、水深、イカのサイズや種類を問わず、オールマイティに楽しむことができるようになる1本です。
【MH170】
ヤリイカ釣りをメインとする人におすすめです。ヤリイカのほか、初期に水深100~150mでムギイカ、ニセイカと呼ばれる小~中型のスルメイカが対象となるときはシャクって掛けるよりもゆっくり巻き上げる中でサワリを察知して掛ける方法が効果的な場合が増えています。そんなシチュエーションに向くのがMH170で、ヤリイカ直結にも良い竿だと思います。
【M185】
ブランコ仕掛けを愛用される方の中にはクッション性の良い竿を好む方もいます。とくに千葉県の外房や茨城県の冬~初夏のヤリイカ釣りに代表される浅場で大型が釣れるときは、ブランコ仕掛けでは足1~2本に掛かってくることが多く、波の高い日が多い海域でもあることから、長さとしなやかさを持つM185がマッチします。3本の中では長め、軟らかめではありますが、従来の標準的なイカ竿ともいえる仕様です。
グリップの接触面が大きく手のひら全体で包み込むようにホールドするため、リーリング時のブレを30%低減するとともにパーミング時の負荷も最大45%減(※当社従来比)。疲労を軽減するとともに、誘いやアワセ、巻き上げなどにおいてタックルの性能をさらに引き出す。
※XシートエクストリームガングリップM(交換可能)
高強度素材の採用で進化した、次世代の基本構造。
シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれなど、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成(当社比)しました。
※ ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。
ロッド本来の性能を引き出す適材適所のモノづくり。
竿づくりの基本はまずブランクスにこだわり、その性能を最大限に引き出すこと。釣り人の意思を入力し魚からの答えを感じ取るグリップは、そのための重要なターミナルです。シマノはそれぞれのシーンで求められる“握りやすさ”を追求、斬新な発想を形にします。
キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特長。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。
柔軟なソリッド部をカーボンテープで強化。ソリッドの魂ともいえる喰い込み性能、繊細な曲がりを阻害することなく、ブレやパワーロスを抑制。キャスト精度、操作性、感度を飛躍的に高めました。
カーボン繊維によって強化したシマノ独自の素材CI4をさらに進化させたCI4+。従来樹脂と比較してより軽量で高い強度を備えているのが特長。
品番 |
全長(m) |
継ぎ方式 |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
錘負荷(号) |
リールシート位置(mm) |
リールシートタイプ |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
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M185/RIGHT | 1.85 | グリップジョイント | 2 | 118.2 | 220 | 2.0 | 60-150 | 461 | DOWNLOCK | 76.6 |
45,000円 |
261007 |
MH170/RIGHT | 1.70 | グリップジョイント | 2 | 103.2 | 230 | 1.8 | 80-180 | 461 | DOWNLOCK | 84 |
45,000円 |
261014 |
H155/RIGHT | 1.55 | - | 1 | 155 | 255 | 2.3 | 100-180 | 461 | DOWNLOCK | 87.7 |
45,000円 |
261021 |
※RIGHT=右巻きの両軸・電動リールに適応します。