2000年代に人気を博した2大バスロッドと言えば『シャウラ』と『レサト』です。僕もかつて愛好者のひとりで、それぞれの特性や持ち味を活かして日々バスフィッシングを楽しんでいました。
フリースタイルロッドとして生まれ変わったレサトが目指したのは、伝統のしなやかで粘り強いブランクスでありながらも、アングラーを徹底的にアシストして、バーサタイル性能を追求すること。粘りのあるカーボン素材がロッドパワーをアシストする一方、軽量なチタンフレームガイドがロッドバランスを整え、シャープな振り抜けを体感できるシリーズに仕上がっています。
現行のフリースタイルロッドには、ワールドシャウラとスコーピオンが存在しています。僕の場合、主に前者はその優れた感度と軽快性を重視してワーミングに、後者は粘り強さを活かして巻き物の釣りに適していると考えて使ってきました。伝統のスコーピオンの血統を受け継ぐアップグレード版・レサトも主に巻きを主軸とした展開で心強い武器になります。また従来との比較で明らかに自重は軽く仕上がっているので、スコーピオンユーザーのステップアップにも適したモデルへと進化を果たしています。
レサトはすべてのモデルがワンアンドハーフの2ピース、そしてグリップは2WAY仕様。全てのモデルにロッドエンドを150mm延長可能なエクステンショングリップを標準装備しています。別売りグリップを購入することなく、通常のキャスティング仕様から、グリップを延長してジギング仕様にシフトすることができます。ロッド全長が延び、時にダブルハンドで遠投、時にエンドグリップを脇に挟むことでジギング。ティップが浮くかのような優れたバランスになっています。
例えばボートシーバスゲーム。キャスティングを主軸とする展開の一方で、深場に魚影を発見した時は瞬時にエクステンショングリップをエンドに差し込んでジギング仕様へとスイッチすることが可能です。リールを外す手間なく、いつでも瞬時にシフトチェンジ可能となるのがレサトです。
ラインナップは全11モデル。いずれもあらゆるゲームに対応する基本性能の高さを持ち、シチュエーションやスタイルに応じた使い勝手の良さを発揮します。またアングラーを徹底的にアシストするレサトならではの新たなモデルも加わりました。
例えば、2682R-2と2683R-2。ワールドシャウラやスコーピオンで人気を博してきた2702R-2と2703R−2から4インチのショート化を図った、レサトの使い勝手の良さを体感できるモデルたちです。
特に注目したいのが2650FF-2。従来スコーピオンでは5ピースにしか存在しなかった0パワーモデルが、ワンアンドハーフの2ピースモデルとしての登場です。繊細なティップの一方でしっかりしたベリー〜バットは小型魚のみならず大型魚まで存分に対応できるパワーの幅を持っています。
バスではシャッドを始めとする小型プラグ、エラストマーフロッグなどの操作系で扱いやすい1本。最軽量クラスで言えば1gジグヘッドでのメバリングやエリアトラウトでの極小ルアーから、シーバスでは7〜8cmミノー、最重量クラスは30〜40gのスーパーライトジギングまで対応が可能。スピニング1本であらゆるライトゲームが楽しめます。
またジギングに対応するモデルは現行スコーピオンの場合、5ピースモデルしか存在しなかった中で、レサトはエクステンショングリップを装着すれば全モデルがキャスティングにもジギングにも対応可能。幅広いニーズに応えるレサトが、フリースタイルゲームの進化を加速します。