圧倒的軽量化で立て竿操作も軽快に!
8.5mで172g。さらにAES仕様は166g。驚異的な軽さを実現しFWシリーズの歴史に名を刻んだLIMITED PRO FW Light Special。この革新の1本でフルシーズンを戦い抜き、2千匹以上という鮎を取り込んだ松本一平は、具体的な例を挙げてその軽量性を評価した。
「手前の鮎を丁寧に釣りたい。だから必然的に立て竿の操作が多くなります。ピンスポットでオトリの泳ぎを引き出すために、糸の入水角度は頻繁に微調整します。同時に竿を細かく動かしているのですが、こうした竿さばきをするうえでも軽さは大きなメリットです。竿は自分の手の一部みたいなものなので軽いに越したことはありません。集中力の持続にも大きく関係してきます」
そう語る松本のスタイルは、積極的にオトリを動かしながらしつこいほどのアプローチを繰り返す「動」の釣り。ゆえに竿の操作性に強くこだわる。
「ゼロテンションから糸フケをコントロールしていく際になるべく穂先の真下を釣りたい。沖や上流に飛ばしすぎるとオトリの泳ぎを制御しにくいからです。糸フケの調整や重さを感じながらのオトリ操作は、竿が軽ければ軽いほどスムーズです。ちょっとオトリを右に向けたい、と思ってキュッ!と動かすような操作をする場面で、スッ!とそれが決められる。繊細に、狙い通りにオトリを動かせるのがいいですね」
8.5mというレングス、超高弾性カーボンを採用したブランクスのメリットは、シャープな操作感だけではない。
「9mと比較して50cmの差は風切りという点でものすごく大きい。これまでも同じ長さの軽量ロッドはありましたが、この竿は胴ブレしない張りがある。風があっても竿がブレたり曲がり込んだりせず、シャキッとしています。さすがはリミテッドプロだと感じますね」
松本がそのメリットを推す圧倒的軽量性。彼がこの竿に惚れ込んだ理由は、その特長をさらに先鋭化したスペシャル仕様にもある。
「ノーマルでも素晴らしく軽い竿ですが、パーソナルスペックのAES仕様はさらに軽い驚きの166gです。塗装を最小限にして軽量化を図ったこの仕様は、軽さだけではない、さらなるハイスペックと言っても過言ではありません。手元にしっかり響く感度もそうですし、手に吸い付くように引っかかるので軽い力で支えられる。細かい操作をするときにその違いが際立ちます。自然と釣りへの集中力が高まっているように思いますね。「Light Special」に興味を持っている方には、ぜひAESにも注目していただきたいです。」