短く急テーパーなRS(ラジカルソリッド)穂先はソリッドなのに感度が高く操作性も高い。
独自の操作感をプロセレクトの構造に合わせてベストなバランスに落とし込んだ。
RSの傑作と評価の高い20リミテッドプロRSをベースに、プロセレクト独自の調子へとリチューン。胴の張りを高めて先調子を際立たせることで、緻密なゼロ管理性能を獲得。またエキサイトRSソリッドを搭載することにより、ソリッドの柔軟性を活かしつつ高感度化に成功しました。POWERSELECT SYSTEMにパワータイプRSを標準装備することで誰もが満足できる良型対応力も追求。
短く急テーパーなRS(ラジカルソリッド)穂先はソリッドなのに感度が高く操作性も高い。
独自の操作感をプロセレクトの構造に合わせてベストなバランスに落とし込んだ。
ソリッドの良さを引き出すのは構造とバランス
「オトリを弱らせないのが目的なら一般的なソリッドでも充分。でも僕が考えるソリッド釣法とは、ゼロ前後のテンションを管理することによってオトリの泳ぎに変化を与え、リアクションで追わせる釣りです。ただしなやかなだけのソリッドでは細かいゼロ管理ができないんですね。プロセレクトRSをリチューンするにあたっては、『このブランクスに合ったソリッドとは何か』ということを第一に考えました」
島啓悟が編み出したソリッドシェイク釣法。RSソリッド穂先は、上方へ柔らかくテンションを掛け続けるこの釣りの、いわば核となる部分だ。しかし、しなやかなソリッドはソフトな操作が可能な一方で、「振動を吸収するため感度が落ちる」「チューブラーに比べて操作がワンテンポ遅れてしまう」といったデメリットも併せ持つ。オトリの挙動を的確に把握し、ゼロ周辺のテンションをシームレスにコントロールするためには、ソリッドといえども感度と操作性は犠牲にできない。
「ソリッドでありながら感度と操作性を高めるには、穂先そのものの構造と竿全体のバランス、この2点が重要だと思うんです。リミテッドプロRSやスペシャル競RSは素晴らしい出来ですが、かといってこれらの穂先をプロセレクトに付けても充分な感度と操作性が得られるかといえば、必ずしもそうではない。プロセレクトにはプロセレクトに合った穂先があるはずで、その穂先も竿全体のバランスが取れているから存分に性能を発揮できるんです」
感度アップのエキサイトRSソリッドと対応幅が広がるパワータイプRSソリッド
いかにして感度と操作性を両立させるか。その解答は、スペシャル競では替穂先の設定だったエキサイトRSソリッドを標準穂先に据えることだった。エキサイトRSソリッドは通常のRSソリッドよりもテーパーが緩やかで適度な張りがある。そしてソリッド部分もやや長い。RSソリッドほどの繊細さはないが、そのぶん感度が通常のRSソリッドに対し平均64%アップしている。もちろんオトリ操作のレスポンスも向上する。
「プロセレクトは素材の特性上、リミテッドプロやスペシャル競よりもマイルドな調子なのですが、これにエキサイトRSソリッドがピタリとはまりましたね。感度もクリアで、オトリ操作時のダイレクト感が増しました。ソリッドにありがちなあやふやな部分がなく、これなら誰でもRS特有のゼロ感覚をつかめるんじゃないかな」
また、替穂先のパワータイプRSソリッドの実力も見逃せない。エキサイトRSソリッドと比較すると先端が急テーパーでとてもしなやか。全長は10cm短くなるもののパワーは1ランク相当アップすることから良型が混じる状況や強い流れでもアユを抜きやすく操作時の対応力も上がる。もちろんソリッド穂先ならではのオトリの追従性やゼロテンションのコントロール性は兼備。ピンスポットでリアクションを誘う操作も行いやすい。
単なるリミテッドプロやスペシャル競のダウングレードモデルではなく、プロセレクトのあるべき姿を追い、独自の進化を遂げた新生RS。そこにはあらたなゼロの世界が広がっている。
誰でも簡単に緻密なゼロ管理ができる竿です
「初代のプロセレクトRSは、自分としても満足のいく出来映えでした。でも月日が経って新しい技術や素材によって“やれること”が増えてくると、『もう少しこうだったらな』と思う部分が出てきます。今回の2代目プロセレクトRSで大きく進化したのは穂先です。RSソリッドよりも先端が太いスローテーパーでやや張りのあるエキサイトRSソリッドに変更することで、感度と操作性が格段にアップしました」
エキサイトRSソリッドは繊細一辺倒ではなく、しなやかさと張りを兼備する最先端の穂先である。ソリッドゆえのスムーズな曲がりを維持しながらも、硬すぎず、軟らかすぎずの絶妙なバランスが、プロセレクトのマイルドなブランクスにマッチした。
「水中の情報がボケずに伝わってくるし、オトリ操作のレスポンスも向上しました。ソリッドにはゼロ周辺のテンションを緻密に管理できるメリットがありますが、ゼロの感知能力自体はチューブラーのほうが上です。でもエキサイトRSなら、ソリッドでありながら誰でも簡単にゼロの状態を作れると思いますね」
8.5mがH2.6、9mがH2.75と、長さによってパワーランクを変えているのも2代目プロセレクトRSの特徴だ。
「8.5mは軽快さを求めて手にする竿ですから、20cm前後までの数釣りを想定してH2.6の設定になっています。9mは良型狙いも視野に入れて、タメ性能を重視したH2.75としました。このところ急激に人気が高まっている8.5mは僕もお気に入りの竿ですが、特にエキサイトRSソリッドとの相性がいいと感じます。また付属のパワータイプRS穂先に交換すると、調子がガラッと変わります。シーズン後期の良型が相手でも力負けしませんね」
ソリッドの武器といえば、何といってもオトリのなじみの良さ。強い流れの中で竿を立てていくと、流されまいとオトリが懸命に尾を振る。このレッドゾーンギリギリの状態から微妙なテンションの出し入れができる。これこそがRSの真骨頂だ。
「瀬の中でもソリッドの曲がりと糸フケを使いながら緻密なゼロ管理ができるようになったのも、エキサイトRSソリッドの恩恵です。ソリッド穂先は引き抜きが難しいと言われますが、70〜80度のやや前傾した状態から抜くようにすると良いでしょうね。曲がりのスイートレンジが広いプロセレクトなら、竿が勝手に抜いてくれると思いますよ」
ネジレとつぶれを克服しロッド性能を根幹から高める。
スパイラルXはロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻きした三層構造。内外の斜めの繊維により、軽さを維持しながら、高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現することができます。キャストやファイトといった釣りの動作における瞬時のパワー伝達がよくなり、軽さを維持して“獲るための地力”を高める、シマノ独自の「基本構造」です。
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新開発、タフテック∞は一般的なソリッドに対して巻き込み強度3倍、巻き込み量5倍を実現(当社比)。強いタフテックαを凌ぐ高強度ソリッド穂先です。
節の継ぎ目はやりとり中にもっとも負担が集中する部分。Gクロスプロテクターは破損のリスクを大幅に軽減するとともに、玉口部分に精悍なルックスを与えます。
直接穂先に結びつけた天上糸を滑らせるとともにトップ自らも回転して糸ガラミを激減。繊細な穂先とほぼ同じ細さで、竿先が鈎先になったような感覚の感度を発揮します。(鮎竿、渓流竿に採用)
グリップ性に優れ、濡れても滑りにくく、理想の操作をサポート。高いグリップ力でありながら必要最小限の塗装膜なので、軽さや感度にも貢献しています。
品番 |
全長(m) |
H表示 |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
元径(mm) |
適合オモリ(号) |
適合水中糸(ナイロン・号) |
適合水中糸(メタル・号) |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
85 | 8.50 (8.32) | H2.6 (H2.75) | 7 | 142.5 | 210 | 1.1 (0.7) | 24.3 | 0-1.5 (0-2) | 0.1-0.6 | 0.02-0.2 | 99.4 |
173,000円 |
335814 | 4969363335814 |
90 | 9.00 (8.85) | H2.75 (H2.9) | 8 | 136.5 | 227 | 1.1 (0.7) | 24.9 | 0-1.5 (0-2) | 0.1-0.6 | 0.02-0.2 | 99.4 |
183,000円 |
335821 | 4969363335821 |
※( )内はパワータイプRSソリッド穂先の仕様です。
※元径は後端から100mmの外径を表示しています。