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スペシャル 競(きそい) FW[SPECIAL KISOI FW]

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23スペシャル 競(きそい) FW

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23スペシャル 競(きそい) FW

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23スペシャル 競(きそい) FW

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23スペシャル 競(きそい) FW
23スペシャル 競(きそい) FW
23スペシャル 競(きそい) FW
23スペシャル 競(きそい) FW
23スペシャル 競(きそい) FW

スペシャル 競(きそい) FW

248,000円~ 273,000円 (税別)

驚異的な軽量化。フェザーウェイト、あらたな境地へ

羽のような軽さと優れた操作性を実現しながら、強い引きをもいなし受け止める安心感とタメ性能を両立。シマノ史上最軽量となるライトスティンガー85もあらたにラインナップし、FW(フェザーウェイト)のあらたな境地を切り拓く。

KEY FEATURE キーフィーチャー

限界への挑戦 その軽さが、感性を研ぎ澄ます。

前作から最大15gの軽量化を果たし、フェザーウェイトに磨きを掛けたNEW SPECIAL 競 FW。

軽さの追求は、操作性の追求、そして感度の追求でもある。

「オトリを感じる」能力をさらなる次元へと高めた新しいFWは、

釣り人の技量をも、より高いステージへと押し上げる、あらたな可能性に満ちている。

軽量への挑戦とキレのある操作性の追求

FWのアイデンティティ、それは「軽さ」にほかならない。そのとき考えられる、最新の設計手法と素材を用いて、FWは代々軽さの追求を続けてきた。そして2023年の最新モデルでは、前作に比べ最大15gの軽量化を達成している(85比:205g→190g)。

これには高精度設計により、薄肉化しても十分な強度と張りを持たせたことに加え、スパイラルXコアが持つ素材としての強さ、さらには最新の超軽量コーティングも大きく貢献している。

また、前作では引き性能にややウェイトを置いて、穂先は柔らかめに、中間から元竿はパワー重視の設計としていたが、最新モデルではシャープで張りが強く、ブレが少ない調子に仕上げている。これによりゼロオバセをさらに明確に感じ取れるようになり、引き釣りでも泳がせでも、オトリの感覚をしっかりと指先で感じながら、より微細なテンションコントロールが可能になった。

 

安心のタメ性能を実現するスパイラルXコア+新設計ブランクス

しかし、10g以上もの軽量化は、パワー低下を招く要因にもなりかねない。一般的には「軽い竿=華奢」というのが、自然の発想。ロッドの軽量化には、タメ性能の不足、やり取り時の不安…といった、ジレンマがつきまとう。

それを克服するのが、あらゆる方向からの曲がりやツブレ、ネジレに対して高い強度を持つスパイラルXコアと、曲がりのバランスを徹底的に分析してエネルギーの伝達性、曲がりのスムーズさ、バランスを効率化する新設計手法の採用。超軽量でありながら安定感のあるタメ性能を発揮し、瀬での強い引きもいなしながらのやり取りが可能だ。

軽量ロッドにありがちな華奢なイメージを払拭し、曲がってからの信頼感があり、しっかり曲げ込むことができる新しいスペシャル競FW。その高精度なチューニングは、より緻密な操作を、より高い集中力で持続するための、大きなサポートとなるはずだ。

 

H2.0 8.5mの新アイテム  ライトスティンガー85

そして、もうひとつのトピックが、シマノ史上最軽量鮎ロッドとなる新アイテム、ライトスティンガー85の登場。H2.0という極軟調でありながら、FWとしての切れ味を持つシャキッと張りのあるブランクスは、しなやかながら高精度なオトリ操作を実現する。

このロッドは、和歌山県日高川の龍神地区を拠点とする名手、松本一平が監修するライトモデル。シーズン初期~中期の繊細な釣りに力を発揮するロッドだが、和歌山県の河川であればほぼフルシーズン使用することが可能。もちろん、他県の河川でも、荒い流れや大型の出る釣り場でなければ終期でも対応できる。

軽く柔らかなロッドは、オトリに負担を掛けずに操作ができるのが利点だが、しなやかさを通り越した柔らかさは、実用的とは言い難い。しかしながら、ライトスティンガー85は、良い意味でH2.0という表記を裏切るような、シャキッとした攻撃的な調子を実現している。

 

軽さの中に強さがあるNEWスペシャル競FW

これまでにない軽さが、これまでにない感度を生み、より繊細なゼロコントロールを実現するNEWスペシャル競FW。その進化は、釣り人の潜在能力をさらに引き出し、今まで掛からなかった野鮎へのアプローチも可能にしてくれる。

軽いのにタメが利き、安心感のある曲がりは、ライトスティンガー85を含む最新のFW全てに共通する要素。さらなる軽さと強さを手に入れたFWは、最先鋭のロッドでありながら、誰にでも扱いやすい特性を備えるオールラウンダーでもあるのだ。

釣り方や釣り場を選ばない、その素直な特性が、オトリの動きを的確に伝え、高い集中力を発揮させる。全身、軽量、高感度。釣り人と一体化するその感覚こそが、FW最大の武器である。そこに強さが加われば、これほど心強いものはないだろう。

 

真髄は、操る楽しさ トーナメンターが語るスペシャル競FWの魅力

対談=小澤 剛×猿渡 俊昭

■ 競技会の魅力とは?

小澤:2023年発売のスペシャル競FWは、猿渡さんと2人でテストしました。猿渡さんとは出会ってから、もう25年くらいになります。

猿渡:そうですね。改めまして、よろしくお願いします。

小澤:同じクラブに入ってて、いろんな大会に一緒に出たよね。

猿渡:競技会の魅力はやっぱりその自分の腕を試すというのが一番の魅力で、大会に出ている仲間たちといろいろ交流もできて、腕を磨きあっていけるのも魅力ですね。

小澤:競技会の魅力はたくさんありすぎて、一言で答えるのは難しいですけどね。負けて悔しいときもあるけど、そんなときは決勝戦とか見たり、ほかの人の釣りを見て刺激をもらったりとか勉強にもなるしね。自分の足らないところも見えてくる。まあ僕の場合は酒を飲むのも好きだから、夜集まってみんなでワイワイやるのも楽しいしね。

 

■ 競技会で重視する竿の性能は?

猿渡:僕はやっぱり操作性が一番。イコール軽さですね。細かい操作をして、いろんなポイントを打っていくには、やっぱり操作性の良さが一番大事ですね。

小澤:それは僕も大事かなと思う。でも、僕の場合は昔から勝ちたいというのもあるけど、基本的に鮎釣りがうまくなりたい。競技会だからっていうのはあんまり関係なくて、どうやったら鮎がたくさん釣れるようになるだろうかって考えたときに、オトリをコントロールすることが一番重要でしょう?だから、オトリの動きを感じ取れる感度が大事だと思ってる。それは競技に関係なく、うまくなるために必要だから。

猿渡:確かに、オトリの動きをつぶさに感じられないと、操作のしようもないし。そういった意味でも、FWは軽くて感度がよく、オールラウンドに使えるのが魅力ですね。

 

■ 新しいFWはどんな竿?

小澤:2023年発売のスペシャル競FWは5アイテムあります。今回はそのうちの90、85、H90、H85の4アイテムを2人でテストしました。

猿渡:相当な回数、テストしたよね。FWっていう名前はフェザーウェイトから来ていて、鳥の羽のように軽いというのが魅力ですよね。例えばベタ竿で操作していて、ふっと上げたときに、鳥の羽のようにふわっと持ち上がる、この感触がFWの一番いいところだなと僕は思います。

小澤:そうだね。僕の中でFWは、すごい操作性の軽い「バーサトル」と思ってます。万能な競技向きというか、数釣るために必要な要素がしっかり入っている竿。

猿渡:操作性とか軽さとかは、集中力に直結しますよね。

小澤:僕は差し返しが多いから、あんまり胴が揺れると疲れるので、竿が揺れずシャキッとして、今まで以上に軽い竿というのが、今回の目標になったかな。

猿渡:重いとどうしてもストレスを感じるもんね。

小澤:一日やってると腕がパンパンになってくるから。今回はそれが軽減されるようにやってます。

猿渡:仕上がり的には前より重量がだいぶ落ちて、操作性がすごく上がったと僕は思います。

小澤:ずいぶん軽くなったよね。先代よりもタメ性能を上げて、もっと安心して竿を曲げられるのも目標だったんだけど、テストを重ねるうちに、だんだんと克服できてきた。今回のFWは、軽くてシャンとしているわりに、すごい粘るよね。タメたときの怖さがないというか。

猿渡:肉薄にはなってるんでしょうけど、大きい鮎が釣れても安心感があるよね。

 

■ FWという竿の魅力は?

小澤:FWは「釣りが楽しくなる竿」だと思っています。感度がよくて軽くて、オトリを自分で操作する感覚がよくわかる竿なんです。さっきも言ったけど、僕は釣りがうまくなりたい。そのためには何が必要か…。自分が今まで友釣りを35年やってきて、ここだなって肝があるんです。それは、オトリをいかに感じるかということ。「引きすぎたらアカン、緩めすぎてもアカン」っていう、その絶妙な感覚を捉えるには、どういう調子にしたらいいのかっていうのをずっと追求してきた。それに対する解答が、歴代のFWという竿。その感覚を誰もがわかりやすく掴める竿を目指して作ってる。うまくなりたいとか、オトリを操ることの楽しさを味わいたい人に使ってほしい竿です。

猿渡:絶妙のバランスで作ってますもんね。柔らかすぎても硬すぎても、この感覚は出せないです。オトリを感じながら操作する楽しさを覚えてもらって、たくさん釣ってもらえたらなと思いますね。

小澤:オトリ操作の感覚は、一回掴んでしまえば、そんなに難しいことではないんだよね。

猿渡:FWは軽くて感度もいいから、オトリ操作が本当にしやすい。

小澤:操作して掛けることの楽しさを、もっともっと知ってもらいたい。友釣りが何倍も面白くなるからね。

IMPRESSION インプレッション

すべては感じるために。 ー オトリを自在に操る小澤剛のFW理論 ー

ラインを微妙に張っていき、オトリの存在を感じる瞬間の張り加減。張らず緩めずという友釣りの基本を、さらに繊細に突き詰めたのが「ゼロオバセ」や「ゼロテンション」と呼ばれる、テンションコントロールの基準点である。ゼロからテンションをキープするのか。それとも抜くか、加えるか…。現代の友釣りのベースとなるテクニックを確立した小澤剛が、絶大な信頼を置くスペシャル競FW。突出したオトリ感知能力を持つこのロッドを、小澤はどう使うのか?彼が提唱するFW理論に、耳を傾けてみよう。

小澤 剛 TSUYOSHI OZAWA

オトリをうまく感じられれば鮎釣りはうまくなる

今回のFWは原点に帰って、重量を可能な限り絞りました。軽くなるほど感度は上がってくるので、それにこだわって作った感じですね。軽い竿だと曲げたときに突っ張って、どうしても怖さが出てくるんですけど、今回は軽くしてもタメがきくよう調整しました。

僕は試合に勝ちたいというより、もうひたすら釣りがうまくなりたいと思っています。うまくなりさえすれば、勝手に勝てると思ってるんです。

では、鮎釣りがうまくなるって、どういうこと?ってなると、ポイントを見る目とか、道具とか、テクニック的なものとかたくさん要素はあるんですが、ポイントを見る目や技術っていうのは、経験を重ねるしかないんですよ。でも、道具っていうのはまあ正直、名人、上手って言われている人の真似をすれば、ある程度にはなる。お店に行ってお金を出せば、釣りのレベルはそれなりに上がるんです。

で、道具の中で何が一番大事かっていうと、僕は竿だと思ってるんです。竿を選ぶにも、軽さ、長さ、調子と、要素がいろいろあるでしょ。その中でうまくなるために大事なものっていうのが、「オトリを感じる感度」なんですね。これは間違いない。オトリの動きとか重みを感じるというのはとても大事で、掛かったときの感度っていうのは、あったほうが面白いかもしれないですけど、別になくても釣れるんですよ。

僕がいつも言う鮎釣りの基本中の基本、ここさえ押さえれば人並み以上に釣れますよっていうのは、オトリの存在を感じる寸前の張り加減。ゼロオバセとか、張らず緩めずっていうところを正確に捉えて、そこから張ったり緩めたりができるようになれば、かなり釣れるようになるはずです。

竿の軽さにこだわるのは、この感覚が非常にわかりやすくなるからです。僕はオトリをうまく感じられなければ上達できないと思っているので、竿を作るときはそこにずっとこだわってテストしているんです。

 

軽さと感度とタメ性能を繊細なバランスで成立させる

ゼロを取れる竿っていうのは、作ろうと思ったら簡単に作れるんですよ。竿に張りを持たせれば、ゼロは簡単に感じられます。ただ、そうすると今度は、緩めすぎてオトリがボトムに当たってしまうとか、引っ張りすぎてしまうとかの影響が出てくるので、その辺のバランスが難しい。何かを足すと何かが失われることが、竿の場合は多いんです。

今回は、軽さと同時にタメ性能も上げていくことが課題だったんですが、安心してタメられるようにしすぎると、竿は鈍感になる。でも感度を突き詰めていくと、今度は張りがありすぎて、オトリに対する当たりがきつくなったり、バラシが多くなる。

そのあたりのバランスを、僕の今までの経験で、微妙にさじ加減してるっていうところですかね。開発の人は大変だと思うけど(笑)。おかげで苦労の甲斐あって、誰でもゼロオバセを簡単に感じ取れて、そこからテンションを掛けて引きにもできるし、緩めるほうにもパパッと切り替えられるような、使いやすい調子の竿ができたと思います。自分にとって使いやすいだけじゃなくて、いろんな人の顔や考えを思い浮かべながら作りました。

 

FWの感度を駆使して自分なりのゼロ基準を作る

オトリを感じる感度にこだわって作ったこのFWは、ゼロオバセ、つまり糸の張り加減の基準を作る竿として使ってほしいんです。僕がいくら言っても、糸の張り加減っていうのは、口では伝わりにくいんです。ニュアンスは伝わるかもしれないけど、やっぱり人間の感覚的なものなので。

でも、それでいいんですよ。ここがゼロだと決めたら、自分の中で一応の基準ができるので、そこからどうしたら鮎がよく掛かるのかっていうのを試してもらえればいい。オトリを感じる寸前…という基準を知ることは、すごい武器になりますから。

だから、とりあえず基準を作ってしまうことです。小澤がなんと言おうが、「俺はここをゼロとしてしまおう!」でいいんです。FWはオトリの動きを感じやすいように作ってあるので、そこは信頼してもらっていいです。

そして、基準のゼロをキープするのもいいんですけど、そこからもう少し張ったり緩めたりとかいろいろと探ってもらって、基準からどう動かしたら一番よく掛かったのかを探りながら釣ってほしいんです。そうすればゼロを作ってからの展開が自ずと見えてきて、「こうしたらもっと釣れるな」っていうのがわかってきます。そういうふうに使ってもらえたら、FWのポテンシャルを最大限に発揮できるんじゃないかと思います。

 

85/90 H2.6 オトリへの優しさと高感度の両立。

しなやかさを武器に勝ち上がるトーナメントの頼もしき相棒

H2.6はトーナメントで僕の主力になる硬さです。自分の右腕となる竿であり、大会を勝ち抜かないといけない竿。なので、引いたり泳がせたり、自分の釣りに必要な、普段やっている釣りが、最高にやりやすくなるようにテストを重ねて作りました。

僕は基本的に、柔らかめの竿のほうがよく釣れると思っています。オトリが弱りにくいとかいろいろ理由はあるんですが、過去の大会のデータを集めると、自分の場合、もう柔らかい竿ばっかりなんですよ、勝っているのが。そういう統計的なところで結果が出ているんです。メインロッドはH2.75って、多くの人が言っている状況で、僕が勝つのはほとんどH2.6とかH2.5なんですよ。だから、みんながH2.75クラスの竿を使うなら、僕はそれより柔らかめを使う感じ。みんながH3とか使いたかったら、H2.75を使う感じですかね。

本来、H2.75を使うシチュエーションであれば、それに合わせたほうが釣りはしやすいんですが、僕の場合は「ちょっと柔らかくない?」って竿を使うと、なぜかよく釣れるんですよ。僕はどちらかというとテンションをかけっぱなしにするスタイルなので、柔らかい竿のほうがオトリが弱りにくかったり、泳ぐ姿勢が良くなるのかもしれませんね。

 メインで使用するのは90ですが、よりピンポイントを釣りたいときは50cm短い85のほうが緻密な攻めができます。FWは元々軽くてシャープ感があって、感度もいい竿なんですが、50cm短くすることによってそれがより際立つ感じです。すごく小さいポイントでも打ち込みやすいし、糸の張り加減も50cm短くなることによってさらによくわかるので、非常に使いやすいと思います。

 

H85/H90 H2.75 軽さとタメ性能を高次元で融合。

猿渡 俊昭 TOSHIAKI SARUWATARI

227g→215gへ12gの軽量化(H90)  軽くなってもタメがきく

今回初めて開発に携わり、責任感、プレッシャーは相当なものがありましたが、バランスの良い竿に仕上がったと思います。かなりの本数を試して、納得いくまでテストさせていただきました。自分だけでなく、多くの方が使うにあたって、使いやすい、ベストなバランスを追求しました。とくにトーナメントではポイントを選べないので、どんな状況にも対応できるようにすることが必要です。テストをするにあたっては、可能な限りいろいろなポイント、シチュエーションで釣りをして、ひとつの所に長くとどまらないように心がけました。

H85/H90は、H2.75のパワーがあるロッドですが、前作より10g以上の軽量化が施されたにもかかわらず、タメ性能が向上しており、大きな魚とも安心してやり取りができます。もちろん、適切なゼロオバセを知るための感度、高い操作性、集中力の持続といった、FWの特長はほかのアイテムと同様に高いレベルにあります。

H2.75クラスは、中盤以降の石の大きなところ、大きな河川で活躍するロッドです。自分はとくに85が好きで、ピンポイントを精度よく釣れるところがとても気に入っています。

 

LIGHTSTINGER 85 H2.0 常識破りの攻撃的極軟調子。

多くの釣り人に攻められている人気フィールドは、鮎の反応も非常にナーバス。

そんな河川で多くの鮎を掛けたいと思うなら、誰よりも繊細なオトリコントロールが必要だ。

名手が集い、ハイレベルな攻めを受け続けている和歌山県日高川・龍神地区。

高いプレッシャーにさらされた野鮎を攻略するには、魚に寄り添うアプローチも必要になってくる。

スペシャル競FW ライトスティンガー85は、龍神地区をホームとする松本一平が、

シビアなフィールドを克服するために生み出した、常識破りの超軽量極軟調子。

シマノ史上最軽量、173gの鋭利な棘(スティンガー)。

その抜群の切れ味の秘密を、松本自ら解説する。

松本  一平 IPPEI MATSUMOTO

しなやかさ重視のチューブラー穂先常にテンションを掛けて操作

柔らかい竿って、僕にとっては非常に使い勝手はいいんですけど、風が吹いたときにどうしても抵抗を受けやすいんです。この竿の開発は「少し風が強いコンディションのときでも、柔らかい竿が使えるといいな…」という僕のつぶやきから始まりました(笑)。柔らかい竿としては、リミテッドプロFWのライトスペシャルがあるのですが、そちらは90なので、今回は50cm短くして、風の抵抗を受けにくいようにしてもらいました。

僕は、オトリには常にテンションが掛かっていたほうが良いと思っています。友釣りはオトリが尻尾を振っていなければ、野鮎からの反応が得られないという大前提があるからです。テンションをかけっぱなしにするには、ソリッド穂先にする方法もあるのですが、チューブラーのほうがもう少し攻撃的な釣りができます。柔らかいソリッドはショックを吸収して、オートマチックにテンションをコントロールしてくれます。ですが、チューブラーは柔らかくしてもソリッドほど柔軟に曲がるわけではないので、自分の手で細かく調整できます。

とくにシーズン初期の12~13cmの小型を相手にする場合、竿に掛かるテンションがまったく違うと思うんですよ。極端に柔らかいソリッドだと、ショックを吸収する幅がありすぎて、小さなオトリの重さを感じにくい。チューブラーにしても、無難な太さの穂先にすると、どうしても小さいオトリを操るときに負荷が大きくなりすぎるんです。実際にはテンションを掛けられないと思います。もうゼロか緩めるかしかない。それを払拭するため、20cmクラスをメインターゲットとして、しなやかさを重視した先が細いチューブラー穂先を採用しています。ただし、しなやかすぎると感度も劣ってしまうのですが、そこはエキサイトトップⅡが搭載されているので、水中の情報をしっかり伝えてくれます。

 

軽く柔らかくてもシャキッとした操作感を実現

さらに、8本ではなく7本継ぎにすることで、竿全体がしなやかに曲がるようにしています。節が少なくなると、曲がりやすいぶん竿がダレやすくなるんですが、あらたな設計手法とツブレに強いスパイラルXコアのおかげで、FWらしいシャキッとした調子になっています。ブランクスのツブレが抑えられたぶん、肉を薄くすることができて、軽くても強い竿に仕上がりました。

20cm+αの型であれば、余裕を持って対応できます。テストで25.8cmも上げていますが、無理さえしなければそれぐらいのサイズも獲ることはできます。とにかくきれいに曲がってくれて、魚を掛けてからも楽しい竿になっています。

僕のホームグラウンドである和歌山県・日高川の龍神地区は、腕達者が多いことでもよく知られている釣り場です。川自体は比較的フラットなんですが、非常に鮎釣りが盛んなエリアなので、とにかく鮎の反応がシビア。ただ泳がせるだけ、ただ引くだけではダメで、どちらもこなせないと釣果は出せません。泳がせ主体のフィールドというイメージがあるかもしれませんが、実際は泳がせしながらオトリ管理をして釣るのが主流になっています。

なので、引いたり泳がせたりしながら、きっちりとテンションを掛けて、オトリを管理できる竿が欲しかった。それを実現した竿が、ライトスティンガー85なんです。

和歌山県の河川であれば、これ一本で概ね対応できると思います。釣り場の条件的に近い安曇川や京都などの関西圏の河川にもぴったりです。20cm前後くらいの釣り場であれば、フルシーズン使っていただけます。長良川のような大きな河川でも、梅雨くらいまではいけると思います。

柔らかい竿の場合、手尻をまめに調整すると釣りやすくなります。通常はハナカンの位置竿尻トントン~プラス5cmくらいですが、思ったより型が良かったり、流れが強い場合はマイナス10cmくらいまで上げて使っています。

 

柔らかな竿が活躍する場面は実際には案外多い

流れがきついところでも、竿の柔らかさを利用すれば、オモリや背バリを使わなくても簡単にオトリが入ります。柔らかい竿はオトリが入りやすくて弱りにくく、常に微弱なテンションを掛けながら動きをコントロールできる点が、大きな武器といえるでしょう。

ポイントからポイントへオトリをずらすときは、川底からあまり引き上げず、少し浮かせたぐらいの状態で移動させると、その間にいる野鮎が掛かってくる確率が高いです。これも竿が柔らかいからできる操作で、小さいオトリに合わない硬めの竿を使っていると、水面からオトリが顔を出して移動する状態になりやすく、弱りも非常に早くなります。

シビアな状況になればなるほど、この竿の柔らかさが効いてきますので、ぜひ実際に試してみてください。

FEATURE 特徴

Gクロスプロテクター

節の継ぎ目はやりとり中にもっとも負担が集中する部分。Gクロスプロテクターは破損のリスクを大幅に軽減するとともに、玉口部分に精悍なルックスを与えます。

メタルトップ口栓
バッジ付尻栓
穂先

TECHNOLOGY テクノロジー

スパイラルXコア
ナノピッチ
エキサイトトップII
Gクロスプロテクター
回転式「超感」トップ
しっとりグリップ
SPIRALXCORE_RD
スパイラルXコア

高強度素材の採用で進化した、次世代の基本構造。

シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれなど、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成(当社比)しました。

※ ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。


NANOPITCH_RD
ナノピッチ

ブランクスを焼き上げる工程で使用する成型テープのラッピングを極めて細かいピッチで施す方法。ブランクスが、より均一な圧力で締め上げられるため、高強度化に大きく貢献しています。その細やかなピッチは、上質感のある外観デザインを描きます。


EXCITETOP2_RD
エキサイトトップII

エキサイトトップをさらに進化させたエキサイトトップⅡ。鮎ロッドの穂先としては採用できないほどの超高弾性材料で作り上げたシマノオリジナルソリッドを、チューブラー穂先の先端に封入した構造です。


GCROSSPROTECTOR_RD
Gクロスプロテクター

節の継ぎ目はやりとり中にもっとも負担が集中する部分。Gクロスプロテクターは破損のリスクを大幅に軽減するとともに、玉口部分に精悍なルックスを与えます。


KAITENSHIKI_RD
回転式「超感」トップ

直接穂先に結びつけた天上糸を滑らせるとともにトップ自らも回転して糸ガラミを激減。繊細な穂先とほぼ同じ細さで、竿先が鈎先になったような感覚の感度を発揮します。(鮎竿、渓流竿に採用)


SHITTORIGRIP_RD
しっとりグリップ

グリップ性に優れ、濡れても滑りにくく、理想の操作をサポート。高いグリップ力でありながら必要最小限の塗装膜なので、軽さや感度にも貢献しています。


LINE-UP ラインナップ

SPECIFICATION スペック表

品番

全長(m)

H表示

継数(本)

仕舞寸法(cm)

自重(g)

先径(mm)

元径(mm)

適合オモリ(号)

適合水中糸(ナイロン・号)

適合水中糸(メタル・号)

カーボン含有率(%)

本体価格(円)

商品コード

JANコード

LIGHTSTINGER 85 8.50 H2.0 7 141.5 173 1.5 23.0 0-2 0.1-0.4 0.006-0.1 99.9

248,000円

353221 4969363353221 *
85 8.50 H2.6 7 142.5 190 1.7 24.4 0-3 0.1-0.6 0.03-0.2 99.9

258,000円

353238 4969363353238 *
90 9.00 H2.6 8 136.5 208 1.7 24.8 0-3 0.1-0.6 0.03-0.2 99.9

268,000円

353245 4969363353245 *
H85 8.50 H2.75 7 142.5 200 1.7 24.9 0-4 0.15-0.8 0.05-0.25 99.8

263,000円

353252 4969363353252 *
H90 9.00 H2.75 8 136.5 215 1.7 24.9 0-4 0.15-0.8 0.05-0.25 99.9

273,000円

353269 4969363353269 *

■別売専用ソリッド穂先/先径 0.6mm 18,000 円 ●LIGHTSTINGER 85(13YHQ)
■別売専用ソリッド穂先/先径 0.7mm 18,000 円 ●85(13YHR)●90(13YHS)●H85(13YHT)●H90(13YHU)
※元径は後端から100mmの外径を表示しています。

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