【22SS新製品 鮎】スペシャル 競RS/島啓悟&小沢聡【シマノオンラインフィッシングショー】
オトリに負荷をかけにくい柔軟なソリッド穂先を搭載しながら、高い操作性を実現するスペシャル競RSに、さらなる感度とパワーを与える“エキサイトRSソリッド”を新採用。標準装備のRSソリッドとの使い分けで、ソリッドトップのあらたな世界を体現する。
【22SS新製品 鮎】スペシャル 競RS/島啓悟&小沢聡【シマノオンラインフィッシングショー】
【22シマノ新製品鮎竿】スペシャル競RS 島啓悟×RSソリッド穂先の進化と歴史
そのソリッドトップは、明らかに異質だった。 短めの急テーパー。
軽いテンションを与えると、先だけがキュッと曲がる。
島啓悟が独自の手法で編み出した、“釣るための哲学”がここにある。
オトリに優しいソリッドトップ
だが、それだけでは何かが足りない
言うまでもなく、友釣りは“循環の釣り”である。オトリを放ち、野鮎を掛け、掛けた野鮎をオトリとして再び放つ。そのサイクルを最短で繋いだ者が、最も数を釣ることができる。
しかし、うまく繋ぐことができなければ、オトリは徐々に体力を失い、次の野鮎を掛けられる確率は次第に低下していく...。
1980年代後半以降、鮎の冷水病が広がり始めると、友釣りはシビアさを増していった。一尾の鮎が貴重になった。小型の鮎も、体力が衰えた鮎も、大事に使わなければ数が伸びない時代になっていた。
その間、友釣りは進化を重ねる。ロッド操作でスイートスポットを狙い撃ち、ラインのテンションコントロールでオトリに動きを与え、野鮎のアタックを誘発する釣りが台頭。泳がせ釣りと引き釣りの境界線は、混沌としたものになっていく。
そんな時代に登場したのが、“ソリッド穂先”の鮎竿である。オトリの動きを積極的にコントロールするには、張りのあるチューブラー穂先のほうが扱いやすい。しかし、張りのある穂先で操作すると、ダイレクトな操作感となりどうしてもオトリを弱めやすい。その点、ソリッドトップなら、ある程度強めに糸を張ってもソフトな曲がりがクッションになり、オトリを優しく操作できる。
トーナメントで頭角を現していた島啓悟も、そんなソリッドトップのメリットに着目していた一人だった。しかし、自分が理想とする竿とはどこかが違っていた。エキサイトRSソリッド”の採用といえるだろう。
優しさと操作性を両立する
その答えは“急テーパー”にあった
2004年、スペシャル競に新たなアイテムとして加わった“コンペエディションRS”は、島の理想を形にした最初のRadicaltaper Solid(急テーパーソリッド)搭載モデルだ。ソリッド部のテーパーを強くすることで、テンションをかけると先端部だけがキュッとお辞儀する独特な穂先。穂持ちから下には張りを持たせ、操作性の高い先調子の竿に仕上げてある。
島といえば、上方テンションでオトリにイレギュラーな動きをさせ、野鮎のリアクションを誘う“ソリッドシェイク”が代名詞。数々のビッグタイトルを制したこの技に、RS穂先が大きな役割を果たしてきたことは周知のとおり。島の理想を形にしたRSは、初代にして高い完成度を持っていたが、代を重ねるにつれ、その調子にさらなる磨きをかけていく。
ソリッド専用モデルのプライドが生んだ5代目 スペシャル競 RS
柔らかなソリッドトップは、オトリを弱めないという意味では理想的。ただし島の場合は、従来のソリッドに対し、さらなる操作性を求めていた。オトリを弱めないソリッドの柔軟性と、操作性の高いチューブラーの硬さ。その良好なバランスを探った結果、辿り着いたのが“急テーパーソリッド”だった。
「ロッド操作で上方向にテンションをかけて、リアクションバイトさせるには、チューブラーだと操作性に限界があって、どうしても動かしすぎてしまうんです。でも、柔らかすぎるソリッドだと、思うようにコントロールが利かない。両方の特徴を兼ね備えたRSは、僕の中では理想の調子でした」
その後、RSはリミテッドプロシリーズにも展開され、ソリッド穂先専用モデルとして、確固たる地位を築いていく。
「操作性を向上させるため、先部をもっと軽くしたり、チューブラーとソリッドのつなぎをさらに煮詰め、テーパーの形状やソリッドの長さを見直したり、タメ性能の向上を図ったりと、さまざまな改良を施してきましたが、初代からのコンセプト自体は大きく変わっていないと思います」
だが、5代目となる2022年モデルは、ひと味違う。さらなるサイズへの対応力を高めるべく2~4番を強化し、先調子を際立たせた20リミテッドプロRSの調子を継承。より高精度な“ゼロ”管理を実現している。そして、最大のトピックは、ソリッドの限界を超える高感度をもたらす穂先、“エキサイトRSソリッド”の採用といえるだろう。
平均64%※の感度アップを実現するエキサイトRSソリッド
(※通常タイプのRSソリッド比)
「スペシャル競 RSは、ソリッド穂先専用モデルです。チューブラー穂先搭載モデルに、ソリッドの替穂を入れただけでは成し得ない、操作性の高さを磨いてきた竿です。しかし、その一方で、チューブラーを使い慣れた方には、RSソリッドの曲げ加減がつかみにくいと感じる場合もあるかと思います。今回、替え穂先として付属するエキサイトRSソリッドは、チューブラーとの間を埋める、新タイプのソリッド穂先です」
従来のRSソリッドに比べ先端10cmほどが硬く、テーパーはややスロー。先端部が大きく曲がるRSソリッドに対し、支点が穂持ち側に寄ってへの字に近いカーブを描く。チューブラーよりも遥かにしなやかでありながら操作性が高く、手元に伝わる感度はRSソリッドの平均1.64倍。普段チューブラー穂先を愛用している釣り人にも、違和感なく扱うことができる。
「ゼロテンションの位置までラインを張ったとき、RSソリッドは先端がキュッと曲がる感じですが、エキサイトRSソリッドは曲がる前に手元に重さを感じると思います。でも、重みが乗った位置でも、穂先が張りを吸収してくれるので、オトリに負担をかけずにコントロールすることできます」
RSソリッドとエキサイトRSソリッドの使い分けで、さらに守備範囲が広くなったスペシャル競 RS。ソリッドの真髄を体感できる、新たな専用ロッドの誕生だ。
RS初の30cmアクションズーム搭載『85-82ZD』
RSシリーズにおいて、初めての採用となる30cmアクションズームを搭載したこのモデルは、初期から中期までの中小河川で活躍するショートロッド。基本的な調子を85側で設計しており、状況に応じて縮め82側で使用するのが定番のスタイル。
「ショートのズームロッドとしては小太刀という選択肢もありますが、状況によって50cmズームは釣り方や仕掛けの長さが変わりすぎる場合もあるので、30cmのアクションズームを採用しています。天然遡上河川とか、アユのサイズが20cmくらいまでの数釣り河川などにおすすめです」
RS定番の30cmハイスピードズーム『80-83HD』
基本を短い80側とし、送り込み、引き抜きといった、竿の長さがほしい場面で83側へズームアップさせる、30cmハイスピードズーム採用モデル。ソリッド穂先の柔らかさが仕掛けの扱いを難しくする状況でも、ズームアップで瞬時に対応することができる。
「竿は短ければ短いほど、理想に近い緻密な操作ができます。80をベースに30cmのハイスピードズームを採用したこの竿は、伸ばした状態でも違和感なく操作でき、僕もすごく気に入っている一本です。変化の多い渓流相の河川であれば、オールシーズン活躍してくれるでしょう」
RSの王道を行くスタンダードモデル『90ND』
90レングス、H2.75クラスのオールラウンダー。先代モデルをより先調子化することで、さらに緻密なオトリ操作を可能にしている。先調子でありながら、強い負荷がかかると元までしっかりと曲がり、良型をより引き抜きやすくなった。
「15~20cmの釣り頃サイズから、最大24cmクラスまで対応する守備範囲の広いスタンダードモデル。いろんなシチュエーションで使っていただける、RSの魅力を存分に味わえる竿だと思います」
RSシリーズ最強のパワーモデル『H90ND』
H3.0パワーのスペシャル競RSシリーズ最強ロッド。泳がせから瀬釣りまで対応できる、頼れる一本だ。ソフトなソリッド穂先の特性を活かすことで、小型から最大26cmクラスの大型まで対応可能。シマノ鮎ロッドのなかで、最も守備範囲の広い一本といえる。
「RSでは最もパワフルですが、ガンガン瀬の中で寝かせて使うというキャラクターではなく、シーズン後半の大型が狙えるシチュエーションで、オールラウンドに使える竿です。エキサイトRSソリッドを組み込むことで、ソリッドトップながら大きな魚の重さに負けることなく、快適なオトリ操作ができるセッティングになります」
高強度素材の採用で進化した、次世代の基本構造。
シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれなど、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成(当社比)しました。
※ ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。
ブランクスを焼き上げる工程で使用する成型テープのラッピングを極めて細かいピッチで施す方法。ブランクスが、より均一な圧力で締め上げられるため、高強度化に大きく貢献しています。その細やかなピッチは、上質感のある外観デザインを描きます。
新開発、タフテック∞は一般的なソリッドに対して巻き込み強度3倍、巻き込み量5倍を実現(当社比)。強いタフテックαを凌ぐ高強度ソリッド穂先です。
節の継ぎ目はやりとり中にもっとも負担が集中する部分。Gクロスプロテクターは破損のリスクを大幅に軽減するとともに、玉口部分に精悍なルックスを与えます。
直接穂先に結びつけた天上糸を滑らせるとともにトップ自らも回転して糸ガラミを激減。繊細な穂先とほぼ同じ細さで、竿先が鈎先になったような感覚の感度を発揮します。(鮎竿、渓流竿に採用)
※極細
元上にも尻栓が付いているため、元上を持って叩き込み仕舞いをしても、元竿が飛び出しません。すばやい場所移動が可能です。
※85-82ZDのみ
グリップ性に優れ、濡れても滑りにくく、理想の操作をサポート。高いグリップ力でありながら必要最小限の塗装膜なので、軽さや感度にも貢献しています。
※回転式「超感」トップ:極細
※元上尻栓:85-82ZDのみ
品番 |
全長(m) |
H表示 |
装着穂先 |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
元径(mm) |
適合オモリ(号) |
適合水中糸(ナイロン・号) |
適合水中糸(メタル・号) |
ズーム(cm) |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
85-82ZD | 8.50 | H2.6 | RSソリッド | 8 | 142.5 | 217 | 0.55 (1.1) | 25.1 | 0-1 (0-1.5) | 0.1-0.6 | 0.02-0.2 | 30 | 99.1 |
276,000円 |
303011 | 4969363303011 | * |
80-83HD | 8.30 | H2.75 | RSソリッド | 8 | 137 | 235 | 0.55 (1.1) | 25.6 | 0-1 (0-1.5) | 0.1-0.6 | 0.02-0.2 | 30 | 98.2 |
286,000円 |
303028 | 4969363303028 | * |
90ND | 9.00 | H2.75 | RSソリッド | 8 | 136.5 | 222 | 0.55 (1.1) | 24.9 | 0-1 (0-1.5) | 0.1-0.6 | 0.02-0.2 | - | 99.4 |
276,000円 |
303004 | 4969363303004 | * |
H90ND | 9.00 | H3.0 | RSソリッド | 8 | 136.5 | 242 | 0.6 (1.1) | 24.9 | 0-1.5 (0-2) | 0.15-0.8 | 0.05-0.25 | - | 99.5 |
281,000円 |
303035 | 4969363303035 | * |
※( )内はエキサイトRSソリッド穂先の使用です。
※元径は後端から100mmの外径を表示しています。