山口県下関市南風泊港の大和丸を利用し、5月上旬に、シマノフィールドテスター 庄山英伸さんがライトゲームCI4+ TYPE73 MH195 RIGHTとフォースマスター600DHを携えて、響灘へと釣行した。今回は、アジの泳がせ釣りでヒラメや青物、アコウ(キジハタ)などの根魚を狙った。
山口県下関市 南風泊港出船
当日は、早朝5時出船。まずは、エサとなるアジを確保するため、港から40分ほど走ったポイントで一斉にサビキ釣りを開始。ほとんどのハリに良型のアジが掛かり、次々と釣り上げられていく。30分ほどアジ釣りをして、泳がせ用のエサは十分集まった。
そこからさらに移動し、泳がせ釣りのポイントに到着。すでに庄山さんは、移動中にエサとなるアジ2尾のセッティングを完了している。
そして午前7時、船長の合図とともに釣りをスタートした。
渋く厳しい状況・・・
最初のポイントは水深が約45m。当日の潮は大潮で、干潮が午前3時59分、満潮が9時48分。風もあまりなく、ほぼナギの状態だ。
庄山さんが使用したタックルは、竿が新製品の「ライトゲームCI4+ TYPE73 MH195 RIGHT」とリールが「フォースマスター600DH」だ。
狙うは本命のヒラメ。従来品より、さらに強靭度が増した竿先でありながら、繊細なアタリも伝えてくれる感度を持つライトゲームCI4+ TYPE73 MH195 RIGHTの竿先に集中するが、なかなか反応がない。
すると、船長が移動を告げるブザーを鳴らす。船長はポイントに着くと釣り人の竿の反応を観察。反応がないと判断した場合、ブザーを鳴らし仕掛けを回収させ、ポイントを少しずつずらしながら魚を狙っていく。
各ポイントを回っていると、船尾の方から電動リールの巻き上げ音が鳴り響く。上がってきたのは60cm超えの良型ヒラメだった。着底した瞬間にアタったとのこと。
このように、ヒラメは着底した直後にアタってくることが多く、乗船者はポイントに到着後、すぐに仕掛けを投入することを心掛けている。
庄山さんは仕掛け投入後、定期的に竿をグイっと煽っている。これは、落しても反応が無い場合、竿を丁寧に大きく煽ってアジを泳がせアピールすることにより誘いをかけている。
しかし、船長や庄山さんも言っていたように、当日はかなり喰いが渋く、ポイントを移動するも、なかなか口を使ってくれない状況が続いた。ライトゲームCI4+ TYPE73 MH195 RIGHTも繊細なアタリは捉えるものの、ヒラメの喰い込みが浅く、ハリ掛かりまで持ち込めない場面やバラシも多発した。
深場への移動で好機到来!
すると、ここで船長が長距離の移動を決断。到着したポイントは水深63mの深場だ。
そのポイントに到着して、周辺を少しずつ移動しながら狙っていると、庄山さんがグイっと竿を素早く煽り、魚がヒットした。フォースマスター600DHの強力かつ安定した巻き上げで海面に浮いてきたのはマトウダイだった。本命ではないものの、様々な料理に使われ美味であるマトウダイを披露してくれた。
その後ポイントを数回変えるも、船上ではマトウダイやアコウなどは釣れるが、本命のヒラメが姿を現してくれない。
もう一度長距離移動をして、さらに深いポイントに到着。すると、船首で釣っていた同乗者の竿が大きく曲がった。電動リールの音を響かせ、浮かせてきたのは当日最大となる3kg超えのヒラメだ。
大和丸スタッフが丁寧にタモですくい、無事にゲット。同乗者は、ほっと胸をなでおろし良型ヒラメを披露してくれた。
その後、数回のバラシを繰り返しながらも、2kg前後のヒラメが船上を賑わせた。
しかし、予報通り正午をすぎると、強い北風が吹き始め波も高くなりシケ出したため、早めの帰港となった。
帰港後、やはり乗船者たちは「かなり渋かった」と、口を揃えた。今回は厳しい釣果となったものの、船長の深場に移動するという判断が功を奏し、良型ヒラメの姿を見ることができた。庄山さんも船長に「改めてまた乗船させてください」と、リベンジを誓っていた。
ヒラメは今後も狙えて、もちろん大座布団級もヒットしてくる。
底を狙うため根掛かりはもちろんだが、大物からハリスを切られることも多く、仕掛けの予備は十分に用意しよう。