探見丸CV-FlSHが装い新たに登場する。頼れる機能はそのままにデザイン洗練、サングラス越しでも画面が見えるディスプレイが採用されている。
1月下旬、駿河湾沼津のコマセダイへ出かけた松本は新CV-FlSHのデモ機と、コマセダイロッドに求められる柔軟性と強靭さ、芯がぶれない操作性を実現した最新モデルの海攻マダイリミテッドを持参。最高峰の富士山をバックに、ピカピカの2アイテムが映える。
松本が午前・午後の通しで乗船した船宿は、気さくで温和な久保田清船長が船主の沼津久料港・魚磯丸。2隻ある船は自分のスマホに魚探画像が映る探見丸スマート、魚体長が分かるACCU-FISH®機能まで、探見丸システムにフル対応するサービス体制だ。
沼津のマダイも海が温かいせいか浅場から深場まで幅広くいるようで、水深にすると「38~70メートルを攻めてます」と船長。上から測る指示ダナも浅場で20メートル、深場で52メートルと大差あり、フォースマスター600などの小型電動リールがマッチする。
「おっ、この反応はマダイ!……でもこんなにいるのに付けエサを喰いません」
探見丸を見つめながら、こんな場面こそ燃えるのが松本の真骨頂。上になかなか浮いてこない単体反応と付けエサの位置関係を思案しながら、あの手この手を試している。
Situation・状況
新CV-FlSHに反応頻発 しかし浮かないマダイたち
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▲ 日中はサングラスを装着。それでもバッチリ見えるのがNEW探見丸CV-FlSHの魅力!
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▲ 魚探を見ながら、あれこれ手を尽くして釣り上げた2キロ弱
▲ コマセダイ専用のフラッグシップモデル、New 海攻 マダイ リミテッド。松本は最も軟らかくて細身のS250を使用し「ネジレやブレがなく、コマセワークからヤリトリまで快適に操作できる」と大満足
▲ 良型のオオモンハタやイシダイも交じった
NEW探見丸CV-FlSH
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特殊フィルムを追加し、ボディカラーもクールにチェンジ。好評な機能はそのままに、価格据え置きで新登場。
■本体価格46,900円。シャワーOKの防水性。単3電池8本で作動。別売ライトケーブルでバッテリー電力丸との接続もオススメ
海面に照り返す日差しが眩しくなると松本は濃い偏光グラスをかけた。もちろん新しい探見丸CV-FlSHの画面はノン・ストレスで見えていて、集中力は途切れない。
午前船で1キロほかリリース級を数枚、続く午後船は快調に1~1.5キロを3枚釣り上げた後、夕マヅメに「大ダイのハリス切れが頻発中」と聞く水深38メートルの浅場で最後の勝負。
ウワサの一撃は右胴の間の松本……ではなく右ミヨシの釣り人にきたのだが、ファイト中にブチッ。4号ハリスがあっさり切られ「デカいね」とつぶやく松本の声で幕を閉じた。
午前と午後で反応が異なる魚探画像と、松本の興味深いマダイ攻略のヒントは次で楽しんでほしい。
Strategy・戦略
探見丸でマダイの位置を読み ガン玉着脱で喰いダナを探す
午前船の気になるマダイ反応
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【画像A】ビシと魚の位置
指示ダナは上から52メートル。そこのレンジに映る横帯はビシの軌跡だ。底近くにはコマセに反応したのだろう、マダイらしき魚が少し泳ぎ上がって再び沈んでいく様子が分かる。このように宙には浮かず、海底へ戻ってしまうときは典型的な喰い渋り。 -
【画像B】ACCU-FISH®ON
魚体長が分かるACCU-FISH®をオンにすると、底から数メートルの位置に68センチの魚が出現。しかし船内のだれにもアタらず素通りしてしまった。ここで松本はガン玉を付けてハリスを立て、付けエサをマダイの頭上に近づける戦術を開始。
午後船の興味深いマダイ反応
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【画像C】大魚が続ぞく出現
上~中層にプランクトンがビッシリ。底近くには54~82センチの大魚が現れて緊迫する状況だが、上ずる様子はない。指示ダナは54メートル。誘い上げる軌跡と、喰い気のある魚を狙い、あえて数メートル高いタナで待つビシの軌跡が映っている。 -
【画像D】夕マヅメの浅場狙い
夕刻狙った浅場の大ダイポイントで、指示ダナは24メートル。底から5メートル付近に46~76センチのマダイらしき魚が出現し、その数分後、右舷ミヨシのロッドが絞り込まれた。ハリス切れしたその相手は、5キロを超える大ダイだったか?
▲ 反応を見ながら付けエサを落とし込む松本
探見丸を見ていると喰い渋るマダイは一定の遊泳層からさほど浮いてこず、画像A~Dのすべてがその状況を示している。こんなときは、
「ハリスの1~2カ所にガン玉を打って(使用タックル製品情報の図参照)付けエサをマダイに近づけたら喰ってきました。ちょっとでも浮いてくるマダイの反応があれば、付けエサを少し持ち上げて、静かにゆっくり落とし込む誘いが効くこともあります」と松本。
これも、刻こくと変わる海中の様子をチェックできる探見丸があってこそのテクニックだ。さらに、
「新しいディスプレイはサングラスをかけていても本当によく見える。光がまぶしい晴天時も快適です」と絶賛。これでまた一つ、探見丸は沖釣りに欠かせない進化を遂げた。
その後、魚磯丸では5キロ級も浮上。春の乗っ込みに向かって、沼津内浦湾は早くも上昇気配だ。
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【撮影協力】駿河湾沼津久料港・魚磯丸 |