2020/01/27
コラム
阪本智子の I LOVE 磯フカセ 瀬戸内のグレにアタック!【後編】
INDEX
グレの動きを読む
ずっと正面を釣っていたのですが釣れるサイズは変わりません。そこでマキエを正面へ、仕掛けは潮下に入れてみました。サイズが上がらないときは、サシエをマキエの中心から離すといいサイズが喰ってくることも多いそうです。
「キター!」
心地よいアタリに竿を気持ちよく曲げる強い引き! サイズアップに成功♪ 25㎝まで引き上げることができました。グレの動きを予測して、マキエの撒き方や仕掛けの投入の仕方を変えながら狙っていくのは、チヌ釣りとは違う感覚で愉しい。
こうしてキーパーサイズを2ケタ釣ることができたので、気分転換も兼ねて違う場所へ移動することになりました。次はどんな場所だろう? わくわくします。
少ないグレを狙い撃ち
やってきたのは「小水無瀬の広場」。ここも足場がよく釣りやすそう。おまけに風裏で、暑いくらいです。「さっきのような状況ならもっとカンタンに釣れるかも?」と思ったら大間違いでした。こちらはエサトリの多さは同じですが、さらに沖までエサトリだらけという感じでした。
攻略法としては、足元にエサトリを留めてできるだけ遠投する……のですが、20m沖までエサトリが出ていきます。これはなかなか厳しい。でもわたし、こういうときこそ燃えるのです。
サシエをオキアミ、ネリエサ、ムキミと使い分けて遠投を繰り返し、ムキミを少し深いタナへ送り込んだときにいいアタリ! ようやくこの場所での1匹目を釣ることができました。
グレがいる場所とタナが分かればこっちのものだ〜なんて思いましたが、あとが続きません。それどころか、エサトリがどんどん沖へ出ていきます。そこでかなり潮上に仕掛けを投入すると、「グーン!」と竿先まで引っ張るいいアタリが出て25㎝クラスのグレがヒット。魚の動きを予測して仕掛けを投入して喰わせるという過程がたまらなく愉しい。無心で釣り続けました。
難しいからこそおもしろい!
サシエをローテしながら仕掛けの投入点を潮上と潮下に変えて、ここでも5匹以上釣ることができました。チヌ釣りに比べると、仕掛けの投入と回収のテンポが早く、忙しい釣りでしたが、とっても愉しい時間を過ごすことができました。
こっそり目標にしていた30㎝オーバーには届かなかったけれど、釣りはじめは「難しい」と思ったことが「愉しい」と思えるようになったのは大きな進歩かなと。
それによりグレ釣りの愉しみがひとつ増えました。また、チヌ釣りにも通じるものがあって勉強になりました。
グレはこれからよく釣れるシーズンを迎えます。瀬戸内ならではのグレ釣りに、ぜひ挑戦してみてくださいね!
次回は「山口の磯チヌにアタック」です
プロフィール
阪本 智子 (さかもと ともこ)
ショア・オフショア・ルアーにエサ釣りとなんでも愉しむ。
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