FOOTCON BASS|シマノ -SHIMANO-

 

伊藤巧の
FOOTCON BASS
the Steps

ポイント別アプローチ法⑧ 水路

ポイント別アプローチ法⑧
水路

「ポイント」と呼ぶには少し広すぎるかもしれませんが、ここで取り上げるのは比較的幅が狭い水路です。キャストすれば対岸まで届くような規模をイメージしてください。

両側が護岸された直線的な水路の場合は、目に見える変化が少ないので、つい岸際の障害物に注意を向けがち。ポツンとブッシュが張り出していたら、そこにバスがいるだろうと思ってしまうのも当然です。

そのため、こうしたスポットだけを撃って、あとの平坦なストレッチはクランクベイトやスピナーベイトを巻いて……という、ざっくりとした展開になることも多いかと思います。

しかし、水路で最も注目したいポイントは「水深の変化する場所」です。たとえば、2m前後の水深がずっと続いていたのに、ある場所から急に1m前後になったとしたら、その近辺は大きな狙い目となるはずです。

「浅くなった」ということは、水路が「狭くなった(=細くなった)」のと同じ。つまり、流れが強まったり、反転流が生じたりと、水流が変化しやすい場所になっているということです。

また、水深の変化は、地形的に見てもバスが活動する起点になりやすいポイント。浅いところでエサを追うこともでき、冷え込んだり水位が下がったりしたときに深いほうへ逃げ込むこともできるので、バスにとっては非常に都合が良い場所なのです。

こうした場所に、ちょっとしたカバーが絡んでいれば、一級ポイントの可能性大。一見なんの変哲もないような小水路でも、注意深く観察することで、隠れた好ポイントを見つけられるはずです。

直線的な水路では「水深の変化する場所」を探してみましょう。そこを起点にバスは行ったり来たりしているため、同じ場所に時間を変えて何度か入り直してみるのも有効です。