html Step.13 バッテリーの取り扱い方|the Steps|伊藤巧のFOOTCON BASS|シマノ -SHIMANO-
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伊藤巧の
FOOTCON BASS
the Steps

バッテリーの取り扱い方

フットコンエレキモーターの一式をレンタルした場合は、このような形で事前にセッティングしてくれるボート屋さんが多いです。

レンタルボート店では近年、エレキモーターの貸し出しを行っているところが増えました。これを利用すれば、船へのセッティングやバッテリーとの配線など、ややこしい部分をお店の方がすませてくれます。したがって、初めての場合は一式をレンタルするのが手軽で便利です。

細かいセッティング方法はゆくゆく解説するとして、ここでは「レンタルエレキセット一式を借りた場合に、あらかじめ知っておくべきこと」について取り上げます。まずはバッテリーの取り扱い方法から。

フットコンエレキモーターには、その名のとおり電源が必要です。ボートに人間を載せて引っぱるだけのパワーと、何度も繰り返し使える性能を考慮して「ディープサイクルバッテリー」と呼ばれるものが使われています。最近は軽量なリチウムイオンバッテリーも普及しはじめていますが、まだまだ高価なため、しばらくは従来のバッテリーを使うケースが多いでしょう。

「バッテリーは危険物だという認識が必要です。取り扱いには十分注意しましょう」(伊藤)

一般的なボート用鉛バッテリーはこのように端子が上になるように置きます。横倒しにするのは液漏れの恐れがあるのでNGです。

バッテリーの上面にはプラスとマイナスの端子があり、フットコンのケーブルをここに接続して使います。そして、もっとも事故の原因になりやすいのがこの「端子」です。

たとえば、ふたつの端子を繋ぐように電気を通す物体を置いてしまうと、バッテリーがショートしてしまいます。本体が壊れるだけならまだしも、火花が飛んで周辺のものが溶けたり、発火する恐れも……。

「実際にショートしたという話を、釣り場で何度も耳にしたことがあります。椅子のかわりに積んだアルミ製の脚立が倒れてショートしたり、なかにはロッドがふたつの端子に接触して燃えたという人も。金属製のネットの柄でショートして、慌てて触れたら火傷した、というケースもありました」(伊藤)

こうした事故を防ぐには、バッテリーの端子に被せるカバーを使うのがいちばん。購入すれば必ず付属しているものですが、レンタルしたバッテリーにはついていないこともあります。その場合は周囲に電導性のあるものを置かないように注意しましょう。ゴム製のマットを上に敷く、といった工夫をするアングラーもいます。

バッテリーのショートを防ぐプラスチック製の端子カバー。カバーの一部を切り取ればケーブルを繋いだ状態でも使用できます。

エレキモーターのケーブルは蝶ネジで接続しますが、ペンチなどでしっかり締めておかないと接触不良で熱を発することもあるので注意しましょう。