FOOTCON BASS|シマノ -SHIMANO-

 

伊藤巧の
FOOTCON BASS
the Steps

エレキモーターの種類

このウェブサイトのタイトルにもなっている“フットコン”という言葉。「フットコントロールタイプのエレキモーター」という長い名称をシンプルに略した、和製英語です。要するに「足で操作するエレキモーター」という意味ですが、これとは別に「手でコントロールするタイプのエレキモーター」も存在します。それが“ハンドコン”です。

「ハンドコンタイプのは、操作がシンプルで直感的だから習得しやすい。ただし手を使うので、キャストとエレキモーターの操作を交互に行わざるを得ないのが弱点ですね。そういった理由から、現在レンタルボートでバス釣りを楽しむ人の大半はフットコンを使っています。足でボートの挙動を微調整しつつ、上半身は釣りの動作に集中して、狙った場所にリズムよくキャストを繰り返す。バス釣りの大切な部分を担ってくれるのがフットコンだと思います」(伊藤)

ハンドコンタイプのエレキモーター。船首、船尾いずれにも装着可能で、直感的に操作しやすいのが特徴です。

ちなみに、フットコンはもともと「エンジン付きのボート」とワンセットで使用することを想定して作られたアイテム。大きく移動するときはエンジンを使い、釣りをしながら流していくときだけ駆動音の静かなフットコンを踏む……つまりは補助的な動力源だったものを、小規模な日本のフィールドではメインの動力として採用するようになった、という経緯があります。
「フットコンのなかにもいくつかの種類があるので、選ぶ基準を知っておく必要があります。最大のポイントは『必要なバッテリー』の電圧(ボルト)の違い。12V、24V、36Vなどがありますが、フットコン入門としては“12V”を選んでおけば間違いないです」(伊藤)

必要な電圧が高くなればなるほどエレキモーターのパワーも大きくなるのですが、12Vのモデルならバッテリーが1個ですむのに対し、24Vだと2個必要。また配線が複雑になったりもするので、最初はトラブルの少ない12Vモデルがオススメです。なお、ボート店の免許不要艇で使われているエレキモーターも12Vなので、購入前にレンタルで体験してみるといいでしょう。

「電圧の次に決めなくてはいけないのが“ポンド数”(推進力)と“シャフトの長さ”。メーカーによっていくつかラインナップがありますが、55ポンド前後・シャフト長36インチというのが標準的なエントリーモデルです」(伊藤)

「12V」という表示のあるフットコンエレキモーターは、12Vのバッテリー1個で使用できるタイプです。

ボート店でレンタルできるフットコンは「12V・55ポンド前後・シャフト長36インチ」のタイプが多いです。初めて購入するならこのスペックがオススメ。ボートに設置するための「マウント」の規格はメーカーごとに異なるので注意が必要です。