FOOTCON BASS|シマノ -SHIMANO-

 

伊藤巧の
FOOTCON BASS
the Steps

荷物の積み方②

ロッドは足元の左右に並べておきます。ハイデッキがあると美しく収納できます。

「そもそもロッドを何本持っていくか、これも大きな問題です。ひとり乗り用のボート(12フィート)の場合だと、多くても10本が限界だと僕は思います。できれば8本以下がいいかな、6本だと美しい。タックルが増えれば増えるほど、ラインやルアーが互いに絡んだりするトラブルが増えるので」(伊藤)

ロッドはボートの左右の端に揃えて置きます。たとえばスピニングとベイトタックルが3本ずつなら、ごちゃ混ぜにせず「右にスピニング、左はベイト」と揃えるのがよいでしょう。「左ハンドルと右ハンドルを分ける」という方法もあります。

「あれもこれも使いたい、と考えるとつい増えちゃうんですが、『巻きモノ用は1本でやりくりする』みたいに、ある程度は汎用性のあるタックルを選ぶことも大切です」(伊藤)

船内が足の踏み場もないほどゴチャゴチャしているとトラブルの元。ボートの中央付近にあらかじめ「足が置けるスペース」を確保しておくと、船内での移動や乗り降りがスムーズになります。なお、初心者向けではないですが「ハイデッキ」を使うとボート内の収納がさらにスッキリ。これについては今後のstepで紹介します。

ボートの釣りに慣れるまではなるべくタックルの数を減らすのがベター。多すぎるとトラブルの元になってしまいます。

ルアーがついた状態でタックルを並べるときは、ラインをロッドに巻きつけておくと絡みづらくなります。

さて、荷物をすべて積み終わったら「ボートが前後・左右に傾いていないか」を確認。左右に傾いているのも問題ですが、船首が下がりすぎていたり、上がりすぎたりしていると走行時のトラブルに繋がります。

「停まっているときと、エレキモーターの走行中でボートの姿勢は変わります。理想的なバランスは、スピードを出して走ったとき、水平よりも少し頭上がりになる状態です」(伊藤)

船首が下がってしまっていると、正面で受ける水の抵抗が大きくなるため、船が停まった瞬間に急ブレーキを踏んだようなかたちになりやすいです。ひどいときはその反動で船尾が左右にブンッと振られ、操船していたアングラーが横倒しになることも。ボート全体のバランスは乗っているとなかなか気づきにくいものですが、友人と確認しあうなどして、荷物の配分を試行錯誤してみましょう。

荷物を積み終わった状態。バランスが左右均等になるように考えることが重要です。

スピードを出して走った状態で、ボートが水平~やや頭上がりになるのが理想的なバランス。船首が下がり気味になってしまうなら、バッテリーや荷物をうしろ寄りに積み直してみましょう。