COLUMN

松岡豪之が電動ジギングで、久米島パヤオのキハダに挑む!

スピニング、ベイトに続く第三の選択肢として、シマノが提案する電動ジギングスタイル。それは、電動ジギング対応リール「ビーストマスター2000EJ」を柱に、電動ジギング専用ロッド「オシアEJ」シリーズ、同じく専用ジグ「オシアEJスピード」をセットしたスタイルで、人の手では生み出せないスピードとアクションの演出を可能にしました。
この新たな電動ジギングを展開し続けているのは、シマノインストラクターの松岡豪之さん。
今回は、沖縄県久米島のパヤオ周りのキハダを相手にした、2日に渡るジギングゲームに密着しました。

”電動ジギング対応だから実現できるジグアクション”

さっそく今回の意気込みを聞いてみると、
「電動タックルならではの手返しの速さを生かし、波動を出して誘い、これをベースに緩急をつけながら、スピードジャークと喰わせの間を作って釣ることを心掛けたいと思います。」
とのことでした。
スイッチオンで巻きっぱなし、それに合わせてロッドをジャークする…。電動ジギングにそんなイメージを持っている方がいるかも知れませんが、松岡さんはビーストマスター2000EJを駆使することで、これまでにないジグアクションを演出しています。

これまでの電動リールでは難しかったラインスラックのコントロールが可能、つまりフォールやスライドアクションを自在に生み出すことができるのが松岡さんの展開する、新たな電動ジギングの特徴です。

このリールでは3つのジャークパターンの選択が可能。そのひとつ、「電動リーリングジャーク」は、従来の巻き続ける電動ジギングスタイルに対応できます。
また「EJモード」は、電動巻き上げが可能な「マニュアルジャークモード」と、巻上げスピード・巻き上げ時間・停止時間を自由に設定、繰り返し再現できる「オートジャークモード」の2つを選択できます。いずれも、人力以上のスピードを利用した演出が可能。しかも、これまでの電動リールでは生み出すことができなかった「ラインスラック」を意図的に作り出せるのです。これにより、ジャーク後のフォール・スライドアクションのコントロールが可能に。人の手によるアクションに加えて、ただ巻きであれ、人力以上のハイスピードでジグアクションを演出できます。これが、従来の電動リールと決定的に異なる点です。

低慣性のため、スプールをピタッと止められるブラシレスモーター「GIGA-MAX MOTOR」を搭載するビーストマスター2000EJ。ラインスラックを意図的に生み出せる理由がここにあります。

”マニュアルジャークモードで次々とヒットを連発!”

初日は14番の水中パヤオ周り、120mの指示ダナからスタートしました。松岡さんがセレクトしていたのは、マニュアルジャークモード。スピード設定は25。指示ダナにプラスして10m、ラインを130m出したところから誘いを意識したスピードジャークをスタートしました。20から30m巻いたあと、喰わせの間を意識したジャーク&フォールにチェンジし、開始直後からヒットを連発!

「僕はマニュアルジャークモードで釣ることが多いですね。ジャークしてからラインスラックを作り、ジグをスライドさせたりフォールさせたりする動きを演出しやすいからです。いまはこの演出の前に、電動リールならではのハイスピードを生かして、キハダを寄せることを意識しています。」

潮の動きは緩かったので、松岡さんはスピードを27に上げました。ジャークしているときの抵抗感が小さければスピードアップ、大きければスピードダウンし、ベストな波動を探っていくのが松岡さんのセオリー。スピードを上げることにより、さらにキメジやメバチのヒット率はアップしました。

「オートジャークモードを試してみましょうか」と、ここで松岡さんはスピードを27、ムーブ時間を0.7秒、ストップ時間を0.3秒に設定。しかし、ヒットは得られませんでした。もう少しアピール度をアップし、その後にジグをヒラヒラ落として喰わせるパターンが効果的と判断し、スピードとストップ時間は変えずにムーブ時間を1.3秒と長めにしました。これにすぐさまメバチがヒット!ジギングの知識や経験があるからこそできた判断と言えるでしょう。

 スタートから約3時間、数はもう十分だったので、松岡さんはサイズアップを目指して、ロッドを「オシアEJ B 63-4」へとチェンジし、ジグのウェイトも230gから260gに変更。
「ロッドを替えることでアクションを変えることができます。いままでは比較的キビキビと動かしていましたが、スピードは速いけれどドヨンドヨン、というイメージの動きを試してみます」

ジャークモードをマニュアルジャークモードに戻して再開すると、反応はすぐに返ってきました。相手は6㎏クラスのメバチ!しかし、松岡さんの目標はさらに上です。

電動ジギング専用ロッド、オシアEJビーストマスター2000EJと同時期にリリースされました。電動リールのパワーとスピードに対応する粘り強いブランクスが最大の特徴です。

糸ガラミによるロッドの破損を防止するスパイラルガイド、ケーブルのバタつきを抑える専用のロッドベルトなど、快適なジギングのための工夫もあります。

オシアEJにはボリュームのある電動リールの使用を前提にしたリールシート、ロングタイプのフロントグリップなど、電動仕様のフィーチャーが多数搭載されます。

“ジャーク&フォールで狙い通りに仕留めた25㎏級”

さらなる大物を求めて、今度は4番パヤオへ移動しました。ここでは、スピード27のままのマニュアルジャークモードで、これまでのヒットパターンをベースに釣りを展開。20分ほど経った頃、120mの指示ダナに対し糸フケを含めて130mラインを放出。30mから20mにスピードで誘う間隔を狭めてから、その後の10mで喰わせました。この時点で十分に数を釣っていましたが、「これはちょっといいよ」と手応えを感じた様子。確実にキャッチするため、電動巻き上げから途中で手巻きに変更。無事、25㎏弱のキハダをキャッチしました。

指示ダナから高速ジャークで気づかせ、その後のジャーク&フォールで喰わせる。実釣前から組み立てていたパターン通り、狙い澄まして仕留めた約25㎏のキハダ。ジグはオシアEJスピード260g、メッキグローイワシカラーを使用しました。

電動任せではつい高速で巻いてしまい、身切れやフックが伸びるなどのトラブルを招くこともあります。電動で掛け、手巻きで獲る、というスタイルもあり。

「やっとの一本ですね。より慎重を期して、途中からファイトは手巻きでやりました。電動リールでのファイトは疲労度が少ないし、リールにパワーがあるので、力任せに寄せがちです。そうすると、ラインは切れなくても、キハダの口が切れたり、ハリが伸びたりしてバラしにつながります。リスクを避ける意味でも、とくにラスト30mなどは手巻きで慎重にやり取りしてもいいと思います。」
満足の一本をキャッチし、初日の釣りを締めました。

25㎏クラスのキハダとのやり取りはほとんどを手巻きで行った松岡さん。リールのパワーに頼りすぎるとバラしにつながってしまいます。とりわけ相手がキハダの場合、ラスト30mは手巻きで慎重に対応することを勧めていました。

初日、2日目と船長が驚くほどメバチのヒット率が高かったです。当初はリアフックを装着し、超高速リーリングで喰わせることも考えていた松岡さんでしたが、あまりの魚影の濃さに使用をストップしました。

2日目、お世話になる船長から「昨日は二枚潮が凄かったけど、魚は多かった。今日もいいと思うよ」と期待できる声が。
松岡さんは、前日のヒットパターンを踏襲して120mラインから始め、小型メバチを連続ヒット。
次に、スピニングタックルで探ります。ジグは電動タックルと同じく「オシアEJスピード260g」を使用し、ほどなく小型のメバチをキャッチ。

釣行2日目、馴染んだスピニングタックルでもキハダをキャッチ。電動一辺倒ではありません。松岡さんが提案しているのは、スピニング、ベイトに続く第三の選択肢としての電動タックルです。

「見つけたものを喰っている感じがしますね。ジグが魚の射程内に入って動いているかどうかがポイントのような感じです。速く巻かなくても喰ってきたのでその範囲は意外と狭いかもしれない」

その後、前日にビッグワンを釣った4番パヤオに移動しましたが、サイズアップは達成できませんでした。

電動ジギング専用に設計されたメタルジグ、オシアEJスピードも同時リリースしました。「電動ならではの超ハイスピードでも泳ぎが崩れない。しっかりローリングするし、フラッシングもする。万能に使えるジグ」と松岡さん。230、260、300g。各6色をラインナップ。

“電動ジギングはパヤオのキハダゲームに向いている”

2日間の釣行を終えた松岡さんは、こう語ります。
「上下に広範囲にタナを探る、しかもそれをスピーディに行える、という点では、電動ジギングにかなり優位性があると感じましたね。また、パヤオならではのレンジを探る釣りでは、目で見る情報が多いことがとても助かりました。ボトムを取らない釣りをするにはとても重宝しますね。
ビーストマスター2000EJを使ったジギングでは、いままで人の手では実現できなかったスピードでアピールし、しっかりラインスラックを作って喰わせる間を作ることができる。これは独自の世界です。全体的に、電動ジギングはパヤオのキハダゲームには向いていると思いますよ。フォールが長い方がいいのか、短い方がいいのか、という違いを考えていくことは必要ですが、これはいままでと同じ。ジギングの基本ですからね。電動ジギングタックルであっても漠然と使うのでなく、ジギングの基本をしっかり理解した上で使いこなしてもらえると、かなり強い武器になると思いますよ。
いままでは電動というと、その評価がパワー、手返しの速さなどに偏っていた部分がありますが、これからはビーストマスター2000EJのスピード、再現性などの性能が必要に感じるときがあると思います。あの波動は人の手では出せないですからね」
電動ジギング対応のリールとして十分満足ができる、としながらも、それ以上の発展を見据えて使っていきたい、と松岡さん。早くも未来に向かって動き始めているようです。

今回用意したタックルは4セット。写真手前から順番に、オシアEJ B63-4+ビーストマスター2000EJ。ラインはメインが4号、リーダーは60ポンド。オシアEJ B63-5+ビーストマスター2000EJ。ラインはメインが4号、リーダーは80ポンド。(以上のロッドとリールはすべてプロトモデル)。オシアジガーB60-5オシアジガー2000NRHG。ラインはメイン3号、リーダーは60ポンド。オシアジガークイックジャークS58-6+ステラSW10000PG。ラインはメインが4号、リーダーは60ポンド。
以上、すべてのラインはメインがオシアEX8 PE、リーダーはオシアリーダーEXフロロを使用しました。

使用タックル

ロッド:ビーストマスター2000EJ
リール:オシアEJ
ジグ:オシアEJスピード

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