AT THE EDGE / 赤木 光広 Episode2 ――通い慣れた対馬での苦悩から改めて学んだこと
目指したものは、シマノが持ちうる先進テクノロジーとノウハウを高次元に融合させ、これまでの限界を超越するショアキャスティングロッドの創造。アングラーの慢性的な不満であったライントラブルからの解放を徹底追求。リールサイズとラインシステムの相関関係を徹底的に分析することで完成した、従来の常識を覆す[Xガイド:タッチフリーチタン]を採用。独自のハイフレーム形状により、ブランクスタッチやガイドフレームに干渉することで発生するライントラブルの根本的原因を抑制する性能を実現。本質であるブランクス構造には曲げ・ネジレ・つぶれなどあらゆる方向に対して高強度化をもたらす[スパイラルXコア]を採用。そして、徹底的に高めた反発力は、曲げ込むほどに強大なパワーを発揮し、シャープかつ軽快なキャストを可能に。またグリップ部までブランクス全身がスムースに曲がるようバランスを突き詰め、キャストのタイミングを取りやすく、パワーファイトにおける身体への衝撃やストレスを緩和。さらに、オリジナルラバー製グリップエンドを装備し、キャストとファイトの安定性をサポート。これらの真価を体感したとき、ショアキャスティングゲームの新しいステージが切り開かれる。
AT THE EDGE / 赤木 光広 Episode2 ――通い慣れた対馬での苦悩から改めて学んだこと
AT THE EDGE / 上津原 勉 Episode1 ――上五島で自己記録を超えるヒラマサを求めて
いつまでも投げ続けられるような軽快さと、圧倒的な強度を追求したコルトスナイパーリミテッドに、3ピースモデルが追加されました。携行性と実釣性能を両立させたこのモデルは、それぞれのピースの長さが違う不等長・並継設計であることが最大の特徴です。この特徴のメリットとして挙げられるのは、ジグ・プラグ操作を行うティップ部の♯1をもっとも短く設計し、操作時のブレを抑制。#2のベリー部はスムーズなティップ及びバットとのスムーズな繋がりを意識したチューニングによりキャストの方向性、意図したルアー操作、ファイト時の安定感を創出。最もパワーが求められるバットセクションの♯3はロングバット化をすることにより、バットパワーを向上させ、パワーファイトをアシスト。各ピースに適切な役割を持たせ、実釣時の性能を頼もしくアシストします。
ショアジギングロッドにおいて継数が多ければターゲットとする大型青物とのファイトの際の強度低下、操作時レスポンスの低下、持ち重り等マイナス面を想像しがちですが、そのようなマイナス面をシマノ独自の技術とフィールドでの性能評価によって克服し、導き出された答えが不等長・並継3ピース設計なのです。
特に破損しやすいトップ部分の#1を最も短く設計しているため、持ち運び時の不意な破損を抑制。遠征釣行での携行性はもちろん、渡船で長距離を移動する際などに持ち運びやすさと意図しない破損を極力防ぐための設計が施されています。
3ピースモデルで新しく追加されるのは3機種。全体に共通するのはジグもプラグも操作しやすいバランスを重視した調子設計になっているのが特徴です。ダイビングペンシル操作とジグ操作ではロッドに要求されるアクションは厳密にはイコールにはなりません。しかしながら、磯という制約のあるフィールドにおいては、双方をこなせるバーサタイル性能が不可欠です。この3ピースモデルは、制約のあるフィールドにおいて、アングラーの引き出しを増加させ、魚からのコンタクトをより引き出す起因に直結します。
コルトスナイパーリミテッドに求めたのは、いつまでも投げ続けられるような快適なキャストフィールとラインのトラブルレス性能。そして磯に潜む記録的なサイズの大物とも十分に対峙できる強さです。本来ならこれらの性能は技術的にどこかの要素を犠牲にせざるを得ないことが多く、高次元での両立は難しいものでした。しかしそれらをシマノが誇るテクノロジーと随所に込められたこだわりやアイデアによって理想をひとつの形にしています。これまでの常識を打ち破るような機能を備えた、コルトスナイパーでは初となるシリーズ最高峰のリミテッドモデルです。
最大の特徴は、小口径ハイフレーム化したNew Xガイド:タッチフリーチタンの搭載です。磯は風の影響を受けやすい釣り場で、PEラインによる不意なライントラブルが避けられませんでした。しかし少ないチャンスを物にするためにもトラブルレス性能は必須。そこで搭載されたのがNew Xガイド:タッチフリーチタンです。このガイドはシマノ独自に研究を重ね、想定されるリール番手とガイドの適切な高さのバランスを追求することで完成した、今までにない全く新しいガイドです。想定されるリールのサイズとしては、シマノのスピニングリールで最大14000番までと相性が良くなるように設計されています。
こちらの映像は、キャスト時に生じるラインのブランクスタッチの様子を表した映像になります。特にロックショアではメインラインのPEラインに対して、圧倒的に太いリーダーを使用することが多いため、キャスト時に放出されるラインのスピードにギャップが生じやすい状態でした。すると軽いPEラインは前にあるリーダーよりも先へ進もうとし、PEラインによるたるみが発生します。これがブランクスタッチやライントラブルにつながり、PEラインを痛める原因になっていました。
PEラインに最適なガイド形状の追求
New Xガイド:タッチフリーチタンではキャスト時になるべくラインがバタつかないよう設計されています。これまでのロックショア用の大口径ローフレームガイドは、ナイロンラインの使用を想定した設計になっていました。しかし今回のNew Xガイド:タッチフリーチタンは、ナイロンラインと比較して圧倒的に糸滑りの良いPEラインの使用が主流となったロックショアにおいて、リングの小口径化によってライントラブルを防ぎながら、高いライン放出性能も両立しています。
放出されたラインを一気に収束させる
次にガイドを従来より小口径にして目指したのは、リールから放出されるラインを一気に収束できるよう設計したことです。これによりPEラインはリールからの放出がスムーズになり、ブランクスタッチしにくくなっています。さらにガイドを支えるフレームを従来より高くすることで、よりブランクスタッチしにくくなるよう突き詰めて設計しました。特にサイズの大きなリールを使うことも多いロックショアにおいて、ハイフレームガイドの設計は相性がよくなります。
新しいガイドの形によって、ライントラブルを約75%軽減(※)し、飛距離アップやラインの毛羽立ちの軽減にもつながっています。
※弊社試作大口径ローフレームガイド比
そしてこちらがNew Xガイド:タッチフリーを搭載した場合の映像です。もっとも特徴的なのがリールから放出された直後のガイド部分で、リングが小口径になっていることでPEラインが急激に収束されている様子がわかります。さらにハイフレームガイドによってブランクスとガイドに距離が生まれ、PEラインのバタつきによるブランクスタッチが抑制されています。この効果により、横風や追風といった条件下での釣行において、これまでにない高いトラブルレス性能を実現しました。また毛羽立ちを防いでダメージを軽減する効果やルアーの飛距離アップといったメリットにも貢献します。
コルトスナイパーリミテッドのグリップは細かい部分にまで徹底的にこだわった特別な設計です。手にした貴重なアタリをより確実に掴むために、随所に様々な機能が搭載されています。
エクストリームパワーコントロールグリップ
グリップは随所に特徴がありますが、もっとも特徴的なのがグリップエンド部分のエクストリームパワーコントロールグリップです。素材がゴム製になっており、腰溜めファイトの際に安定しやすく、パワーが分散しにくくなっています。また、大物とファイトする際に竿尻を磯に当てることを想定し、EVAと比較して竿尻が削れるリスクを軽減しています。さらに握りやすい形状にすることで、キャスト時の引手に力を入れやすく、飛距離のアップにつながる設計です。また腰に当ててファイトする時も操作が安定し、パワーが分散しないような作りを目指しました。
ジャーキングアシストグリップ
サイドをフラットにすることで脇に挟んだ時の安定感が増すように設計されています。プラグやジグの操作がやりやすく、脇に挟んで魚とファイトする時にもパワーが安定するようにこだわりました。
ロングナット
大型のリールでもガタツキやズレを防止するためにロングタイプのナットを採用しました。
Vホールドフロントグリップ
V型に施された断面形状はズレにくく、パワーファイトにおいてもしっかりと安定感のある対応ができ、疲れにくさが向上しています。
スクリューロックジョイントは、ブランク同士の継ぎ目をねじるようにしてつなぎ合わせるシマノ独自のテクノロジーです。これにより継ぎ目に生じるガタツキや使用中に生じるズレが軽減され、不意な破損を防ぐ効果があります。
コルトスナイパーリミテッドでは、ターゲットも大物になるためしっかりと緩みなくつなぎ合わせることが、破損を防ぐためにも重要です。
付属する専用のアジャスターベルトを使用することで、確実にブランクスを緩みなく継ぎ合わせられるようになっています。
青物以外のターゲットも想定したバランス重視の設計。
主に近海・地磯等での使用を想定。近年、このような近海のフィールドでは青物はキビナゴやイワシ等の一般的なベイトフィッシュよりもさらにシルエットの小さいシラスなどを偏食するいわゆるマイクロベイトパターン等が想定される。S100MHはそのようなマイクロベイトパターンを踏まえた上で、大小を問わないルアーローテーションとルアーアクションの引き出しをアシストするロッドワークにより、タフコンディションの克服を目指した1本。多彩なルアーローテーションを可能にするロッドとして、プラグでは20g前後のシルエット・引き抵抗の小さいシンキングペンシルから60g前後の16㎝サイズの一般的なダイビングペンシルなど、ジグなら30g~70g程度の近海での一番登板回数の多い重さのジグを今までにない軽快さ・操作性でアクション可能。
具体的な使用エリアのイメージとして挙げるフィールドは、黒潮が生み出す複雑なタイドに影響される伊豆~和歌山、狭まった地形を一気に潮が流れる瀬戸内海、吹き荒れる冬の日本海などの近海・地磯。近海といえば単純だが実際の海はそうはいかない。常にショアキャスティングゲームを不利にさせるシチュエーションに真正面から立ち向かう。シビアだからこそ、このS100MHの性能が生かされる。
深場の攻略からプラグまで使えるバーサタイルモデル。
地磯であっても沖磯であっても1タックルで幅広い対応が可能であれば、その1本を軸により戦略を深化させられる。S100Hはトライ&エラーが導き出した最適解。大型青物を狙うショアジギングロッドの基準となるど真ん中の長さとパワーとして、30g前後のシンキングペンシルから100g前後のダイビングペンシル、120gのメタルジグまで、多彩なルアーを快適に使用でき、対応できる状況の幅が広い。
今までのバーサタイルロッドに不満を感じたアングラーの不満を払拭できるジグ・プラグどちらも使いやすいという新感覚を体感できる。
もちろん、使用エリアは広く、近場の地磯や沖磯での青物狙いや、伊豆・神津島などの10㎏クラスのキハダ、長崎県五島列島のヒラマサ・ブリ・キハダ、男女群島の大型青物・キハダ、鹿児島県甑島列島の青物やスジアラ、宇治群島・草垣群島での大型青物狙い等を想定。とりわけ際立つのは、状況によりPEライン4号のタックルに60g以下のルアーで大型青物を狙わざるを得ない状況や120gのメタルジグでしか釣りが成立しない状況の、どちらの状況にもS100Hだからこその操作性と対応力で快適に釣りができる。
戦略的なロックショアゲームの主軸としてとらえていただきたい1本だ。
専用設計がプラグに生命感を吹き込む。
足場に制限があるロックショアゲームにおいてプラスチック製ルアーの水噛みに対する不満を持つアングラーは非常に多いだろう。足場が高く、さらにウネリが付いた状況の中でダイビングペンシルを適切に動かせる性能は確実に魚を遠くから誘い出すことを可能にし、バイトを誘発させることにつながる。プラッギングスペシャルを名乗るロッドとしてエラーアクションの抑制を最大限に考えた設計は、実釣のシーンにおいてもっとも頼れる存在になる。
テスト結果としての一例をあげると、神津島では10㎏クラスのキハダマグロ、奄美大島では8㎏クラスのカスミアジ、北部九州での10㎏オーバーヒラマサなど、エリアを問わず、ターゲットからの反応を呼び起こした。
当然、この結果を導き出したのは紛れもなくプラグ専用ロッドアクションの追求から生まれたルアーの動きを最大限にアシストする柔軟なロッドティップの恩恵が利いているのは疑いの余地がない。
想定使用エリアとしてはS100H同様広く、近場の地磯や沖磯での青物狙いや、伊豆・神津島などの10㎏サイズのキハダ、長崎県五島列島、男女群島の大型青物・キハダ、鹿児島県甑島列島の青物やスジアラ、宇治群島・草垣群島での大型青物狙いに最適。プラグのエラーアクションに悩まされずチャンスを創出し、ターゲットの本能を呼び覚ます。
メタルジグの操作にこだわり抜きたい方に。
ロックショアにおいて最もハードワークを求められるジグ操作においてロッドレングスが短いことはアングラーの負担軽減に直結する。
しかし一方で、危険地帯に近いボトム付近から磯際までファイトの際に、確実に大型青物をリフトアップするにはロッドのレングスが長い方が有利となる。
決して一致することのない矛盾を抱えたジグロッドにおいてジグ操作に対する負担を軽減しながら、ファイトにおいては有利に戦える最長の長さを求めてブランクスを設計。
9フィート8インチという最適解を導いた。
メタルジグを思いのままに操作する為に適度な張りを持たせたティップは、ジグを動かしたいときに動かし、テンションを抜きたいときに抜く、思いのままにジグを操る。
そして、強靭なブランクスパワーとレングスにより危険地帯から一気に勝負を決める。
近場や離島など場所を問わず、120〜150gのメタルジグでしか魚にアプローチすることができない状況は多々あり、風が強い、波がある、足場が高い、流れが速い、深いなど、メタルジグだけが快適に釣りができる状況に出くわすことは多い。
どこに行ってもジグは必要で、必然とこのロッドの使用エリアは広く、近場の地磯から、男女群島などの離島まで常に磯に持ち込むロッドとなるだろう。
磯でメタルジグでの大型青物への挑戦は超高難易度のゲーム。
メタルジグで20kgオーバーの青物を磯から獲るという高い壁に挑むためのロッドはここにある。
体力面を考慮したレングス設計でプラグを快適に操作。
磯からキャストするヘビーウェイトのルアーとしては100g前後が一つの目安となる。空気抵抗が大きく、負荷の強いヘビーウェイトのルアーをキッチリと飛ばせるバットパワー、しっかりと水中にダイブさせ命を与える柔軟なティップ。
プラグウェイトが100gを超えるということはフック・スプリットリングを加えるとさらに10~15gの加算がある。それらを想定したなかで定めた方向に遠投できるバットパワーはキャストのみならずファイトの際にも想定外に強い相手にも対応する。
ルアーの操作については、S100H同様に柔軟なティップにより対応できるルアーウェイトの幅が広く、60gの一般的なプラグまでカバー。
春のナーバスな大マサを狙った地磯や沖磯での釣りから、五島列島、男女群島、甑島列島、宇治群島、草垣群島などで、パワフルでマグロ類をはじめとした青物に挑む。
マイクロベイトパターンを想定したハイプレッシャー対応設計。
昨今の近海でのショアジギングにおいてアングラーを大きく悩ませる原因となるのがキビナゴ・イワシ等の一般的なベイトフィッシュよりもさらに小型化したマイクロベイトを好んで偏食する青物だ。ルアーが届く範囲でスーパーボイルが起きながら、ルアーのサイズセレクトで間違えると一切反応がないという経験をしたアングラーにとって、マイクロベイトパターンは嫌悪を抱くことだろう。このS100MH-3はそのようなマイクロベイトパターンに必要なシルエットが小さく、20g前後の小型シンキングペンシル・ジグをキャスト&アクションが可能でありながら、60g前後の16㎝サイズの一般的なペンシルまで幅広いルアーアクションへの対応する守備範囲を確保。この高い守備範囲に加え、3ピースのコンパクトな仕舞寸はハイプレッシャー下の紀伊半島や瀬戸内の地磯、移動距離の長い日本海地磯などで活躍。ハイプレッシャー下で青物からの反応を引き出す強い武器になるはずだ。
ジグでもプラグでも。高いバーサタイル設計が魅力。
ベースとしたのはS100H。膨大な時間と試作を費やしたトライ&エラーの末に完成した2ピースのS100Hを3ピースで表現する。当たり前であるが2ピースと3ピースでは求められる設計要素が劇的に変化する。同時にアクションもイコールにならない。そのため、2ピースの調子を求めたこのS100H-3も大きな困難が立ちはだかり、膨大な時間と試作を要した。結果として完成したモデルは3ピースの重要な設計要素であるピースごとに適材適所な弾性率を用いた設計と不等長の融合によるバーサタイルアクションの体現であった。ジグ・プラグ双方扱いやすい3ピース。PE4号のメインラインに60g以下のプラグで大型青物を狙うシーンでも、潮流が早く120gのメタルジグが必要なシーンでも。全国幅広いエリアのロックショアシーンに適応する操作性と対応力をぜひ体感してもらいたい。
ヘビーなプラグ・ジグに対応。ハードワークを軽快にアシスト。
足場の不安定なロックショアシーンにおいて、100gを超えるプラグ・ジグを投げるキャスト&アクションは身体的にハードな動作である。このヘビーウエイトのプラグ・ジグを投げ続けられる軽快さと操作性を求めたS100XH-3は独自の不等長・並継設計によってバット部のロング化・太径化を実現。キャスト時のハードワークをロッドテクノロジーによりサポートしながら、操作・ファイト時にもバットパワーが最大限に、効率的に仕事をする。まさにキャストからファイトまで一連の高負荷に対応するハイパワースペック。想定するエリア・対象魚は宇治群島・草垣群島のイソマグロ・カンパチ、遠浅の対馬エリアでの大マサなど。本気で磯からの20㎏をクラスの青物を狙うアングラーへ継続したキャスト&アクションとパワーファイトへの安心感を提供する。
赤木 光広 MITSUHIRO AKAGI
最先端の技術と使い心地を高めるアイデアが、高次元でまとまったロッドであるように感じました。特に注目したい部分は、なんと言ってもPEラインの使用に合わせて適正化されたNew Xガイド:タッチフリーチタンです。このガイドにより、ラインの放出がとにかくスムーズ。風の影響を受けにくくノット絡みがほとんど起きないため、貴重なチャンスに備えて集中力を持続させながら、キャストが快適に続けられます。またガイドセッティグの特徴として、トップガイドとその下の2番目のガイドの間隔が狭く設定されています。これはノット絡みが起きやすい部分にガイドを設け、糸抜けをよりスムーズにしてさらにノット絡みを防ぐための工夫です。この快適さは釣り場の状況がタフコンディションになるほど、その効果を実感していただけると思います。
さらに気に入っている要素の一つとしてロングナットのリールシートがあります。こちらは締め込んだ時の面積が広いので、重くなりがちなリールのガタツキがほとんどありません。この要素は強烈な引きで抵抗するターゲットとのファイトにおいて、ロッドへさらに負荷が掛かったことを想定しても強い安心感があります。
そしてグリップエンド部分のエクストリームパワーコントロールグリップは、キャスト時に力を込めやすいのはもちろんですが、この形状によりキャストする際のブレが少なくなります。重たいジグもまっすぐに投げられるため、キャスト精度が自然と高まるのも扱いやすさを感じる要素です。
ロックショアでの使いやすさをとことん追求したこのロッドは、持ち重りもなく手に取った瞬間に見た目以上の軽さを体感していただけると思います。曲げこむほどに底力がみなぎってくるようなこのロッドで、夢や目標にしているサイズを目指して磯の大物に挑戦して頂きたいですね。
上津原 勉 TSUTOMU UETSUBARA
とても軽いのに、強くて粘り強い。実際に使用してみて、その印象が大きいロッドでした。
本来なら、ロッドは軽さを追求するとパワー不足になるイメージが強かったのですが、その心配はまったくありません。
それでいて曲げこんだ時の粘りもあるので、根の荒いボトム付近から魚を一気に引き離すような強気のファイトや、足元での急激な突っ込みにもしっかりと対応できます。
そして使いやすさを感じるポイントとして、アタリを捉えた瞬間にロッドに魚の強烈な負荷がかかるまで、ほんの一瞬の間があるのです。
それは、1秒にもみたないコンマ数秒の中にある感覚の世界なのですが、この間があることによって、脳から体に戦闘態勢を整える指令を出すことができます。
足腰など必要な所にしっかりと体重をかけて、グリップを握り、ハンドルに力を込めて巻き上げる。そのように魚を万全の態勢で迎え撃つことができるのです。魚のアタリは瞬間的ですが、大物であるほどその後の衝撃は強烈なもの。もしアタリを捉えた直後に態勢を崩してしまうと、これを元に戻すのはそう簡単ではありません。ほんのわずかな間が私にとってはとても重要なのです。
また追求されたトラブルレス性能は、沖磯や離島で遠征釣行することの多い私にとってとても大きなメリットです。刻一々と変化する環境の中で様々な情報を感じ取って、魚の活性が高まる兆候を逃さないように目の前の釣りに集中できるというのは、些細な変化を逃したくない私にとってとても頼もしく感じます。
記録となるような大物をストイックに求めるアングラーにとって、このロッドは頼れる相棒となってくれるはずです。
トラブルレス性能を追求した専用設計のガイド
メインラインの素材はPEラインの使用が主流となった昨今のロックショアゲーム。この時のトラブルレス性能を高めるために、ガイドの口径やフレームの高さをいちから見直しました。ガイドを小口径にすることでPEラインはリールから放出された直後に収束されバタつきが抑制されます。さらにフレームに高さを設けたことでバタついたPEラインのブランクスタッチもしにくくなり、毛羽たちを抑える設計です。
パワーロスを防ぐ独自の形状
ロックショアに最適な使いやすさになるようグリップエンド部分を独自の形状にデザインしました。キャスト時には引き手に力を加えやすく、ファイト時には腰溜めファイトがしやすくなる設計です。パワーロスを防ぐことはもちろんロッドの操作性も高まります。素材をゴム製にして竿尻を地面に当ててファイトすることも想定。EVA素材と比較して竿尻が削れるリスクを低減する効果もあります。
プラグの操作性を高めるこだわりの形状
リアグリップの両サイドをフラットにすることでプラグの操作性が高まるようデザインしました。脇に挟んだ時の安定感が増し、プラグの操作がより快適になる設計です。上下左右への動かしやすくなるため、魚とやり取りをする際にも安定感が高まる設計です。
パワーファイトを可能にする握りやすいグリップ
大物とのやり取りにおいてフロントグリップをしっかりと握って魚をリフトアップすることが可能です。プラグやジグの操作にも貢献する機能です。
高強度素材の採用で進化した、次世代の基本構造。
シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれなど、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成(当社比)しました。
※ ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。
解説ページはこちら
キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特徴。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。
ブランクスを焼き上げる工程で使用する成型テープのラッピングを極めて細かいピッチで施す方法。ブランクスが、より均一な圧力で締め上げられるため、高強度化に大きく貢献しています。その細やかなピッチは、上質感のある外観デザインを描きます。
継部の固定力を高めつつ、外しやすさも両立した特殊加工の継仕様。ロッドを継ぐ際にひねると、ネジのように締め込まれることで固定力が高まり、継目が抜けにくくなります。外す際は反対方向にひねると固定を容易に解除できます。(ソルトロッドに採用)
品番 |
全長(ft.) |
全長(m) |
継ぎ方式 |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
ジグウェイト(g) |
プラグウェイト(g) |
適合ラインPE(号) |
最大ドラグ(kg) |
最大ドラグ角度(°) |
グリップタイプ |
リールシート位置(mm) |
リールシートタイプ |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S100MH | 10'0" | 3.05 | インロー | 2 | 156.6 | 345 | 2.4 | MAX 90 | MAX 70 | MAX 4 | 6 | 45 | セパレート | 507 | UPLOCK | 99.9 |
85,300円 |
353917 | 4969363353917 | * |
S100H | 10'0" | 3.05 | インロー | 2 | 156.7 | 363 | 2.6 | MAX 120 | MAX 100 | MAX 5 | 8 | 45 | セパレート | 512 | UPLOCK | 99.9 |
87,400円 |
353924 | 4969363353924 | * |
S106H/PS | 10'6" | 3.20 | インロー | 2 | 164.3 | 375 | 2.6 | MAX 120 | MAX 100 | MAX 5 | 8 | 45 | セパレート | 522 | UPLOCK | 99.9 |
88,400円 |
353931 | 4969363353931 | * |
S98XH/JS | 9'8" | 2.95 | インロー | 2 | 151.6 | 361 | 2.8 | MAX 150 | MAX 120 | MAX 6 | 10 | 45 | セパレート | 502 | UPLOCK | 99.9 |
89,400円 |
353948 | 4969363353948 | * |
S104XH/PS | 10'4" | 3.15 | インロー | 2 | 161.8 | 386 | 2.6 | MAX 150 | MAX 120 | MAX 6 | 10 | 45 | セパレート | 522 | UPLOCK | 99.9 |
90,500円 |
353955 | 4969363353955 | * |
S100MH-3 | 10'0" | 3.05 | 並継 | 3 | 116.7 | 348 | 2.4 | MAX 90 | MAX 70 | MAX 4 | 6 | 45 | セパレート | 507 | UPLOCK | 99.9 |
87,000円 |
356505 | 4969363356505 | * |
S100H-3 | 10'0" | 3.05 | 並継 | 3 | 116.7 | 361 | 2.6 | MAX 120 | MAX 100 | MAX 5 | 8 | 45 | セパレート | 512 | UPLOCK | 99.9 |
89,100円 |
356512 | 4969363356512 | * |
S100XH-3 | 10'0" | 3.05 | 並継 | 3 | 116.7 | 375 | 2.8 | MAX 150 | MAX 120 | MAX 6 | 10 | 45 | セパレート | 517 | UPLOCK | 99.9 |
91,100円 |
356529 | 4969363356529 | * |
※最大ドラグは糸に対する張力の値です。記載した値や角度を超えたり、ドラグスピードが著しく速い場合は破損の原因になりますことを、ご留意お願いいたします。
※リールシート位置:アップロックは竿尻からリールシート前部固定フードまでの長さです。