コルトスナイパー リミテッド ランディングシャフト

【22AW新製品 ロックショア】コルトスナイパーリミテッド・コルトスナイパーリミテッドランディングシャフト / 上津原勉【シマノオンラインフィッシングショー】

コルトスナイパーリミテッドのランディングシャフトは、シマノでは最強とも言える、高強度で高耐久な設計になっています。荒れる磯の上から20kgクラスのマグロや青物といった大物を少しでも安全かつ確実に取り込めるよう、随所にこだわりを設けました。取り込みの際についたキズも様になり、魚との激闘の記憶を刻めるような対大物設計のランディングシャフトです。

このランディングシャフトのもっとも特徴的な部分が、デュラメッシュプロテクターです。これは破損の多い#1の部分が傷付きにくいよう、特殊な保護方法により強度を高めた構造になっています。特に最外層は、岩などによってキズが入りにくいよう特殊素材で保護されており、中には万が一折れてしまっても、魚やギャフ、玉網を回収できるよう、1本の特殊素材の極太糸が通っています。風や波の影響を受けながら大物を取り込むようなシチュエーションでも、大型の魚を少しでも安全に取り込めるよう設計されています。

このコルトスナイパーリミテッドのランディングシャフトは、フライングギャフの使用を想定した設計です。魚へギャフを掛けやすいよう、最大伸長時でも全体的にハリをもたせた作りになっています。5.5ｍ先にギャフを想定して1kg前後の重みが加わっても、シャフトを扱いやすいように設計しました。また磯への遠征釣行で対大物設計になっているBGタマノエと比較しても吊り上げ強度は1.5倍強く、圧縮強度は3.6倍というスペックを誇っています。

アンチロックジョイントは、シャフトのスムーズな伸縮と伸ばした時の固着を防ぐテクノロジーです。内部構造として繋ぎ目部分にストッパーが効くような構造になっており、最大伸長時にも節目が密着しないようになっています。さらにエアアシスト尻栓も加わることで、中の空気はスムーズに抜けていくため、必要な時に瞬時に伸ばすことが可能です。このエアアシスト尻栓は回収時にも役立つため、大きなストレスを感じることなくシャフトの伸縮が行えるような設計になっています。

まず、アンチロックジョイントとエアーアシスト尻栓のメリットですが振り出す際のスピードアップが挙げられます。ランディングシャフト内の空気を放出しやすく、従来品と比較して20.0％も振り出しスピードが向上します。本来このスピードアップは、通常構造のランディングシャフトでは継ぎ目が出すぎてしまい、固着するという現象につながるデメリットです。しかしながら、アンチロックジョイントでは固着を防ぐことが可能ですので、振り出しスピードを向上させながら素早いフィニッシュを可能にしました。

続いて有効長の比較ですが、まず前提として通常のランディングシャフトは実釣下において、表示されている全長をフル活用することは非常に困難です。勢いよく伸ばせば固着し、優しく伸ばせば伸びきらない。そのため本来必要な長さを十分に活用ができませんでした。

しかしアンチロックジョイントでは継ぎの出すぎを防止する構造のため、勢いよく振り出して全長を活用できながら、固着を防止します。これにより従来品と比較して17.2％も長く有効長を活用できるようになりました。

ロックショアの制約のある足場の中でも確実なランディング性能を全長がサポートします。

最後に回収スピードですが、通常のランディングシャフト構造＋エアーアシスト尻栓とアンチロックジョイント＋エアーアシスト尻栓を比較すると回収速度が41.6％速くなっています。ウネリ・サラシなどの悪条件下でのランディングを求められるロックショアシーンにおいて、ランディングシャフトの破損の防止や素早い魚の回収を可能にし、より確実に夢のトロフィーサイズのモンスターを掴める性能が進化しています。

コルトスナイパーリミテッドのランディングシャフトは磯での釣行を想定して、快適性を高めるためのパーツを随所に設置しました。

フライングギャフ用のロープを束ねておけるよう、ロッドベルトが付属しています。磯移動の際などの持ち運びを快適にしてくれる便利な機能です。

グリップ周りには、エラストマー素材を採用しました。この素材は石鯛竿のグリップ部にも採用されており、濡れた手でも滑りにくく力を入れやすい素材です。脇に挟んでも扱いやすいため、緊張感の高まる取り込みを少しでもスムーズに行えるようこだわりました。

フライングギャフの使用を想定して尻手環を搭載しました。フライングギャフとして使用する際にロープを安全に固定できるようになっています。

チャラン棒と呼ばれる磯で自分の装備をまとめておくアイテムに固定しておく際に便利な機能です。

軽くてハリのあるランディングシャフトなので、伸ばした時に先端がブレにくくとても扱いやすいように感じました。特に磯では足場が高くなりがちで、そこに風や波といった様々な状況が加わるため、危険性も高くなりがちです。そういった状況を想定した場合に、この扱いやすさは貴重な1匹を逃さないためにとても大切な要素になります。

また重要なのは取り込む際の安全性です。ファイトが一段落した後は、足場の高い場所から重量のある魚を抜き上げなければなりません。この時の、伸ばしたシャフトを魚を持ち上げながら縮めるという作業が危険度の高い瞬間で、磯場で前の方に立っているにも関わらず、人間の意識はどうしても魚に向きがちです。そうなると周囲の波の様子に気がつけず、自信を危険に晒してしまう可能性が高くなります。しかしこのランディングシャフトはアンチロックジョイントの機構があるため、先端に重い負荷がかかっても繋ぎ目が不意に固着してしまうことを防ぎつつ、とてもスムーズに魚を取り込めます。この快適性は使い心地がよくなるだけでなく、安全性を高めるためにも重要です。魚は波の影響を受けない安全な場所へ置いてはじめて一段落。大物を釣り上げるためのタックルも大切ですが、ぜひランディングシャフトにもこだわって、少しでも安全にロックショアの釣りを楽しんで頂きたいですね。

磯では足場が悪く、波や風の影響も受けやすいので、大物の取り込みには慣れていない方も多いと思います。そうなるとどうしてもシャフトの部分を磯にぶつけてしまうのですが、このランディングシャフトはシマノの中でも最高クラスの強度を誇っており、釣り場での安心感が違います。

これまで私も様々なランディングシャフトを使ってきて、意図せず折ってしまったこともあるのですが、特に破損が多いのは先端部分で、磯の鋭利で尖った部分にぶつけてしまった時に折れることがほとんどでした。その点でもこのランディングシャフトにはデュラメッシュプロテクターが入っており、過酷な状況での使用にも十分に耐えうる性能を備えていると感じます。

さらにアンチロックジョイントのおかげで伸縮がスムーズに行えるので、落ち着いて魚の取り込みに集中できるのも使いやすいと感じるポイントです。

磯で出会える記録的なサイズをキャッチできるチャンスは、一生に一度と言っても大げさではないと思います。そんなチャンスを残念な形で逃さないためにも、このランディングシャフトにはこだわりが満載。「これにしておいてよかった」と魚を取り込んだ時に思わせてくれる完成度に仕上がっていると思います。