オシアジガー リミテッドのスピニングバージョンは、ブランクスを軽く、細く、強くすることによって、アングラーの肉体的な疲労を抑制しながら、操作性をこれまで以上に高めたロッドです。スピニングでのジギングは疲れるし、アクションも単調になりがち。こうした印象の強いスピニングタックルでのジギングを変える、まったく新しいロッドです。
最大の特長は多段テーパーの採用。これによりロッドの各セクション、ティップ、ベリー、バットといったそれぞれの部分が、きっちり仕事をしてくれます。今までのロッドは、どうしても綺麗な曲がりやテーパーを求めがちでした。今回の多段テーパーの採用は、常識外のことをシマノテクノロジーで実現した、とも言えますね。
ティップは無駄にジグを弾きすぎることなく、しっかりジグウェイトを乗せてからベリーに伝えます。ベリーはティップで受けた力をバットに伝え、バットで溜め込まれたパワーをティップに戻します。弾く強さ、弾く速度をしっかり制御できるので、ジグのスライド幅を自在にコントロールできます。
ジャークによる一連の動作がとてもハイアウトプットなことにも注目です。入力された力を、出力を上げて出すというイメージです。アングラーが入力した力を、ロッドが出力を上げて出してくれるので、アングラーはそれほど力を使わなくても、しっかりジグを動かせる。疲れを抑制してくれるので、楽にジギングを楽しめます。ストレスフリーで疲れにくいので、1日集中して釣りを楽しめます。ロッドが仕事をする部分を増やして、アングラーに掛かる負担を軽減した、という印象ですね。
ブランクスは一見してフルソリッド?と思うほど細い。これだけの細径でありながら、高出力を実現できているのは、やはりスパイラルXコア、ハイパワーXの恩恵があるからこそ。加えて、採用されているM40Xという高弾性カーボンの力も見逃せません。ただ、これまでの高反発、高出力のロッドはアングラーへの負担が大きく、疲れやすかったり、ジグが動きすぎて操作しにくかったりすることがありました。こうした欠点をブランクスを細くすること、多段テーパーを採用することで、高反発素材のいい部分だけを残したロッドに仕上げることができた、というわけです。
アイテムごとにジグの操作性やアングラーへの負担を考慮してレングスを少しずつ変化させ、テーパーも変えています。スーパーディープでのカンパチゲームなどを除き、ドテラのヘビーな釣りも含めて、近海のほとんどすべてのジギングゲームに対応できるラインナップです。