リアルパワー 石鯛

既存のMHモデルは手持ち、置竿両方に対応するなど汎用性の高い設計になっているのに対し、追加３モデルは各釣法に特化した設計です。475手持ちは穂先を前作のソリッドからチューブラーに変更することで、喰わせ性能と地形把握に必要な感度を両立。貝類や蟹など軟らかい餌を使った際の磯際での操作性を高め南方宙釣りをはじめとする手持ちへの最適化を目指しました。540置竿は喰い込み性能を徹底追求。540遠投は振り抜き易さと遠投性を両立し、沖の地形変化を探ることが可能な高感度設計としました。

前作のリアルパワー石鯛で人気のあった475手持ちがモデルチェンジしました。特に穂先から穂持ちのテーパーを検証し直し、スローテーパー気味のチューニングへと変更がなされました。プロトタイプからかなりの数の石鯛を釣りましたが喰い込み性能がかなり向上していますね。穂先がソリッドティップからチューブラーへとチューンされたことで、感度が向上し、磯際に沿わせた仕掛けの状態を把握しやすい。中弾性カーボンならではの粘りもあります。軽くてブランクスのバランスが良いから手持ちで喰わせやすい。さらに腰もしっかりしていてカンダイの15kgを釣り上げましたがびくともしない。とても安心感があります。私にとっては言うことなしの石鯛竿ですね。

癖が少なくて多くの人に好まれるのはMH500かもしれません。石鯛竿の基本を抑えたような調子で粘りがあって、みんなが使いやすい竿に仕上がっています。手持ちはもちろん、置竿でも良い感じです。いずれも外観は無塗装で無骨な表情ですが、かえって高級感があります。新しいリアルパワー石鯛は高い実戦力を備えているにも関わらず、お求めやすい価格というのも魅力ですよ。