新しいスピードマスター石鯛は2022年の春からプロトモデルを使い込んできました。大きく変わった点は3つ。一つはドラグが前作の7kgから12kgへ大幅に強化されたこと。小笠原遠征でクチジロ70オーバー、男女群島で80オーバーのタマミを2尾釣った時もドラグはまったく滑ることなく、安心して取り込むことができました。
また遠心ブレーキが搭載されたこともありがたい。前作は遠投にやや不向きでしたが、今回のスピードマスター石鯛は遠投釣法でもすごく使いやすくなっています。
三つ目はハンドルにカウンターウェイトが採用され、とても滑らかな巻き上げが可能になりましたね。それと不意のハンドル回転が起こりにくい。これは遠投の際はあまり関係ありませんが、手持ちや竿下でテンションをあまりかけない釣りでは有効です。正確にタナが取れることはもちろんですが、石鯛がエサに触りかけた時にクルッとハンドルが回ってしまうとエサが急に動いて相手はすごい違和感を覚えますから。安定して仕掛けを保持できることも大きなメリットだと思います。
プロトモデルを半年以上使い込む中で、小笠原遠征時の実釣8日間は、耐久性テストの一環として一度も洗浄していません。それでも常に初期性能が維持されていました。長期間使う上での耐久性にも期待して良いと思います。
大物にも安心のドラグ性能、沖のポイントを狙える遠投性能。正確なタナ取りと滑らかな巻き上げ。そして荒磯での酷使に耐えるタフさ。新しいスピードマスター石鯛はかなり進化しています。ご期待ください。