極翔石鯛 540 遠投スペシャルにKAIKON 3000Tをセットした中出さんは、まずはポイントを探るためにサシエを付けずにフルキャスト。着底後は竿を立ててオモリを手前に引きずりながら底の状態を探る「底取り」に神経を集中する。グーッと重たくもたれるところがポイントとなるかけ上がりやシモリなのだが、全体的に底が粗いところでは周りよりもなめらかなところ、変化に乏しいところではより明確な変化を探す。キャストと底取りを繰り返して、狙うべきかけ上がりやシモリを絞り込んだら、それらの一番底ではなく途中やてっぺんといった具合にイシダイの目に止まりやすく、エサをくわえて走りやすいところにエサを置く。これらの作業が遠投釣りのカギであり、竿の性能が大きくものをいうところだ。
「穂先から2番にかけてが軟らかいと曲がり込んでしまって底の状態が分かりづらく、エサを引きずり上げにくいんですね。遠投スペシャルは、穂先から2番にかけて絶妙な"張り"を持たせることで底取りの感度がよくて、エサの置きやすさも申し分ありません」