今回のスピニングモデルはウキ誘い釣りに特化したロッドになるんですけど、US/270M+はとにかく操作性を重視した仕様です。US/300Mは今までの釣りの流れも重視しながら、操作性を考慮したオールラウンダーとして仕上げています。全体的にブランクスのベンディングカーブにはこだわったのですが、ウキ誘い釣りはジギングのようにシャクリ上げてくる釣りなので、かなり特殊なんですよ。一日中立ちっぱなしでシャクリ上げている上級者の方も多くて、そのために欠かせない軽量な使用感、取り回しがしやすい長さに重点を置いています。
また、今回はシラサエビやキビナゴをエサにして誘い上げてくるときのティップに乗る感覚、“重み”が分かりやすい。上級者のみなさんは魚の活性が低くても喰い気が上がるため、軽いオモリを使いたがる傾向にあるのですが、従来の竿だと1号や1.5号のオモリをシャクリ上げても、その感覚がないんですよね。今回は50cmくらいのストロークの誘いで「クンクン」とティップに乗る感覚を重視していて、誘い上げている最中で喰ったときにもティップが入り込み、喰い込んでくれます。このティップは10本のプロトを微妙に調整しながら仕上げたんですよ。
海上釣り堀のターゲットは500g級のイサキから10kgオーバーのブリやカンパチまで、幅広いサイズです。これに対応するためブランクスの粘りもかなり見直しました。皆さんもご経験があると思いますが、真鯛など口の硬い魚はネットですくう直前、直後にポロッと外れることがあります。これは、厳密にいえばしっかりハリ掛かりしておらず、ハリ先だけが乗っている状態で上がってくる場合が多いんですよ。
ナイロンラインの場合は伸びがあるため取れることも少なくないのですが、PEラインを使っているとバレが多発することが多いんですね。PEラインの使いやすさは理解していても、バレるので使わないという方もおられるんですよ。それをPEラインでもキャッチできる数を増やそうと思ってバット部分の粘りを見直し、調整を何度も繰り返して最終的に仕上がったのが今回のモデル。ティップからバットまでこだわり抜きましたね。とにかく1尾でも多くキャッチするための、攻めのロッドです。