私は普段、大きい真鯛を釣るという志向でやっていますが、そのなかでフォールレバーとレベルワインド連動というのは、とても重要な機能になります。フォールレバーを使ってゆっくり落とすことで、喰い渋った魚が反応するというメリットはもちろんですが、私にとってはレベルワインドの連動によってラインに負荷が掛かりにくい、ということも大きなメリットです。
私は以前、ドラグの設定値を比較的緩めにしていたんですが、最近はより短時間でハリを掛けるために強く締め込んでいます。真鯛がしっかりハリ掛かりしたのを確認してから緩めるのですが、レベルワインド連動だとラインに変な負荷や引っ掛かりがないぶん、固く締めていてもスムーズに作動するんですね。だから自分の対処が一瞬遅れたとしても助けてくれる。それが最も重要なんです。もちろんフォールの際にも引っ掛かりがなく、スムーズに鯛ラバを落とせることもメリットです。
それと炎月には水深などを表示するカウンターが付いていません。それは浅い海のようにカウンターの必要性を感じない場面において、全体的な軽さのほうを重視するから。カウンターには水深等を目で見て把握できるメリットはありますが、そのいっぽうでカウンターに頼らず自分の経験で釣りを組み立てる人もいます。私もどちらかといえばそのタイプで、クルマで言えばマニュアル車に乗る感覚。カウンターがないぶん自重が軽くなる点にも魅力を感じています。
サイズは100と150の2サイズ。100 番は右巻きの100PG、100HG、左巻きの101PG、101HGという従来通りの設定ですが、今年のモデルはサイドにアルミプレートを入れたことでボディ剛性がさらに高くなっています。
そして新たに加わった150HG(右)と151HG(左)。150番は最近外海でも流行のライトなドテラゲームに対応したモデルです。200gを超えるタイラバでスーパーディープを攻めるのではなく、100~120gをメインに使うドテラ。いままではこの釣りにコンクエストを使っていましたが、炎月の150番は1号を330m巻けるし、ボディ剛性も上がって強度面でも問題なし。
ハンドルもシングルのパワーハンドルを装備しているのでとても楽です。ギア比は1:7.8。ハイギアとパワーハンドルの組み合わせによって回収が楽なのはもちろんですが、感度が高く水中の変化を捉えやすいこともドテラの釣りには有利と考えています。