カーディフ XR

フィールドに馴染むボディカラーとスプールデザイン

トラウティストが求めるのは、冷たく清らかな流れと豊かな森。そして、そこに生きる美しい魚たち。だから、手にするリールもそれに見合った端正な顔立ちの１台がほしくなる。イワナやヤマメをねらうフィールドで最も出番の多いC2000Sに的を絞り開発された「CARDIFF XR」は、苔むした渓谷に馴染むダークグリーンボディが特徴だ。キャッチしたトラウトとともに浅瀬に並べれば魚の姿をより一層引き立て、それでいて木漏れ日にあたれば、深い輝きでその存在をひかえめに主張。さらに、どこか郷愁を誘うレトロな丸型の飾り穴をほどこしたスプールと、そしてまた各所に配されたトラウトの瞳に似た金環が落ち着いたトーンを演出する。美しい1尾を追う釣りにふさわしい真のトラウトスペシャル、それが「CARDIFF XR」である。

コルクハンドルノブが指先に優しくフィット

「CARDIFF XR」では自然の景観にマッチするコルクハンドノブを汎用スピニングモデルとして唯一採用。とはいえ、トラウティストが望む世界観を体現しながらも決してパフォーマンスをないがしろにはしていない。ノブ本体の重量は、究極の軽さを実現させたヴァンキッシュのそれとほぼ同じ。そのうえ、ナチュラルな質感とキャスト後の探しやすさ・つかみやすさを計算したシェイプによって、どんな場面でもアングラーの指先に優しくフィットする。渓流アングラーが望む見た目と性能を兼ね備えたこだわりのコルクハンドルノブだ。

大幅に向上した巻きごこちと静粛性

新世代トラウトスペシャルの開発にあたって追求したのは、デザイン面のブラッシュアップに加えて渓流スピニングとしての基本性能を大幅にグレードアップさせること。トラウトフィールドでの使用を想定した従来機種（18 CARDIFF CI4+）にはなかったマイクロモジュールギア・、サイレントドライブを搭載し、ハイエンドモデルにも負けない滑らかな巻きごこちと静粛性を実現。これにより、「CARDIFF XR」では複雑な流れの変化やルアーの振動がより感じ取りやすくなっている。また、エリアドラグを採用しているため細糸を使う緻密な釣りにも対応。エリアフィッシングでも活躍してくれる多才な1台だ。

キャスト精度を高めるロングストロークスプール

渓流ルアーフィッシングはアングラーのキャスト精度によって、魚の反応にシビアな違いが生じる釣り。その点、ライン放出時の抵抗を軽減するロングストロークスプールを搭載した「CARDIFF XR」なら、ねらうスポットへの糸を引くようなキャストが簡単だ。ルアーが飛行中に失速しにくいため、ロッドを強振せずともルアーウェイトにかかわらず十分な飛距離が確保可能。リリース時の感覚に集中できるので、アキュラシーキャストがずっと決めやすくなる。キャスト精度の高まりは、釣果アップに直結する要素。「CARDIFF XR」はキャストが決まり、手にする魚が増え、渓流ルアーフィッシングがますます楽しくなるリールである。

Xプロテクト構造だから水辺での撮影も安心

釣りあげた魚をお気に入りの道具とともに写真に残すことも、トラウティストたちの大きな楽しみ。「CARDIFF XR」は高い防水性能を誇るXプロテクト構造を備えており、撮影時に少し水に浸かる程度のことはヘッチャラ。構図に妥協せずトラウトの美しい瞬間が切り取れる。もちろん、流れを渡る際にリール本体が水をかぶったとしてもその後の釣りに支障をきたすようなことはなく、スムーズな使用感は安定。タフさを備えたリールを求めるアングラーの頼れる存在になるだろう。

ベースの設計が大幅に進化したことで、「CARDIFF XR」は前機種（18 CARDIFF CI4+）から15gもの贅肉を削ぎ落とすことに成功。渓流クラスの中級機種としては画期的な自重155gの軽量スピニングに生まれ変わった点も、このリールの特筆すべき個性だ。感度が高まり繊細なアタリが取りやすくなっただけでなく、キャスト時の振り抜けが格段に軽快さを増している。リールが軽いとロッドを振り抜いた際に自重で手もとが引っ張られにくくなるので、軽量ルアーでもリリースポイントがつかみやすく、オーバーハングを撃ち抜くような低弾道キャストやピンスポットキャストの精度が飛躍的に向上。それとまた、キャストを続けた時の疲労が腕に蓄積しにくいことも、リールの軽量化で得られるアドバンテージだ。渓を1日釣り上がり出くわした最後のポイントで、「CARDIFF XR」なら集中力を維持したまま正確にルアーをアプローチできるはずである。