
フレッシュウォーター、ソルトウォーターを問わず、あらゆる状況を想定したハイラインキャパシティのVSモンスタースペシャル。コンクエスト史上初となる、待望のハンドル1回転100cmオーバー、ギア比7.5のXGに進化しました。最大ドラグ力は、従来モデルのプラス1kgとなる8kgを達成。スタードラグも締めやすいよう大型化しています。彼方へのロングキャストを決め、ハイスピードギアの巻き上げ速度を活かして、スピードでスイッチの入るターゲットを魅了します。掛けた後はスムーズ作動するドラグで、モンスターの力強いランに追従しつつ、パワフルに巻き上げて主導権を握ります。あの怪物にも屈しない円形フラッグシップ、それがカルカッタコンクエストMDです。
より大型化したスタードラグは瞬時の締め込みにも対応。強度、フィーリングともに大幅に向上したギアとの相乗効果で、余裕のファイトを実現します。
巻き上げ抵抗を減少するインフィニティドライブと、巻き上げの滑らかさを向上するマイクロモジュールを搭載。モンスターとのファイトで優位性を発揮する2つのシマノ両軸リールテクノロジーに加え、さらに全高を抑えた円形ボディはしっかりとした握り込みを可能にし、手元を安定させます。すべての要素が一体となり、モンスターに対してさらなる強いパワーを発揮するカルカッタコンクエストMD。ビッグベイトを始めとするストロングゲームを完遂するうえで、全てのアングラーに優位性をもたらす頼もしき相棒です。
円型ながらロープロファイルモデルに迫る握り込みやすさを実現しました。
300XGLH/301XGLH/400XGLH/401XGLHの4機種には、51mmのロングハンドルを採用し、より力強く効率的な巻き上げを実現。どの角度からでもしっかりと握り込める丸型ノブを採用することで、不意のバイトにも瞬時の対応が可能です。300XG/400XGには、安定の45mmハンドル&フラットノブを採用。22コンクストと同様の仕様はローテーション時にも違和感がなく、キャストの安定感や手返しの早さに貢献します。
【左】300XGLH/301XGLH/400XGLH/401XGLHには、瞬時に握り込みやすく力を入れやすい丸型ノブを採用。
【右】300XG/400XGにはコントローラブルかつベーシックなフラットタイプのノブを採用。
キャストの伸びを支えるSVS遠心ブレーキと、対バックラッシュ性能を付与する外部ダイヤル式マグネットブレーキ。この2つのブレーキが共存することで、優れた伸び性能とトラブルレスを実現するのがSVS MD TUNEです。そして、カルカッタコンクエストMDではモンスターサイズとの闘いを優位に導くレベルワインド連動機構も搭載。対モンスターリールとして盤石の機能がついに一体となりました。
レベルワインド連動機構は、締め上げたドラグすら引きずり出す対モンスター仕様の強靭なリールにおいて、ラインをスムーズに送り出す非常に有効な機能です。ところが、レベルワインド連動機能の搭載可否については、これまでの両軸リール構造上の制約がありました。それが、レベルワインドをスプールとの回転に連動させるための「連結ギア」の存在です。
ドラグ作動時のレベルワインド連動を実現するには、レベルワインドをスプールの回転と連動させるための「連結ギア」が必要になります。
連結ギアはボディB側(ハンドルが付く面の反対側)に配置する必要がありますが、従来構造のリールではダイヤル式ブレーキがB側に配置されており、連結ギアと干渉する構造的ジレンマが存在していました。そのため、レベルワインド連動とダイヤル式マグネットブレーキを、1つのリールで共存させることが不可能だったのです。
【左】ハンドルが付く側をボディA、スプールが収まる側をボディBと呼び、レベルワインドの連結ギアはB側に収める必要があります。A側に配置すると、ハンドルがリール本体から離れ巻上力減少に繋がります。(写真は18カルカッタコンクエスト300)
【右】ボディB側にブレーキを装備する21カルカッタコンクエスト200(写真上)。通常はハンドルと反対側面にダイヤル式ブレーキが装着されています。そのため、18カルカッタコンクエスト300(写真下)ではレベルワインド連動を優先してブレーキの採用を見送りました。
ドラグ作動とレベルワインドを連動するには、スプールの逆転を利用して連結ギアを回転させる必要があります。この機構は、標準的な大きさのルアーで、標準的なサイズのターゲットを相手にするのであれば搭載する優先度は低いといえるでしょう。しかし、ビッグルアーを使用して、モンスターサイズを狙う場合は事情が一変します。レベルワインド連動機構は、ラインとレベルワインドの角度を小さく抑えることで、ドラグによるライン放出を安定させる効果があり、モンスターとのファイトではアングラーにとって大きな助けとなるのです。その反面、キャスト時にもレベルワインドが連動するため、それがライン放出の抵抗となってしまいますが、重量級のビッグルアーを使用するのであればその点はさほど問題になりません。
レベルワインド連動機構は対モンスター仕様のリールに欠かせません。ドラグを締め上げてもなおラインが引きずり出されるケースにおいて、スプールとレベルワインドが連動することでラインに過剰な負荷を与えず安心感のあるファイトを実現します。
モンスタークラスを相手にするリールにとって、非常に有効となるこの機構を採用するには、マグネットブレーキの搭載を諦めなければならない…。そんなジレンマを打開すべく、カルカッタコンクエストMDでは内部構造を見直しました。
ボディA側にダイヤル式マグネットブレーキを配置することで、レベルワインドをスプールの回転に連動させる連結ギア搭載に成功したのです。
キャストの伸びを支えるSVS遠心ブレーキ、対バックラッシュ性能を備えるダイヤル式マグネットブレーキを共存させ、かつライン放出を安定化するレベルワインド連動をも実現。対モンスターリールとしてMDの名を冠するにふさわしい黄金の円型両軸リールがいよいよ完成しました。
ブレーキシューのON/OFF個数でブレーキ力を可変させるSVSブレーキ機構と、レベルワインドの連結ギアをボディB側に配置。
左は18カルカッタコンクエスト300HG、右は23カルカッタコンクエストMD300XG。新型ではブレーキシューの効きをサポートするマグネットブレーキをボディA側に配置することで、レベルワインド連動機構との共存に成功しました。
SVS MD TUNEは、一度内部のブレーキシューON/OFFを決めてしまえば、ほぼ外部ダイヤルだけで実質的なブレーキ調整が可能となるブレーキシステムです。カルカッタコンクエストMDの出番となるシチュエーションでは、リールをセットするロッドに合わせてある程度投げるルアータイプがまとまる傾向にあります。ビッグベイトを始め、ソルトウォーターにおける大型トップやミノー、バイブレーションにジグなど、使用するルアーや状況はある程度限定できるといってよいでしょう。そのため、あらかじめ内部ブレーキシューの基本セッティングを決めれば、あとは外部ダイヤルだけで調整が可能。従来よりもクイックかつイージーにブレーキ調整ができるようになっています。
ブレーキシュー位置のナンバリングを対称方向に設定したことで、ブレーキ設定が従来よりさらに簡単になりました。従来モデルでは1→2→3と時計回りに連番でナンバリングされていましたが、カルカッタコンクエストMDでは1の対角線上が2、3の対角線上が4…というナンバリングに変更しています。これはブレーキシューのON/OFFの個数を把握しやすくするための工夫で、「1と2をON」、「3と4をOFF」といった具合に対称セッティングしていけば、ON/OFFの管理がこれまで以上に容易になり、設定ミスを防ぐことができます。
【A】18カルカッタコンクエストのSVSブレーキシュー。1~8まで連番で時計回りにナンバリングされています。【B】ブレーキシューカバー外観。カバーで隠れてしまう部分が見え辛いため、対称位置のブレーキをONしたいときの確認に時間を要する場合がありました。【C】23カルカッタコンクエストMDのブレーキシュー。対角線上のナンバリングに変更。2個ONにする場合は1と2をON、4つONの場合は1~4をONと対角線上にON/OFFすることで、簡単に対称セッティングができます。
村田 基 HAJIME MURATA
今から10余年前、南米アルゼンチンで闘った黄金に輝く魚体の「ドラド」を仕留めた際に活躍してくれたのが、当時のカルカッタコンクエスト。フルスピードじゃなければ見切られる相手に対して、あの頃よりさらに有利に闘える武器がついに誕生したことは非常に感慨深いね。
限界までの高速巻きを叶えるハンドル長はそのままに、何より1回転101cmに到達したXGの採用がうれしい。なおかつ当時の200に匹敵するコンパクトなボディサイズながらも、強靭なハウジングに存分なラインキャパシティ。しっかりと手でホールドできる上に、ハンドルがよりボディの中心に近くなって、さらには巻き重りがあるルアーだって非常に軽く巻くことができるインフィニティドライブも搭載。もはや無敵だよ。負ける気がしない。
ブレーキシステムに至っては遠心ブレーキとマグネットブレーキの良い部分を融合した最新のSVS MD TUNE。およそ35年前に存在したシマノ初期ルアー用ベイトリール、BMシリーズで採用していたシステムが現代のテクノロジーで蘇ったことも実に感慨深い。レベルワインドも連動する隙の無い仕上がりで、まさにモンスタードライブにふさわしい黄金のカルカッタコンクエストMDです。
品番
品番 | |||||||||||||||
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品番 |
ギア比 |
最大ドラグ力(Kg) |
自重(g) |
スプール 径(mm)/幅(mm) |
糸巻量ナイロン(lb-m) |
糸巻量PE(号-m) |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
ハンドル長さ(mm) |
ベアリング数BB/ローラ― |
夢屋ハンドルノブタイプ |
夢屋ハンドルタイプ |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
|
品番 |
ギア比 |
最大ドラグ力(Kg) |
自重(g) |
スプール 径(mm)/幅(mm) |
糸巻量ナイロン(lb-m) |
糸巻量PE(号-m) |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
ハンドル長さ(mm) |
ベアリング数BB/ローラ― |
夢屋ハンドルノブタイプ |
夢屋ハンドルタイプ |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
|
300XG RIGHT | 7.5 | 8 | 335 | 43/22 | 20-160, 25-135 | 4-180, 5-140, 6-120 | 101 | 45 | 11/1 | A | BH-2, 3, 4, 5 |
64,800円 |
045928 | 4969363045928 | * |
300XGLH RIGHT | 7.5 | 8 | 360 | 43/22 | 20-160, 25-135 | 4-180, 5-140, 6-120 | 101 | 51 | 11/1 | B | BH-2, 3, 4, 5 |
64,800円 |
045935 | 4969363045935 | * |
301XGLH LEFT | 7.5 | 8 | 360 | 43/22 | 20-160, 25-135 | 4-180, 5-140, 6-120 | 101 | 51 | 11/1 | B | BH-2, 3, 4, 5 |
64,800円 |
045942 | 4969363045942 | * |
400XG RIGHT | 7.5 | 8 | 340 | 43/30.5 | 20-235, 25-200 | 4-260, 5-210, 6-170 | 101 | 45 | 11/1 | A | BH-2, 3, 4, 5 |
64,800円 |
045959 | 4969363045959 | * |
400XGLH RIGHT | 7.5 | 8 | 365 | 43/30.5 | 20-235, 25-200 | 4-260, 5-210, 6-170 | 101 | 51 | 11/1 | B | BH-2, 3, 4, 5 |
64,800円 |
045966 | 4969363045966 | * |
401XGLH LEFT | 7.5 | 8 | 365 | 43/30.5 | 20-235, 25-200 | 4-260, 5-210, 6-170 | 101 | 51 | 11/1 | B | BH-2, 3, 4, 5 |
64,800円 |
045973 | 4969363045973 | * |