グラノダイブ 200F/200F フラッシュブースト

【24AW新製品 ロックショア】コルトスナイパーリミテッドビッグゲーム / 上津原勉【シマノオンラインフィッシングショー】

スリムシルエットとダイブさせやすい設計にこだわった青物用ルアーのグラノダイブシリーズに大型化した200mmサイズが登場です。基本設計はオリジナルの175mmのタイプをベースとし、内部のウェイト位置や重さの微調整を繰り返しながら大型化。オリジナルの使いやすさを継承しつつ、175mmよりもキレのあるダートアクションと、浮上スピードを抑えるための浮き姿勢にこだわりました。海面が波や風で荒れるようなルアー操作がしにくい状況は魚の活性は上がります。そうした状況でも魚にしっかりとルアーをアピールさせるためのこだわりが詰まった設計です。

グラノダイブは固定重心ウェイトの設計です。このウェイトがアンカーのような役割を果たすことで浮き姿勢が安定します。足場の高い釣り場や、風が強くて海面が波立っているシチュエーションでもダイブさせやすい設計です。さらにウェイトを最後方に設置することで、横風や向かい風の影響を受けやすいシチュエーションでも、キャスト時の安定した飛距離に貢献するようこだわりました。

このルアーには、より大型のターゲットを想定して、オリジナルよりも太軸で丈夫な貫通ワイヤーを採用しました。さらにボディの大型化に伴い強度もアップ。オフショア用ルアーと同等の強度を有しており、大物狙いのビッグゲームでも安心して使える設計です。

このルアーではフラッシュブースト搭載モデルのカラーをラインナップしました。シマノならではのテクノロジーを用いたフラッシング効果は、青物に高い実績を誇ります。

またフラッシュブースト搭載のカラーについては、ベースとなるカラーとの相性を確かめながら、止めた時のフラッシング効果をより活かせるカラーを組み合わせました。反対にフラッシュブースト非搭載のカラーではリアルなフラッシングに加えて、グローやケイムラを組み合わせて、止めた時のシルエットがはっきりとするようなカラーリングにこだわっています。

そしてフラッシュブースト搭載カラーには、ルアーの表面にエンボスウロコの加工が施されています。ルアー交換時に見た目の違いだけでなく、手触りでも違いが確かめられることを考慮したデザインです。

このルアーは、200mmならではのキレのあるダートアクションを発生させ、浮き姿勢をやや水平にするために、フロントフックの上部にカウンターウェイトを設置しました。このカウンターウェイトを設置することで、リアのみにウェイトが設置してある175mmに比べて、ターンする角度が大きくなり、振り幅の大きなキレのあるダートアクションが可能になっています。

また、浮き姿勢は175mmよりもやや水平に近くすることで、ダイビングアクション後に背面で水圧を受け、浮上スピードを抑えられるようにしました。そうすることで、風表の荒れた状況でも、意図的に水面にルアーを出さずに水中でダートさせ続けられるようにしています。

魚の活性が上がる荒天時でも、ミスアクションを減らしてダートアクションで確実に魚にアピールさせたいという、上津原勉のこだわりが詰まっています。

またプロトモデルを用いた実釣テスト時に、このカウンターウェイトの位置や重さの異なる多数のプロトモデルを用意して、ベストなダートアクションを追求。僅かな変化ですが、アクションさせたときのテールの振れ幅やロール度合いが生み出す違いを細かく検証しました。最終的には、数多くのサンプルの中からもっとも魚の反応がよかったモデルを完成品のベースとして採用しています。

このルアーは上津原 勉との実釣テストの過程のひとつで、カウンターウェイトの重さが0.5gごとに異なるプロトモデルを準備して、それぞれの違いを徹底的に検証しました。

さらにカラーや形状の微調整も、プロトモデルを現場で削って即座に魚からの反応を確かめるなどして、細かな微調整を繰り返しています。

「最後は魚に確かめないとわからない」という徹底した現場主義を貫く上津原 勉のこだわりがこのルアーには込められています。

九州エリアを中心に実釣する私の場合、よく足を運ぶ釣り場が年間を通してベイトが大きいことが多いので、200mmサイズは使い勝手がよいと感じています。そして今回は、初期の段階からテストに携わらせて頂いたということもあり、現場主義にとことんこだわりました。そこで数々のプロトモデルを投げてわかったことの1つが、このルアーに対する魚の反応が明確に変わるプロトモデルがあったことです。その秘密というのは、ジャークさせた時の振り幅がその他のプロトモデルと比べて大きく、かつ最後に少しイレギュラーな動きが加わることでした。本来であれば、このルアーは細身のシルエットなので直線的な動きになりがちですが、ウェイトのバランスや形状の違いを細かく検証して確かめることで、この違いに気づけたのだと思います。

さらにダイビングペンシルにありがちな、フロントフックにラインが絡まるというトラブルもほとんどなく、使っていてストレスがないのも特徴の1つです。ダイビングペンシルと言ってもその個性は多種多様ですが、このルアーは波風が強いときほど、その使いやすさを実感していただけると思います。ラフコンディションのときほどグラノダイブ。そんなイメージを忘れずに、困ったときに頼れるルアーとして皆さんのタックルボックスに入ってくれていると私も嬉しいですね。