ノンストップジャーク用ルアー、フルスロットル 240Fに続く、ダウンサイジングモデルが、フルスロットル 190F ジェットブーストです。自分としては待っていました、というルアーです。最大の特長は190mmというサイズ。小型のベイトが多いシチュエーションで効果的だと思います。ヒラマサは常に大きいエサを食べているわけではありません。潮の状況やポイントなどによって、小さいエサばかりを捕食していて小さいエサにしか反応しないときもよくあります。小さいサイズのルアーを投入すると明らかに反応が良くなることがあります。190Fが登場したことで、さまざまな状況への対応力が上がりました。アングラーにとって大きな強みになると思いますよ。
実際に使った印象としては、とにかく引き感が軽い。これがすべての操作性の良さにつながっています。リールを巻くだけでも十分に釣れる。オートマチックに釣れる動きを演出できる。よそ見をして巻いていてもしっかり動いてくれるので、誰が使っても使いやすいと思います。ノンストップジャークをやってみたいと思う人は190Fから使い始めるのもおすすめですね。ロッド操作を加えて、よりテクニカルに動かすことも可能ですが、その場合でも、ロッドを手首だけで動かしたり、ハンドルを回す力の強弱だけであったりしても、思い描いた動きを楽に演出できる印象です。ノンストップジャークは疲れる釣りですが、長くやり続ければ釣れる状況に出会うことがたくさんあります。190Fはキャストも楽ですし、引き重りも少ないので、継続して釣り続けることが可能です。結果、ヒットチャンスを増すことにつながると思います。
ジェットブーストを搭載しているので、横風、逆風、フォローの風、どんな状況でキャストしても飛行姿勢が安定しています。綺麗に飛んでいくので飛距離も伸びますね。
アクションエラーも起きにくい。ヒラマサゲームでは潮波の中や、荒れた状況で釣ることが多い。このようなアクションエラーが起きやすい状況は、ヒットしやすい状況とも重なっています。だから、エラーなく泳がせることができるかどうかはとても大切。これまで、190Fをかなりの回数投げてバイトを引き出すこともできましたが、アクションエラーはとても少なく、潮波の中でも上手く泳がすことができました。
240Fとの使い分けの基準は、まずマッチ・ザ・ベイト。ヒラマサが捕食しているベイトの大きさに合わせる、ということです。小さいダツやサヨリ、カマスなど、自分の目で見てヒラマサが捕食しているベイトがそれほど大きくない、と思えるときは190Fがいいと思います。シイラや大型のダツを捕食しているときは240Fが効果的だと思います。
マッチ・ザ・ベイト以外でも、明らかにヒラマサのサイズが大きいときはアピール力の大きさに加え、タックルバランスの点でも240Fがおすすめ。ヘビーロッドとPE10号、8号を組み合わせて使いたいときは240Fが使いやすい。荒れたコンディションでのアピール力、動きの安定感などを考慮するときも240Fを使うことが多くなると思います。
ただ、240Fを使うときはバランス的にタックルもヘビーになります。使い続けるのがなかなかしんどいのが現実。そんなときには190Fを使うのもいいでしょう。マッチ・ザ・ベイトが基本ではありますが、ベイトサイズに関係なく、まず使ってみることも大切。自分が楽に釣りを継続できるタックルバランスでノンストップジャークをやって欲しい。何かしら結果がついてくると思いますよ。