フラットライト

【水中ルアー動画】オシア　フラットライト【オシア】

やや後方にウェイトバランスしたフラットボディが特徴のSLJゲームにおける主力ジグ、オシア スティンガーバタフライ フラットライト。後方重心の特性である底取り性能と自在な操作性を高次元で実現。フラットボディゆえのジャーク後に見せる移動距離の少ないスライドアクションと水平姿勢。そこから転じて魅せるランダムで派手なフォールアクションが、やる気のないターゲットの口をこじ開けます。潮の流れが緩い状況や遊泳力のない魚、活性が低く底から離れない魚、ロックフィッシュ狙いなどには特に威力を発揮するジグです。

「太くて」、「強い」アシストフックを標準装備。40g、50g、60gはフロントに2本、80ｇ、100gには前後に2本ずつセット。小型魚をメインターゲットとするSLJゲームで頻発する不意の大型魚のヒットにも、余裕を持って対応することが可能です。フックは平打ち形状のタタキバリでアピール力も兼備。アシストラインは絡みの少なさにこだわった素材、太さ、長さをセレクトしています。

スモールベイトの鱗を模したSタイプ、リアルさを加味したSRタイプ、透過性を加えたSＴタイプのスケールブーストをベースとした全８色のNEWカラーが登場。リアルベイト系のSRイワシ、SRケイムラアジにはリアルプリントを採用。マッチ・ザ・ベイトを意識した攻略に活躍します。ボトム攻略、ロックフィッシュ狙いを意識した展開に推奨したいのはグロー系のSゼブラグロー、STGピンギン。SRケイムラアジ、Sケイムラベイトは、ケイムラによるアピールを狙った攻め色です。SRイワシ、SRケイムラアジ、Sゼブラグロー、STGピンギン、Sブルーグリーンは片面がオールシルバー仕様。表裏の面による明滅効果で、さらなるアピール効果を発揮します。

SLJではぺブルライト、フラットライト、ガトリングライトTGを使い分けています。フラットライトは、ジャークしても移動距離が少ないので、あまり積極的にジグを追わない魚を狙うときや活性が低い状況で活躍するジグと考えています。フォールアクションが派手なのでこうした動きに反応が良いときもよく使います。ターゲットとしては根魚、マダイ、イサキ、タチウオ、全体的に遊泳力があまりない魚に向いています。一定のレンジでネチネチ誘うような釣りを展開したいときにも威力を発揮します。

2023年、フラットライトがアップデートされました。まずはフック。ツインタイプの太くて強いアシストフックが標準装備されました。軽量アイテムはフロントのみ、重めのアイテムには前後にセットされています。ひと言で言うなら欲張りなフックです。フックサイズとしては中型以上のイサキの口に入るなかで最大サイズという考え方が基本になっています。しかも、青物がヒットしてもしっかりホールドする形状が特徴。刺さりもいいし、オートマチックに刺さるカーブポイント。イサキ狙いをしているときに10kgオーバーの魚がヒットしても獲れる強度を確保しています。叩きが入った平打ちのタタキバリ形状なのでアピール力も備えています。マイクロベイトが捕食されているときはフックを喰わせることも可能です。不意の青物がヒットしても不安に感じることなくファイトが展開できますよ。

カラーも大きく変わりました。基本的には全色にSタイプのスケールブーストを採用しています。細かくいろいろな角度からの光を反射してアピールできるので、よりナチュラルに、よりベイトに近づけた光り方で演出できると思います。

SRイワシ、SRケイムラアジは、Sタイプのスケールブースト、ナチュラルカラー、プリントの3つの相乗効果が特徴。SLJは光が透過しやすい浅場で釣ることが多いので、よりナチュラルに見せることが効果的なケースが多いのが特徴です。色覚がない魚に対しても、同じトーンとシルエットでベイトに似せて見せることができます。積極的にアピールというよりは群れの中に隠して釣るカラー、というイメージですね。ただ、SRケイムラアジにはケイムラを採用しているので、紫外線に対する発色効果で異なるアピール効果が期待できます。Sケイムラベイトとともに、他のカラーとは異なる効果を発揮してくれると思います。STGピンギン、Sゼブラグローは自己発色するグローカラーを採用しているのが特徴。ベイトが多いときにあえてベイトではない光り方でナチュラルに見せたり、異なる光り方をさせて見つけてもらったりすることを期待して使うことが多いですね。朝夕のローライト時、根魚にも効果的です。グリキン＆アカキンは濁った潮に効果的です。ブルーグリーンも濁り潮に効くカラーですね。

片面をオールシルバーにしたカラーもあります。魚に見せる、見せないという動きを繰り返すことで魚にスイッチを入れる効果が期待できるカラーパターンです。シルエットを変化させるイメージですね。たとえばフルグローだけだとフラッシングや明滅効果が薄い。消えては現れるという動きを繰り返すことはとても効果的だと考えています。

フラットライトは基本的にボトム狙い、フォール主体の釣りで使うことが多いジグです。船の流れ方や潮の状況次第ですが、水深が浅く、ラインがしっかり立つときは、ボトム付近をフォール主体で狙うパターンでとても使いやすいジグです。SLJ全般、ボトムを意識した釣りを展開することが多いと思いますが、とくに根魚やアマダイ狙いには使いやすい。ラインが斜めに入っていくときは使いにくいですけど、こんなときはわざと流してシャクらずに泳がしておく、という使い方もありです。高速のただ巻きが効くときもあります。

そんな特徴を持つフラットライトに標準装備されているフックが新しくなりました。以前のフックは刺さり、掛かりは良かったんですが、少しバレやすいフックでした。強度も少し足りなく感じていました。今回のフックは軸が太くて、吸い込むタイプの捕食にも追従しやすいのが特徴。強度もあってベストなセッティングになっていると思います。ツインフックタイプですが、軽いものはフロントだけ、重いものはフロントとリアの両方にセットされています。フックセッティングは、状況に応じていろいろ試してほしいですね。僕自身、上に付けたり外したり、下に付けたり外したり、いろいろやっています。SLJはどうしても小さい魚を拾ってしまうことが多い釣りです。でも、小さい魚は出来るだけ避けたい。だからどうしても小さな魚が多く掛かってしまう場合は、フロントにシングルで1本をセットして使います。青物が多いときもフロントだけ、ということが多いです。反対に潮に流して泳がせるときや高速巻きするときはリアフックが欠かせません。セッティングは自由でいいと思います。

カラーも新しくなりました。基本的にSLJは水深が浅いところを釣ることが多いですし、フィールドにもよりますが水質がクリアなところで釣ることが多いのも特徴だと思います。魚がカラーを見分けやすい環境で釣りをしている、とも言えます。新しいカラーでは全体的に小さな鱗を模したSタイプのスケールブーストが採用されています。フラットライトはシルエットが小さいのでSタイプのスケールブースト、というのは自然だと思います。細かい光の反射は、パッと目にしたときの、魚から見たときの違和感がとても少ないんじゃないかな、と思っています。

新色は8色です。僕自身の使い分けとしては、SRイワシなどのリアル系はクリアな水色のときに一瞬の判断で見切られないようにしたいときに多用します。プリントとSタイプのスケールブーストとの組み合わせは、視覚的にリアルなことは間違いない。本物の小魚に近づけていくことでプラスの効果はあると思います。色、光り方を合わせていくのは大切ですからね。リアルカラーはアングラーにも人気がありますし、シルエットも見た目もリアルなベイトに近づくのは決して悪いことではないです。

SゼブラグローやSTGピンギンといったグローカラーは曇天や雨天など、基本的に光量が足りない状況で使うことが多いです。光が足りないから自ら光るもの、というイメージで使います。水深が深いところでも実績はあります。小型のカンパチなどにも効果的です。ケイムラ系のカラーは、深場より浅場で効果的だと思っています。グロー、ケイムラのいずれにしても、よりアピールしたいというときに使うことが多いカラーです。ほかにはグリキンはマダイに効果的と言われているカラーなので、積極的に使いますね。

攻略の引き出しが増えるという意味ではカラーラインナップが豊富なことは嬉しいですよね。今回の8色で足りない、ということはないと思います。この中でローテーションするだけで十分だと思います。同じルアーで使い分けのパターンを増やすためにもカラーはいくつか用意しておくことは意味があると思いますよ。

カラーセレクトに関しては朝、昼、夕と光の入り方が変わるとカラーの見え方も変わってくると考えています。だからこそ、こういう条件ではこれ、というのではなく、投入して魚からの反応を見てみる、というスタンスで良いと思っています。