フラッシュブーストを搭載したオシア ペンシル別注平政190F、それがオシア別注平政190Fフラッシュブーストです。オシア ペンシル別注平政190Fはとても優秀なルアーで、これまでも十分な釣果をもたらしてくれましたが、このルアーをベースにウェイトバランスをより後方重心に設定し、さらにウェイトアップしています。結果として水に絡みやすく、アクションエラーも少なくなった印象です。水面下でウォブリングしてよく泳ぎ、飛びだしにくくなっています。これまで出ても乗らなかったような魚を乗せやすくなったと思います。特殊なクセがあるわけでもないので、誰にでも扱いやすいルアーです。慣れている方だったら意のままに操れると思います。飛距離も安定して出ます。オーバーヘッドキャストはもちろん、アンダーハンドでキャストしても十分な飛距離が出ますね。
フラッシュブースト搭載の効果も大きいと思います。フラッシュブーストはキラキラと水中で光を拡散してくれるので、遠くの魚、深場にいる魚によりアピールしてくれるのは確かです。ルアーが止まったときでも反射板がキラキラとアピールして誘ってくれます。全体のシルエットではなく、キラキラする反射光だけでアピールするので、小魚のように見えることもあると思います。小型のベイトを捕食しているときにも反応させやすいのがフラッシュブーストの強みです。止めておいてもアピールするという要素が加わったので、魚を寄せるパワーが大きくなったし、ルアーとしての完成度も極まったかな、と思いますね。
カラーは6色から選べます。ヒラマサゲームを前提にした場合の僕のカラーセレクトの基本は、ベイトが表層にいてヒラマサがそれを追っているようなとき、つまりボイルやナブラがあったりするときはナチュラル系カラーをよく使います。反対に誘い出しのときは、魚がどこにいるのか分かりにくいのが前提。ルアーがどこを泳いでいるかなどを含めて、バイトに至るまでの過程をしっかり目で捉えておきたいので、派手なアピール系カラーを使うことが多いですね。前者はNイワシ、Aトビウオ、後者はAオレンジ、Nピンクイワシ、Nホワイト、Tイワシミントが当てはまります。Tイワシミントは視認性もよく、これまでのオフショアルアーではあまり見なかったカラー。面白そうですね。フックは#3/0が基本です。自分の場合はトレブルしか使っていませんが、シングルを使う人はルアーアクションを変えないよう、推奨サイズや重さだけは合わせておいたほうがいいと思います。
190mmというサイズはヒラマサ用としてはベーシックで使いやすいと思います。外房沖でも玄界灘でもスタンダードと言えるサイズです。ここから大きくしていくか、小さくしていくかという基準になるサイズです。十分な飛距離が出せることが前提条件ですが、僕の場合、玄界灘であれば、190mmからスタートして220、240mmとサイズアップしていくことが多いですし、外房では逆に160、150、145mmとサイズダウンしていくことが多いですね。何回もチェイスしてきたけど乗らない、というときはルアーサイズを落とすと一発で喰ってくるということもあります。ただ、いきなり小型のルアーを使ってしまうと追ってくる魚が見えなかったり、アピール力が足りずにヒラマサを水面まで引き出せないこともあります。一生懸命小型ルアーでやっても時間の無駄になってしまったりもします。ここは要注意ですね。魚の反応、まとわりつき方などを見てチェンジしていくのもいいでしょう。
マッチザベイト、つまり大型のベイトを捕食しているときは大型ルアー、小型のルアーを捕食しているときは小型のルアーという考え方がセオリーとしてありますが、これだけに囚われないでほしいですね。捕食しているベイトが小型でも大型ルアーに反応するときも多いし、逆もあります。活性が高くても低くても、ヒラマサが反応しやすいサイズというものもあります。
その点、オシア別注平政190Fフラッシュブーストの190mmというサイズはアピールが大きすぎず小さすぎずというサイズ感なので、ベイトが小さいときは大人しく泳がせ、ベイトが大型のときは激しく動かしたりして対応することも可能です。魚がボイルしていても、誘い出しでも対応できる万能なサイズ感だと思いますよ。