BASIS G5 PE サスペンドは、高比重のフッ素繊維を芯に入れたPEラインですが、PEを密に強く編むことで張りを持たせています。穂先絡みなどのトラブルを抑えたとても使いやすい道糸ですね。全号数で比重が約1.3と変わらないので、号数が違うからよく浮く、よく沈むといったことがなく、0.6号だろうが1号だろうが同じ感覚で扱えます。
比重1.3っていうと、シンキングラインみたいに沈みすぎて使いにくんじゃないかと思われるかもしれませんが、そんなことまったくありません。PEラインとナイロンラインの比重は全然違って、PEラインは表面張力が強いので、ふわっと海面に置くと沈まない。穂先を海に突っ込んで、なおかつ道糸を巻いて表面張力を切って水の中に入れればしっかり入る。ただそのまま沈んでいくことはないですよ。釣り人が浮かすか沈めるかを選択できる比重ですね。
ナイロンラインに比べて細い号数が使えることと併せて、海の中に沈めてしまえばいくら横風が吹いても道糸が取られることがありません。ナイロンラインではまったく釣りにならない横風でもPEラインなら釣りが成立しますってシチュエーションはいっぱいあります。また、圧倒的に水切れがよいので、仕掛けを動かすことなく沈めたラインを水の上に持ち上げるといったライン操作のしやすさも大きな特徴です。
今回のイエローカラーは発色が良いので、細くても視認性がめちゃくちゃ良いですね。日中はもちろん、朝夕のマズメのように光量が少ないときや、サラシで海が真っ白になっていてもよく見える。オールラウンドに使えるカラーです。
現代のフカセ釣りって道糸でアタリを取ることが多いじゃないですか。ウキを浮かせるよりも沈めることが多いし、全国的に遠投で釣るところが増えてきた。そうなったときに道糸が見えるか見えないかで釣りのしやすさはずいぶん変わってきます。BASIS G5 PE サスペンドは、ウキの代わりになる道糸ともいえますね。
価格も150m巻きで2000円(本体価格)だし、一回巻けば半年ぐらいは使えますのでコストパフォーマンスも良い。これからPEラインを使ってみようという人にも非常に手に取りやすいラインナップだと思います。