
一般的に釣り糸は、強度や伸度、質感などを吟味・加工した素材にコーティングを施すことで撥水性や耐摩耗性などを持たせて、釣り人が求める様々な性能を実現している。素材の特性上、吸水が避けられないナイロンでは、吸水による強度や使用感の低下を防ぐためにコーティングは特に重要だ。ただ、コーティング剤を均一に釣り糸に塗りつけることは難しいうえ、釣りをしているうちに剥がれ落ちていく。新しい道糸でも釣り開始から時間が経つにつれて、竿にベタ付いたり、浮力が変わったり、仕掛けのなじみ具合やラインメンディング時の水切れが悪くなるのはこのためで、それは避けることのできない宿命だ。
LIMITEDPROトーナメントモデル(ナイロン)に施されるプラズマ処理「P-Ion」は、コーティングとはまったく異なる技術。釣り糸表面の分子を化学的に改質するもので、剥がれ落ちることがないため製造段階のベストな状態である初期性能を長く維持することができる。たとえば、水を弾く撥水性や根ズレに対する耐擦傷性は、1日5時間の釣りでも劣化は10%未満と、コーティングに比べて驚異的な耐久性を実現。長時間の使用でも糸さばきの良さは変わりづらく、飛距離も低下を抑制し快適な使い心地をキープ。耐摩耗性もアップしており表面劣化がおきにくく、色落ちを抑えて鮮やかな視認性を保ってくれる。
道糸の見やすさ、すなわち視認性の良さもフカセ釣りでは大事な要素。仕掛けを潮に乗せて流し込んでいくとき、道糸は風や表層流の影響を受けて風下や潮下に流されて仕掛けを引っ張るため、サシエはマキエからズレていきやすい。これを防ぐために欠かせないのが風上や潮上に道糸を置き直すラインメンディング。LIMITEDPROトーナメントモデル(ナイロン)は、晴れでも曇りでも光量の少ない朝夕のまずめ時でもよく見えるオレンジ+紺色マーカーを採用することで、道糸の位置や状態がよく分かり、抜群の水切れ性能と相まって理想の位置へ素早く的確にラインを置き直すことができる。オレンジを150cm、紺色のマーカー50cmのパターンを繰り返すことで、ウキを沈めてタナを探っていく釣りでは仕掛けがどこまで入っているのかが把握しやすく、ラインに出るアタリも明確。ヒットのチャンスを増やしてくれる。
ハイポテンシャルのラインとはいえ、表面がでこぼこになったり糸グセが付いたのでは本来の性能を発揮することは難しい。LIMITEDPROトーナメントモデル(ナイロン)は、製品スプール内のラインが同じ向き、同じ間隔で重なり合う並行巻き仕様。糸つぶれや糸グセを抑え、製造段階の太さや表面の形状を均一にキープ。高性能、高強度をそのままリールに巻き取ることができる。
一般的に同じ素材、同じ加工を施した場合、ラインは太くなるにつれて硬くなる。1.5号ならちょうどいいのに、3号は硬く感じるといったことが生じるのはそのためだ。かといって3号を柔らかさの基準にすると1.5号は柔らかすぎてさばきづらくなったりする。LIMITEDPROトーナメントモデル(ナイロン)は、細い号数には張りを、太い号数にはしなやかさを持たせ、どの号数でも同じ風合いになるように調整している。これにより、1.5号でも3号でも同等の使用感を実現。仕掛けの投入からラインメンディング、やり取りにいたるまで、号数の違いによるストレスを感じることなく釣りに集中できる。
田中 修司 SHUJI TANAKA
従来の道糸は、打ち返しを続けているうちに塩の結晶が付いたりガイドとの摩擦なんかでだんだん傷んできて、仕掛けの飛距離が伸びなくなったり、水キレが悪くなってラインメンディングがしにくくなってくるのですが、プラズマ処理によってそうした劣化が少ないですね。糸ヨレや糸グセも付きにくくて使用感の持続性は全然違います。私は軽い仕掛けを使って小さな潜り潮を探していく釣りスタイルなので、道糸の操作性には特に気を遣います。
LIMITEDPROトーナメントモデル(ナイロン)は、水面下を漂うサスペンドタイプですが、軽い仕掛けを動かすことなくスッと道糸だけを持ち上げて置き直すことができる。すごく水キレがよくて、仕掛けを喰わせの角度に瞬時に持っていきやすいですね。ラインカラーのオレンジは、日中はもちろんですが、私のホームグラウンドである大分のように東向きの釣り場で見られる朝の逆光に対していちばん見やすく、紺色のマーキングを入れることでこれがウキ代わりになってアタリがとても取りやすい。それと、ウキを沈めていくときもただ沈めっぱなしじゃなくて、途中で止めて喰わせの間を与えなきゃいけないんですけど、どれだけ入れているのかがよく分かるのも大きなメリットですね。
森井 陽 NOBORU MORII
僕が道糸に求める要素として、一番はさばきやすさ。それに若干の張りと結節力が強いことなんですけど、プラズマ処理をすることで、海中に入ったときの糸さばきがものすごくいいし、強度劣化も少ないように思います。端的にいえば、そういうところです。グレを釣るうえで大事なのが、マキエとサシエの同調ですが、それを邪魔するのが道糸なんですよ。天候、コンディション、釣り座、立ち位置などによって道糸は様々な影響を受けるので、仕掛けはマキエと同じようには流れていきません。本当、道糸がなければどれだけ楽かと思いますよね。マキエと同調させるために道糸を置き直すわけですが、プラズマの撥水処理によって自分の思う位置に即座に置き直すことができる。そのあたりのさばきの良さは、ものすごく感じますね。
道糸を操作するうえで大事な視認性ですが、今回は全天候型で誰もが見やすいオレンジ。僕自身、もっとも見やすい待望のカラーなんですよ。さばきやすくて視認性がいいことで、自分が思っている状態やトレースラインで正確にグレにアプローチできるのが、LMITEDPROトーナメントモデル(ナイロン)の大きな強みだと思っています。
品番
品番 | |||||||
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品番 |
カラー |
長さ(m) |
標準直径(mm) |
号数(号) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
品番 |
カラー |
長さ(m) |
標準直径(mm) |
号数(号) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
LA-C51X | オレンジ | 150 | 0.205 | 1.5 |
3,200円 |
122940 | 4969363122940 |
LA-C51X | オレンジ | 150 | 0.220 | 1.75 |
3,200円 |
122957 | 4969363122957 |
LA-C51X | オレンジ | 150 | 0.235 | 2 |
3,200円 |
122964 | 4969363122964 |
LA-C51X | オレンジ | 150 | 0.260 | 2.5 |
3,200円 |
122971 | 4969363122971 |
LA-C51X | オレンジ | 150 | 0.285 | 3 |
3,200円 |
122988 | 4969363122988 |