LIMITED PRO トーナメントモデル フロロ

素材の特性上、吸水劣化がほとんどないこと、屈折率が水に近くて水中で目立たないこと、比重が大きく沈みが早いことなどからハリスに多用されるフロロカーボン。コーティングを施すことで表面の滑らかさや耐摩耗性を高めるのが一般的だが、釣りを続けるうちに、コーティングが剥がれて白く変色するなど性能が失われていく。プラズマ処理「P-ION」は、ラインの表面分子を化学的に改質。剥がれ落ちることがないため、最高の状態である製造段階の初期性能を長く維持する。たとえば、仕掛けのなじみやすさにつながる撥水性や、やり取り時の根ズレに対する耐擦傷性は、1日5時間の釣りで10％未満に劣化を抑制。コーティング仕様のものに比べて圧倒的な耐久性を実現している。

また表面の改質により得た高い滑らかさは、根ズレに対しても強さを発揮するというテスターの声もいただいている。

静摩擦係数

・KES試験装置を使用して測定。

・ブランクと比較して静摩擦係数が22%ダウンしており、摺動性良好な結果が得られた。

動摩擦係数

・糸を張り、スタートからゴールまでの時間を測定。

・ブランクと比較して動摩擦係数が30%ダウンしており、摺動性良好な結果が得られた。

フロロカーボンのハリスは塩分を吸ったり水を吸ったりはしないんですけど、チモトはスレたりして使っているうちに白くなってきます。魚にも見えるので交換しなきゃいけない。プラズマ処理をしたLIMITEDPROトーナメントモデル（フロロ）は、そういったことが起こりにくいので、ハリスを永く使えますね。同じくプラズマ処理をしたLIMITEDPROトーナメントモデル（ナイロン）との相性もよく結びの強度は上がっている感じますし、根ズレに関してもパツンと切れるのではなく、ズズっと滑りながらいくので強く感じます。

私は道糸とハリスの間にウキまわりのパーツを組む中ハリスを入れた2段ハリスの仕掛けがメインですが、LIMITEDPROトーナメントモデル（フロロ）を使うと1日中、中ハリスを替えなくても良いことが多くなりました。傷みにくいのでウキの滑りはずっと良くて、下の喰わせハリスだけを交換するだけいい。中ハリスは使わずに、ハリスを長く取ってウキまわりを入れるロングハリスの仕掛けでも、ハリスの交換頻度は少なくなると思います。それだけ耐久性が高い。ハリを結ぶときも締め込みやすいですね。線径の細いハリだとタタキ（耳）が薄くなるじゃないですか。締め込みにくいハリスだと結び目がズレてタタキで切れることがあるんですが、そうしたことがほとんどない。ハリへの結び強度も高くなっていると感じます。

トーナメントでは、ひとつのトラブルでリズムが崩れてしまうと成績に影響してしまうことがあります。トラブルを抑えるために、普段の釣りよりワンランク上のラインを使うこともあるかと思います。強くて耐久性の高いLIMITEDPROトーナメントモデル（フロロ）とLIMITEDPROトーナメントモデル（ナイロン）の組み合わせなら、安心して普段通りの号数が使える。トーナメントの強い味方ですね。

当然ながらハリスには強度が求められます。そして、しなやかさもとても大事な要素です。巻きグセが付いた状態で釣りをすると、サシエが回転したり、仕掛けを海中にスムーズに送り込みにくい。プラズマ処理をしたLIMITEDPROトーナメントモデル（フロロ）は、スプールからハリスを引き出した瞬間に巻きグセがほとんどなく、スプールからほどけ出るくらいに感じます。

実際に使ってみると引っ張り強度はもちろんですが、根擦れをしても強い。どちらかといえば跳ね返すような、弾くような感じがして耐摩耗性、耐久性に優れていると思います。

自分のなかで大物を狙うときに大事にしているのが絶対的に信用できるタックルを使うこと。少しでも不安な部分があるとやり取りが弱気になって切られてしまいますからね。LIMITEDPROトーナメントモデル（フロロ）はテスト段階から非常に強いと感じていて、従来のハリスでは悔しい思いをした魚も取れるのかなと。大物が掛かったときに真っ向勝負ができる絶対的な強さを感じますので、強気のやり取りができる。そんな釣り人の気持ちに答えてくれるハリスですね。