仕掛けの振り込み
本流竿は長いため、遠くのポイントに長い仕掛けを振り込むには両手持ちのスタイルとなります。利き手が竿尻、もう片方の手を30〜40cmほど離して、竿に添えるように握ります。握り方は流れに対して立ち位置が変わっても同じです。振り込む前に穂先に仕掛けが絡んでいないか、まず確かめてください。穂先を空へ向けた後、竿を20〜30度くらい下流へ倒し、仕掛けを自分から遠ざけます。3m以上離れてから、上流に向かって仕掛けを振り込みます。このとき、3分の1くらいは仕掛けを伸ばす(張る)動作、そこから上流の目標を見ながら一気に元上に力を入れ、#3、#4の部分を力強く飛ばすような気持ちで振り込むと、コントロールもできて軽く飛びます。
〈悪い例〉
①最初から遠くへ飛ばそうと力んでしまう。これだと仕掛けのコントロールが効きません。
②両手が伸びきって、気持ちだけがポイントに行ってしまう。力が竿に伝わらずに仕掛けが飛びません。
③振り込んだ後に握り方を変えてしまう。竿が揺れて目印がブレてしまうので、竿尻を持つ手は変えないようにしましょう。
仕掛けの流し方
振り込んだ仕掛けがブレないように流します。コツは仕掛けを振り込んだ後、穂先をしっかり止めて、ラインが水中に引き込まれ、仕掛けが馴染み始めたら、ゆっくりと腰骨上部の脇腹に置きます。もう片手は添える感じで握ります。竿が大きく揺れると、仕掛けが流れに馴染まずに目印が不安定になるので、脇を絞め加減にしながら、ブレないようにしましょう。風がある場合、風上に穂先を倒し、ラインを垂直に保って流すと、目印が踊らずに流すことができます。取り付けた目印がブレずにバランスよく流れることを、一投毎にチェックしましょう。
アタリの合わせ方
振り込んだ後に竿を止め、仕掛けが水中に馴染むと、目印がゆっくりと安定しながら流れます。肩の力を抜きながら目印を直視。水中へ引き込まれたり、止まったり、左右へ動くような変化が現れたら、竿尻を握った手の平を強く握って少し下げることにより、鋭いアワセが効きます。パワータイプの竿はラインも太くてハリの線径も太いため、強くて素早い動作が必要です。そうすることで、針先が硬い上顎を貫通してバラシを無くします。
〈悪い例〉
①上部の手を手前に引くようにしながら、竿を起すようにするとアワセ遅れが発生します。
②両腕が伸びてしまい、脇が開くことによって弱いアワセになってしまいます。