本流釣りの道具
本流は川幅が広いため、全長7m以上の竿が必要です。竿は大きく分けると、大きな魚とパワー勝負ができるものと、細めのラインを使用しながら、スリリングな釣りを楽しむものがあります。SUPER GAME BASIS(スーパーゲーム ベイシス)ZPでいえば、H表記が多いほど硬くてパワーがあります。Hは30~50cmが狙え、HHになると50cmを超える大型にも安心して対応できます。細いラインで賢い魚をねらう、スリリングな釣りを楽しみたいなら、SUPER GAME LIGHT SPEC(スーパーゲーム ライトスペック)ZYがお薦め。軽くて風の影響も受け難い細身になっています。川の規模、釣り方、狙う魚を考慮して竿を決めるといいでしょう。適合ラインの表記は、あくまで通常の釣り方に対してトラブルが発生しないように記載してあります。根掛かりを強引にあおって切れる表記ではありません。一瞬の衝撃に弱いため、角度に注意しながら竿は丁寧に扱ってください。
タモは大きな魚を入れるため、渓流よりも大きなものがいいでしょう。また、間口が小さくとも柔らかめの深い網ならば一旦中に入れると出てきません。
エサ箱ですが、寒風が吹く初期は通気性の良い竹を編んだエサ箱だと凍ります。風を通さないものがいいでしょう。真夏は釣り場移動時に常にクーラーで保管しながら、冷やして使用できるサーモベイト ステン[CS-131N]がお勧めです。
本流釣りの装備とスタイル
立ち込みや川の渡渉があり、水流抵抗が大きいため、安全を配慮してスリムなウェーダーを着用します。解禁当初の寒い時にはインナーを着てください。ベストは丈の短いものだと、ポケット内部が濡れません。私はアユ釣り用のベストを使用しています。タモは大物の取り逃がしを防ぐので必要。エサ箱は首から下げ、竿を振るのに邪魔にならない位置にしましょう。ちょうど、へその上部あたりにエサ箱の底がくる感じです。ハサミとラインカッターは仕掛け作りになくてはなりません。
エサ
本流域では、多くの河川で川虫が採取できます。できるだけ採取を心掛けますが、川虫が小さい場合や増水で採取できないこともありますから、市販のミミズやブドウ虫を持参してください。おもに水温の低い解禁当初はクロカワ虫が有効。徐々に水が温むとヒラタも良くなります。ミミズやブドウ虫は盛期以降がいいでしょう。活性の悪い時には少し大きめのエサでアピール。スレてきた魚には小さめのエサを使用します。
仕掛け
私の場合、通し仕掛けに近い状態です。天井糸兼道糸とハリスを結んで、根掛りした際、結び目で切れるようにしています。本流は川底を流すことになるので、ラインの傷みも早いです。交換は頻繁に行った方が無難です。
ラインは魚の大きさ竿の硬さによって、太さとのバランスを考えます。当たり前ですが、強い竿に対して細いラインだと切れますから。ラインは流れに馴染みやすいナイロンが一般的ですが、深い場所を釣る場合などは比重のあるフロロが適します。
ハリは魚の大きさに合わせてサイズを決めます。針先は隠すようにするとバレが多くなりますから、エサからしっかり出すことにしています。肝心なのは針チェックをして、少し刺さりが悪いと感じたら早めに交換することです。目印は逆光などで見にくい場合、ブラック目印を入れています。また、早朝は大きめにして使用。日中になると本流では風が強くなるのでカットします。
オモリは水流によって頻繁に変えた方が釣果もアップします。オモリは直接ラインに付けると擦れによるトラブルが発生。簡単に脱着できて、ラインの傷みが無いゴム張りを使用しています。