竿の伸ばし方
竿キャップを取り外し、中身が出ないように玉口を指でふさぎます。竿を斜め下にして、指の隙間から穂先を少し出した後、穂先を持ったまま45度くらい上に向け、順番に各節を伸ばして固定。その時に少しひねりながら固定するのがコツです。緩すぎると、釣りをしている最中にストン、ストンと節落ちで竿を破損する恐れがあります。竿の調子も整いませんので、きちんと固定してください。竿を伸ばしきったら、竿を上下に軽く振って、カタカタとするようなら緩んでいる箇所があります。確認してください。
竿の仕舞い方
元竿側から順番に仕舞います。仕舞う竿の下側を握って、もう片手は玉口の周辺を押さえます。仕舞う竿をひねりながら押し込むと、簡単に収納できます。注意したいことは、両手の間隔を広げて竿を押し込むと、竿が破損しやすくなります。すべて仕舞い終わった後は、仕舞い込んだ竿が飛び出ないように竿キャップを必ず取り付けましょう。
仕掛けの振り込み
渓流釣りでは、木々などの障害物に阻害されることも多く、その場所によって振り込みを変えます。上部に木が覆い被さるところでは、斜めに仕掛けを入れるサイドスローが有効です。風の少ない時や点在する落ち込みを的確に入れたい時、短い仕掛けなどはアンダースロー。周囲に障害物のない場合や長い仕掛けにはオーバースローが適します。3パターンを覚えることで様々な状況に対応できますから覚えてください。
①サイドスロー
竿を右/左、どちらかへ倒し、仕掛けを遠ざけます。次に狙いたいポイントを見ながら、竿先を横から押し込むように手元付近に力を加えると、仕掛けは飛んでいきます。使用するオモリ、竿の硬さなどで力加減を変えます。
②アンダースロー
ライン軌道を見ながらポイントへ入れやすいアンダースローは仕掛けが竿の長さより若干短い時には、ポイントの正面に立ち、ラインを手で引っ張りながら穂先を多少曲げ、ラインを離したと同時に竿先を下から上へとあげるだけで仕掛けは前方に飛びます。極端に短い仕掛けならば、仕掛けをブラブラさせながら穂先を下げ上げするだけで、簡単に仕掛けは前方に飛びます。重いオモリほど小さな動作で前方に飛ぶのは、振り子の原理ですね。
③オーバースロー
竿を立ててから仕掛けを遠ざけ、竿尻を握った手首を回し、穂先が円を描くようにすると、仕掛けは遅れながらついてきます。そのあとは、ポイントに向かって穂先を押し出すだけで、仕掛けは上部からポイントへ落下します。使用するオモリによって、振り方の強さを変えるといいでしょう。