エサの種類
釣具店ではブドウ虫、ミミズ、イクラが購入できます。川虫はあまり販売されていません。日持ちが悪く、川で採取することになります。川虫にはヒラタ、ピンチョロ虫、オニチョロ、キンパク、クロカワ虫などがいて、採取後は園芸用の水苔や木くずなどと一緒にエサ箱へ入れます。
水中に生息するからといって水は多く入れず、湿らせる程度で十分です。季節や水況、水温などによっても有効なエサがあるため、2種類は持参したいものです。
昔は枝に1匹が入って売られていましたが、現在は養殖が主流。パックに入ったマユ付きとマユ無しがあり、大きさも選ぶことができます。幼虫は水中でも目立つクリームがかった白色。ふっくらとしているので、小針を使用する場合はしっかりと針先を出してください。刺し方はお尻から頭にかけて針先を出します。小針の場合はチョン掛けか途中から出しても構いません。強く握ると内容物が出てしまうので優しく握ってください。
太さも大・中・小とあります。渓流域のヤマメやアマゴなどは小ミミズ。大物などを狙う場合には太めのミミズを使用。水中でも動くアピールと匂いによる効果もあります。暑さに弱いため、パッケージから取り出し、そのままエサ箱に入れてください。針の刺し方はチョン掛けと通し刺しがあります。(写真は通し刺し)ミミズの大きさによって針の大きさも変えてください。
サケの卵です。瓶詰めやパック入りなどが釣具店には置いてあり、適度な硬さになっています。魚屋さんから購入する場合、柔らかいことが多いので、付けやすいよう「片栗粉」にまぶすか、風に当てて若干乾燥させます。針に付ける場合、粒の中にあるオレンジの目を刺すと潰れやすいので、避けて刺すといいでしょう。通常は2~3粒つけます。軸の細いイクラ専用針も発売されています。
川虫の種類と採取方法
全体的に平たくて柔らかいのが特徴。種類は多く、季節や水質によって異なります。早期は小さく、針付けの際に潰さないよう、優しくつまんで胴体を貫通させます。採取方法は瀬の石を裏返して水中から出します。動きの早いヒラタを強く掴まずに、ピンセットを使った方がいいでしょう。また、ヘチマの乾燥させたものやブラシなどを使い、大石下部から表面にかけて撫で上げるやり方もあります。
ピンピンと跳ねるように踊ります。体は細長くて、腹と背中を軽く押さえると暴れません。胴の部分をチョン掛けすることで、動いて魚への刺激になります。通常1匹で使いますが、1匹を通し刺しにした後に下部にチョン掛けすると魚へのアピール度も上がります。川岸のタルミや溜まり水、葦際などで採取できます。溜まり水での採取は水をかき混ぜてしまうと、落ち葉などと一緒になってしまうため、網を底に這わせながら叩くようにすると驚いて浮遊するピンチョロだけを採取できます。
赤茶色や黒色、模様の入ったものもいますが、写真のタイプが一般的です。キンパクよりも体は細くて扁平。触ると硬く、背中の羽根部分が丸みを帯びています。ヤマメは喰いが劣るため、主にイワナで使われます。針持ちも良く日持ちもしますが、蓋の隙間から脱走してしまうので注意してください。付け方は尾の先端から針先を刺して、体の横から出します。小さい場合はチョン掛けにしてもいいでしょう。採取する場合、石を裏返すと逃げてしまうので、下流側に網を置き、上流側で石を転がすと効率よく採取できます。
早春に有効なエサで、4月上旬から下旬にかけて羽化します。スリム体型で、腹の方は黄色みがかっています。針の刺し方は尾の先端から針を刺して、胴体の手前で針先を出すと、弱らずに使えます。水の通りがいい小砂利床に多く生息。下流に網を置いて、上流から砂利底部まで掘り起こすようにすると、たくさん採取できます。低水温では生育が遅いため、事前に里川本流などで採取した方が無難です。
頭が角のようにちょこんと突き出し、体は黒くて弾力があります。石裏に小石を固めて巣を作り、その中に生息しているため、巣を剥がすと中から出てきます。剥がれない石に覆われた中にいるクロカワ虫は、緑色のサナギになっており使用しません。針の刺し方は内容物が出にくいよう、頭の付け根から刺し、足の隙間から針先を出します。丸くなるので、針先が隠れないようにしてください。尾から刺す場合もあります。あまり多くエサ箱に入れると噛みつきあって弱るため、細かい木くずに入れると傷みが少ないでしょう。