初冬の青空に富士山が映える11月中旬、松本は駿河湾沼津の内浦湾に浮かんでいた。
船は探見丸システムをフル装備する沼津久料港・魚磯丸の午後マダイ乗合。舵をとる松﨑英信船長は水深40~70メートルの定番ポイントのほか、自ら開拓した穴場スポットにも案内してくれる同宿のホープだ。
スタートは大瀬崎沖の水深70メートル、指示ダナは海面下55メートル。早々に左舷トモの松本を含む数名が1キロ前後をキャッチして盛り上がったのだが、すぐにマダイは口を使わなくなってしまった。
-
▲ 憂うつな一年を吹き飛ばす華やかな体色。年の瀬に向かってぜひとも1枚手にしたい
-
▲ アベレージサイズは1キロ。数日おきに4~8キロの大ダイも浮上している
Strategy・戦略
反応が入った瞬間誘いを開始 落とし込みでアタリ連発!
-
▲【画像A】超浅場の単体反応
底から2~3メートルに86センチの単体反応が出現。水深20メートル以浅で映った反応はほぼ間違いなく船の真下にいるから、誘いを入れて喰わせる絶好のチャンスだ。 -
▲【画像B】高めのタナ取り
28メートルの赤い横帯は指示ダナに合わせたビシ、その上26メートルの赤く短い横帯が高めにタナ取りした松本のビシ。ここからジワジワと落とし込んでマダイを連釣した。
湾奥方向へ移動しながら水深40~50メートル付近を探っても状況は好転せず、少し陽が傾いたころ「試しに浅場を攻めてみましょう」と松﨑船長。そこは水深19.5メートル、タナは上から8メートルという超浅場の穴場ポイントだ。
「おっ、デカイのが船下をウロウロしてますね……」
しばらくしてコマセが効きだしたころ、探見丸を見つめる松本がつぶやく。時どき単体反応が映っては消え、ACCU-FISH®機能の魚体長は60~86センチを示していた(画像A)。
ここから松本は指示ダナより2メートル高い、海面下6メートルにタナ取り。そして探見丸のモニターに単体反応が出現した瞬間、スッ、スッと付けエサを落とし込んでいく。
コマセを詰め直し、探見丸の反応に合わせて落とし込みを繰り返していると、ココッ、ズン! 海攻 マダイ リミテッド S250が美しいアーチを描いた。
軟らかなロッドが浅場ならではのマダイの横走りをかわし、慎重にヤリトリしながら浮上させたのは2キロ強だ。
探見丸を活用したこの喰わせパターンは、夕刻に1時間流した久料沖の水深41メートルでも炸裂。指示ダナは28メートルだが松本は26メートルと高く取り、マダイ反応をモニターで確認しながら付けエサをゆっくりと落とし込む(画像B)。
結果、松本は午後5時の納竿までに0.8~2キロ級を4枚連発! 終わってみれば計6枚のマダイほか、オオニベ、イサキ、ハナダイなども釣り上げてダントツの竿頭となり、爽快な笑顔で下船した。
-
▲ 夕暮れの富士山を間近に仰ぐ心地よさも、沼津ならではの魅力
-
▲ 軟らかな喰わせ調子の海攻 マダイ リミテッド S250を愛用
-
▲ 日没前後の1時間で4枚を釣り上げた松本
-
▲ オオニベも登場。当地では「普通に交じる魚」になりつつある
-
▲ 反応に合わせて付けエサを落とし込むと、ココッ、ズン!と喰い付いてきた
-
使用タックル製品情報
「最後の4枚は、26メートルから1メートル落とし込んだところでアタックしてきました。上に浮いてきた喰い気のあるマダイを狙い撃ちできましたね」
松本のコメントにうなづく松﨑船長も、
「探見丸をうまく使いこなしている人は、マダイの反応が入った瞬間に何かしらの誘いをかけています。これは大きなアドバンテージでしょう」と言う。
探見丸はとても有用な情報を与えてくれる心強いツール。常に先手を打っていく攻めの釣りで、狙いどおりの1枚をキャッチしてほしい。
Get the Dreamシマノ電動リールをさらに詳しく紹介する「Get the Dream」はこちら |