第18話
相模湾のカツオ&キハダ攻略
~探見丸で読む魚種の判別&活性~

シマノのモバイル魚群探知器「探見丸」を
使いこなして、沖釣りをもっと楽しく!
それが「もっと!探見丸」のコンセプト。
今回は探見丸CV-FlSHを駆使して、相模湾のカツオ&キハダに
シマノフィールドテスター・松本圭一が挑む。
テーマは魚種判別と活性の読み方だ。

※探見丸は親機が搭載された船でご使用ください。親機がない船では使用できません。
※Tankenmaru SMARTは、Wi-fi対応のNEWアンテナを搭載した遊漁船のみでご使用になれます。
また、タブレット型の端末には対応していません。

 相模湾のカツオ&キメジ、そしてキハダ狙いが、アップダウンを繰り返しながらも上昇傾向にある。

 松本圭一も美味なカツオと巨大キハダを求めて日々海上に繰り出し、8月中旬「ついにコマセ釣りで27キロのキハダを上げました」との一報。

 その船が、今回改めて取材を依頼した三浦半島長井漆山港の昇丸。探見丸CV-FlSHに対応する仕立専門船で、松本が信頼する梶ヶ谷英樹船長が舵をとってくれた。

 8月下旬の取材日は魚群を追いかけて相模湾を走り回る展開。キハダの反応は少なめでカツオの喰いも今ひとつだったが、上から20~40メートルの指示ダナで松本は3~4キロ級のカツオ2本を手にすることができた。

 タックルはパワフルな最新ロッドのアルシエラキハダ170と、タナトル8の8号を240メートル巻いたビーストマスター3000XS。

「カツオ・キメジを主体に、もしものキハダまで対応可能」と松本は言い、事実、先日釣った27キロのキハダもこのタックルで手にしている。

「今日はカツオの群れが大半でしたから、この竿とリールで余裕のヤリトリができました。ただ、探見丸CV-FISHにキハダっぽい魚影が映ったときはハリスを太くして、ひそかに勝負していましたよ」と笑う。

 松本は探見丸でカツオとキハダの反応を読み、カツオ主体の群れを追いかけるときはハリス14号、キハダらしき反応も混在するときはハリス22号へと臨機応変に交換していたのだ。

Situation・状況
カツオとキハダの反応を判別し臨機応変にハリスをチェンジ

▲ 相模湾に設置された4番パヤオと1番パヤオの周りを中心に、50隻近い船がカツオの群れを追いかけた


探見丸に映る自分の仕掛け

▲ 魚探の振動子に近い釣り座(操船室の左右斜め前方が多い)は、自分の仕掛けが探見丸に映ることがある。左は指示ダナ30メートルで、少し下からコマセを振りつつタナへと上げた画像。右はハリ掛かりしたカツオが上下に暴れる画像だ。仕掛けの位置や挙動を目でチェックできるのも探見丸の楽しさだろう。


  • ← カツオが掛かったらドラグを締め込み、電動巻き上げ+ポンピング動作で手早く引き上げる

▲ アルシエラキハダ170、ビーストマスター3000XS、そして探見丸CV-FlSH。カツオ攻略の最強トリオだ


  • ▲ 取材の10日ほど前、同じタックルで松本が手にした27キロのキハダ。これから10月にかけて、さらなる大型も回ってくるだろう

  • ▲ さらに厚みを増したカツオ。引きも味覚も最高のシーズンを迎えている

  • ▲ 付けエサはオキアミ2匹の抱き合わせ



 梶ヶ谷船長も、
「絶対とは言えませんが、カツオの反応と巨大なキハダの反応は魚探の映り方が違いますからね」と言う。

 その違い、つまりは魚種判別の方法を頭に入れて臨めば積極的に先手を打つことができ、憧れのキハダに遭遇できるチャンスも増すことになる。加えて探見丸に映る魚群の形状によって魚の活性の良しあしも推測可能で、勝負所がつかめるケースもあるらしい。

 探見丸に映し出されたその画像は、次でお楽しみいただきたい。

Strategy・戦略
カツオは丸くキハダは帯状バラけた反応は喰い気あり!

カツオとキハダの反応を見分ける

  • 【画像A】

    カツオ
    魚探に映るカツオの個体は小さく丸い形状で、黄色っぽく映し出されることが多い。また、中心部が赤い反応は、超音波ビームの直下(船の真下)を通過したカツオの反応だろう。なお、このときの指示ダナは20メートルだった。

  • 【画像B】

    キハダ
    指示ダナ30~40メートルの流しで映った、キハダらしき反応。魚体が大きく反射が強いので赤く表示され、帯状に流れるような反応が多い。取材日唯一の明確な反応だったが喰い付かなかった。

群れの形状から読み解くカツオの喰い

  • 【画像C】

    ベイトを追う群れ
    左端の魚群はイワシなどのベイトで、それをカツオが追いかけ捕食しているようだ。ベイトに夢中になっているカツオはコマセに反応しにくく、指示ダナ20~30メートルで待ってもノーヒットに終わった。

  • 【画像D】

    コマセを食べる群れ
    指示ダナ30~40メートルで全員にカツオがヒットした後の画像。コマセに反応したカツオが約30秒間足を止め、上下左右に散らばってエサを食べまくっている。こうした群れに当たれば最高のチャンス、一気に数がのびる。

  • 探見丸で魚群を確認し、次の流しに生かす


「カツオの単体反応は黄色くて丸い。大きなキハダの単体反応は赤い帯状。そんな反応が多いですね」

 梶ヶ谷船長が教えてくれたその典型的な一例が、上画像のAとBになる。松本もこうした反応をチェックしながらハリスの太さを替え、タナ取りを調整していたようだ。

 また、画像Cはベイトを追うカツオが足早に移動していく反応で、ヒット率も今イチ。一方の画像Dは船中全員がカツオを釣った直後の反応である。

 松本いわく、
「カツオも含め、群れで行動する魚はこんなふう(画像D)にバラけた反応のほうが喰いがいい。活性が高く、足を止めてコマセを食べまくっているイメージなので、ヒット率が高まるビッグチャンスと言えます」

 今追っている魚種を見分け、喰い気があるか否かを推察する。これもまた探見丸あってこその戦術といえよう。


Get the Dream

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次回も探見丸CV-FlSH&探見丸スマートを活用し、旬のターゲットを攻略します!

次は青物の予定!

【撮影協力】三浦半島長井漆山港・昇丸
TEL:046-856-1599
(仕立専門。探見丸CV-FlSH対応船)