第16話
相模湾のライト五目攻略
~探見丸で魚を予想して楽しむ~

シマノのモバイル魚群探知器「探見丸」を
使いこなして、沖釣りをもっと楽しく!
それが「もっと!探見丸」のコンセプト。
今回は多彩な魚が釣れる相模湾のライト五目船で、
シマノフィールドテスター・松本圭一が
探見丸CV-FlSH&探見丸SMARTを駆使して「魚種判別の楽しみ方」を紹介!

※探見丸は親機が搭載された船でご使用ください。親機がない船では使用できません。
※Tankenmaru SMARTは、Wi-fi対応のNEWアンテナを搭載した遊漁船のみでご使用になれます。
また、タブレット型の端末には対応していません。

 色んな魚が釣れて、だれでも気軽に楽しめる相模湾のライト五目。釣りビギナーの子供や仲間を連れて行っても何かしら釣れるから、夏休みの釣りイベントとしてもうってつけだ。

 松本が訪れた相模湾腰越港・池田丸のライト五目乗合も、夏を迎えてにぎやかな釣況になってきた様子。

「メイン釣り場は鎌倉沖の水深20~60メートルあたりの根周りで、中小型のアジ、イサキ、マダイ、メジナ、大きなサバも釣れてます。さらにこれからは青物類も回ってきて、もっと楽しくなりますよ!」と、同船を担当する遠藤政嗣船長の声も弾む。

▲ アジ、サバ、イサキをメインに多種多様な魚が釣れる、相模湾のライト五目。親子やビギナー連れでも安心して楽しめる沖釣りメニューだ

 最初のポイントは航程10分の水深20~25メートル付近で、

「底から10メートルの範囲を誘い上げて」との指示。松本が探見丸CV-FISHを覗くと、宙層から底層にかけて様ざまな魚群が現れては消える。

 また、池田丸は探見丸スマートにも対応しているので、スマートフォンで専用アプリを開いてWi-Fiで接続。機能設定で”おさかなマーク機能„をオンにすると、魚マークがズラズラ現れて、とっても楽しい。

「よーし、何がどのタナで釣れてくるかリサーチ開始!」

 ハリ数5本のウイリー仕掛けをセットしたオモリ50号のビシ仕掛けを投入し、ライトゲームCI4+タイプ64M190を軽快にシャクる松本。

 マイクロモジュールギア搭載のベイゲーム150DHを心地よさそうに巻きながら誘い上げていくと、小型のイサキがひっきりなしに喰いついて、たちまちお土産を確保する。

 そしてこの日、最も色んな魚が釣れたのが水深50~60メートルのポイント。指示ダナは「底から15メートル」と幅広く、底近くではトゴットメバルや小ダイ、その少し上方で小アジ、マルアジ、大サバが喰ってきた。

Situation・状況
探見丸に現れては消える様ざまな魚群の正体をリサーチ

探見丸スマートのおさかなマーク設定

▲ メニュー画面で「おさかなマーク」をONにすると、濃密な魚群反応をキャッチした位置に魚マークが続ぞくと出現。視覚的に楽しいこの機能は、子供たちにも間違いなくウケます


  • ▲ 水深50メートル付近で釣れる中・小アジは黄金色。食べても抜群に美味!

  • ▲ 当日一番の引きは45センチ級の大きなマサバ。すぐ血抜きしてクーラーボックスへ直行

  • ▲ 底付近の反応にウイリー仕掛けを当ててみると、トゴットメバルが喰いついた

  • ▲ 小ぶりなマダイもヒット。ほかハナダイやメジナも釣れる

  • ▲ 適度な軟らかさでシャクリやすいライトゲームCI4+タイプ64M190と、巻き上げが軽やかなマイクロモジュールギアを搭載したベイゲーム150DHを使用

  • ▲ コマセカゴは上窓を半開、下窓は全閉。少しずつコマセを効かせながら誘い上げる



 探見丸を見ながら「このタナで釣れるのはコレ!」と、多彩な夏の魚たちとの出会いを楽しむ松本。というわけで今回は、探見丸に映る魚とタナの相関図を次に紹介。海の中にいる魚たちを「予想しながら釣る」面白さを、探見丸で味わってみよう。

Strategy・戦略
釣れる魚種とタナをチェックし狙いたい魚の場所を絞り込む

探見丸の反応と釣れる魚の相関図

  • ▲ イサキとスズメダイ
    釣り場は水深21メートル台の浅い岩礁域。宙層の水深10~15メートル付近に浮いた魚群反応は、ほぼイサキだった。底近くにも、ごってりと魚群反応があるが、その正体は大半がスズメダイ。ときどきフグ(キタマクラ)もハリ掛かりした。
    こうしたケースでは仕掛けを底まで落とさず、宙層のイサキを狙ったほうがいいだろう。

  • ▲ トゴットメバルとサクラダイ
    こちらは水深58メートル付近の岩礁周り。底から2~3メートルの位置に浮いた、ちょっと不思議な魚群が、びっしりと映っている。
    仕掛けを入れてみると、ハリ掛かりしてきたのは主にトゴットメバル。サクラダイもポツポツと交じってきたので混生しているのだろう。生態的には両魚とも「やや深みの岩礁周りに生息」する種である。

  • ▲ イワシ、アジ、タイ類
    表層の魚群はウルメイワシ、宙層の魚群はマアジ、そして底付近にポツンとある単体反応はタイ類と推定。
    このポイントのメインターゲットはアジで、宙層の水深40メートル前後に浮いた魚群反応を攻めると、中・小アジがよく釣れた。夏の相模湾はこんな宙層がアジのタナになることも多い。
    もちろん一発タイ狙い派は、底近くのタナで勝負してもOK!

 探見丸に映し出された反応と、そこでハリ掛かりした魚たちを上に並べてみた。こうしてチェックしてみると、釣りたい魚と、避けたい魚のタナが大まかに見えてくる。

 自然相手なので百発百中とはいかないものの”今、自分が釣りたい魚は、どのタナを中心に攻めるべきか„の指標となってくれるわけだ。

 また、夏休みに子供たちと釣りを楽しむときも、探見丸は大活躍。例えば探見丸スマートに「さかなマーク」が現れたら、魚の種類を当てっこしながら釣りに集中。ゲーム感覚で現実の魚を探していけば、盛り上がること必至だろう。

 釣れた魚の名前を確認しながら一日を過ごせば「魚群探知機と魚たち」なんてテーマで、夏休みの自由研究も可能かも。ぜひとも親子で楽しい夏の一日を!


次回も探見丸CV-FlSH&探見丸スマートを活用し、旬のターゲットを攻略します!

次は夏のカワハギを予定!

【撮影協力】相模湾腰越港・池田丸
TEL:0467-32-2121
(探見丸CV-FlSH、探見丸スマート対応船)