第6話
相模湾のキハダ&カツオ攻略
~探見丸でタナを確信する~

シマノのモバイル魚群探知器「探見丸」を
使いこなして、沖釣りをもっと楽しく!
それが「もっと!探見丸」のコンセプト。
今回は探見丸CV-FlSH&探見丸SMARTを駆使して、
相模湾のキハダ&カツオにシマノフィールドテスター・松本圭一が挑む。
テーマは“タナ”だ。

※探見丸は親機が搭載された船でご使用ください。親機がない船では使用できません。
※Tankenmaru SMARTは、Wi-fi対応のNEWアンテナを搭載した遊漁船のみでご使用になれます。
また、タブレット型の端末には対応していません。

▲ 早朝から大賑わいの沖右衛門丸。平日なれど3隻出しという盛況ぶり

  •  当日、船長が親機で設定した水深レンジは表層の40メートルまで。海底(深海)は水深表示されない


 まさしく「沸騰」という一語がふさわしい好況が続く、相模湾のキハダ・カツオ釣り。8月下旬、松本圭一が乗り込んだ茅ケ崎港・沖右衛門丸も、夢見る釣り人たちであふれかえっていた。

 沖右衛門丸は全船に探見丸システムを搭載し、当日も多くの釣り人が探見丸を持参。画面に映るキハダの反応を目にした方ならお分かりだろう、真っ赤な単体反応が現れたとたん興奮度は倍増、釣り人魂に火がつく。

 松本が持参したタックルは2セット。リアランサーキハダ175とビーストマスター3000XS(下図内①)およびビーストマスターキハダ175とビーストマスター6000(下図内②)である。



 木村研二船長によれば、
「カツオとキハダが混在する釣況」とのことで、松本は前者①を選択。これにハリス20号4.5メートルのキハダ仕掛けを結んで両狙いを目論む。

 6時に出船し、4番→1番とパヤオ周りを探索。いずれもカツオは順調、上から20~25メートルの指示ダナで、1~4キロ級が全員のロッドを絞り込んだ。ハリス20号の松本にも遜色なくカツオがヒット、あとはキハダの一撃を待つのみである。

 そして城ケ島西沖のパヤオへ走ったところで、ついに探見丸の画面にキハダの魚影が出現。水深30メートル付近に真っ赤な単体反応を確認、おまけにすぐ近くに浮かぶ僚船の釣り人がキハダとバトルを開始した。間違いなく、激アツだ。

 ソナーをにらみ、魚群の進行方向を読んだ木村船長が、
「どうぞ、25メートル!」とコール。テンビンを手にして待機していた松本は即座に投入。タナ下5メートルからコマセを振り出し、手早く指示ダナに合わせて手持ちでアタリを待つ。

「よし、きた!」

 すかさず合わせる松本。3キロ設定のドラグが滑り、道糸が100メートル以上引き出される。狙いはドンピシャ、あとは引き上げるのみだ。

Situation・状況
指示ダナは20~25メートル カツオとキハダが混在

  • 松本は指示ダナの下限、25メートルをキープ。まずはカツオの登場!

  • キメジも数本交じったが、この日は圧倒的にカツオが優勢だった

  • カツオは日に日に太って、最高の食べごろに

  • 松本と同時ヒットした東島さんが20.4キロをゲット! リールはビーストマスター6000、探見丸CV-FlSHも愛用

  • キハダのアタリは船中4~5回あったが、ほとんどがバラシに終わった

ビシとカツオの反応

  •  20メートルおよび25メートル付近に続く横帯は、タナ取りしたビシの反応。その合間をスッと斜めに横切る淡い反応が、高速で遊泳するカツオだ


 探見丸を活用した松本の戦略、そして明瞭に映るキハダの反応は以下からお楽しみいただきたい。

Strategy・戦略
探査中にキハダの遊泳層を視認 確信を持って素早くタナ取り

キハダのヒット率を高める3つの要素

  • Point1

    スロー走行中、探見丸に映るキハダの反応と遊泳層をチェック。水深30メートル付近の赤い単体反応がそれ!

  • Point2

    同じくスロー走行中、周りの船をチェック。近くで食わせていたら、間違いなくビッグチャンス

  • Point3

    投入合図が迫ったらすかさず投入できる態勢に。魚探に反応がなくても、前記の遊泳層を考慮して素早くタナ取り!

キハダがヒットした後の参考画像

  • キハダがヒットし60秒が経過した画像。数本のキハダが通過し消えていった

  • 右舷トモの松本と、同トモ3番の東島さんに同時ヒット。2人とも素早く投入し、タナ取り後1~2分で食わせている。ちなみにヒットした瞬間は魚探に何も映っていない。ソナーで魚の進行方向を読み当てた船長のおかげだ

  • カツオ5本で終了。探見丸とこのタックルで再挑戦を期す松本だった

  •  松本はバラシに終わる。ハリはこのとおり無残な状態


「今日は動き回るキハダやカツオの進行方向に先回りして待つパターン。魚群が船下を通過するのは一瞬ですから、合図と同時にいち早く仕掛けを入れることが先決。魚探に反応に出てから投入しても遅いんですよね」

 松本はそう口にしながらも、

「けれども探見丸があるとないとでは大違い。船が魚群を探しているときに現れるキハダの反応=遊泳層を自分の目で確実に把握できる、つまり確信を持ってタナを取れる。結果として精神的にブレず集中力も途切れません」と続けた。上記にまとめたのはキハダのヒット率を高めるその要点だ。

 こうして松本が掛けたキハダは、残り50メートルで痛恨のバラシ。掛かり所が悪かったようで、ハリが完全にのばされていた。同時にヒットし、見事20キロ級を手にした釣り人を見ながら、「次こそは」と誓う松本。探見丸を携えて相模湾に浮かぶ日々は続く。

次回も探見丸CV-FlSH&探見丸スマートを活用し、旬のターゲットを攻略します!

次は三浦半島のカワハギの予定!

【撮影協力】相模湾茅ケ崎港・沖右衛門丸
TEL:0467-82-5443
(探見丸CV-FlSH、探見丸SMART対応船)