FOOTCON BASS|シマノ -SHIMANO-

 

伊藤巧の
FOOTCON BASS
the Steps

ボートに乗る際の注意点

レンタルボート店の桟橋まで荷物を運んだら、いよいよセッティング開始。なのですが……実はここに意外な危険が隠れています。“FOOTCON the Steps”のアドバイザーを務めていただいている伊藤巧さんに、ボートに乗り込む際の注意点を聞いてみましょう。

「いちばん水に落ちやすいのは、まだ荷物を乗せていない、空っぽの状態のボートなんですよ。軽いので水の上にフワフワと浮いていて、釣り人が乗っただけでグラッとバランスが崩れやすいんです」

では、万が一の落水事故を防ぐために、大事な点をふたつ押さえておきましょう。

①ボートに乗るときはなるべく船尾から
②足を下ろすのは「ボートの中心線」

船首(ボートの先端の尖った部分)は幅が狭く、水と接している面積が少ないので不安定。船尾側のほうが、ボートに乗り込んだときにグラグラと揺れづらい構造になっています(ゆえに、落水してボートによじのぼるときも船尾からがマスト)。

レンタルボート店は浮き桟橋にボートが係留されていることが多いです。準備中もライジャケを着用しておくと安心。走って桟橋を揺らすなど、ほかの釣り人の迷惑にならないように気を配りましょう。

船首/船尾のどちらが桟橋についているかはレンタルボート店によって違います。やむなく船首から乗り降りすることもありますが、船尾側を使うのが安全であることは覚えておきましょう。

ただしボート店によっては、桟橋側に船首が着けてあって、船尾から乗れないこともあります。

「そんなときは、いったん船を係留しているロープを解いて前後を入れ替え、船尾を桟橋に繋ぎなおしてから準備するのがベター。カラビナ付きのロープ(写真参照)を持っておくと、船尾にロープがついていなくても係留できるので便利です」(伊藤)

レンタルボート店は浮き桟橋にボートが係留されていることが多いです。準備中もライジャケを着用しておくと安心。走って桟橋を揺らすなど、ほかの釣り人の迷惑にならないように気を配りましょう。

船首/船尾のどちらが桟橋についているかはレンタルボート店によって違います。やむなく船首から乗り降りすることもありますが、船尾側を使うのが安全であることは覚えておきましょう。

カラビナ付きロープ。これがあれば船を係留するときに便利です。桟橋以外の場所で上陸したり、ほかのボートを曳航する(してもらう)ときにも使えます。

また、ボートに乗り込む際には中心線(船首~船尾を結んだライン)から外れた位置に足を置くと、当然ながらバランスが崩れやすくなります。
「それぐらい平気でしょ」と思っていても、グラッと揺れた弾みでバッテリーが横滑りしてさらに安定が失われたり、たとえ自分は大丈夫でも、同乗者を落水の危険にさらしてしまうことも……。

「乗り降りの場面だけでなく、釣りをしている最中にボート内で移動するときも、やはり『ボートの中心線』付近に足を置くほうが安全です」(伊藤)

さらに、盲点になりやすいのが「係留ロープ」の存在です。これがたるんでいると、乗り込んだ勢いでボートが横に動く→ロープが伸び切ってしまい急ブレーキ→その反動で釣り人がよろける、といった事態に発展しがちです。

「船が反動で揺れる」という感覚がわかってしまえば予測できますが、慣れないうちは桟橋に手を掛けながら乗り込むなど、ゆっくり慎重な足運びを肝に銘じておきましょう。けっして飛び乗ったりはしないこと!

ロープがピンと張ってグラッとする危険なパターン。