ハイカットの設計で登山靴のようなデザインが使いやすいと感じるブーツです。足首部分までしっかりと保護してくれるため、ファイト時に激しく動いても安心して使えました。また、私の場合はしっかりと上までシューレースを締めて使うことが多いのですが、7mmという厚みのあるクロロプレン素材のお陰で、締め付けられて痛くなるようなこともありませんでした。そしてこのブーツは、着脱時にタンの部分を大きく広げられるため、脱ぎ履きがとても楽なのも気に入っていますね。
強烈な引きで抵抗するGTとのやり取りでは、足元は生命線のようなものです。ファイト中は、魚に引っ張られたり、ラインが磯に擦れないようにしたりと、同じポジションでじっとしていられることは殆どありません。このとき、どうしてもブーツが激しく磯に擦れたりしてしまうのですが、このブーツの最大で5層もあるというラバー補強の効果もあって、生地が破れたりすることもありませんでした。
また南の島にありがちな地形として隆起サンゴがあります。その隆起サンゴはナイフのように鋭く、生地がすぐに傷んでしまいがちなのですが、このブーツは、従来ジャージやメッシュ素材を使用している部分を合皮素材に変更しているため、耐切創性にも優れています。そのため、そんな場所でも安心して履くことが出来ると思います。
そしてGTをランディングする時は、波を利用するので止むを得ず濡れてしまうことも多く、その後は生地が水を吸ってしまいブーツが重たくなりがちです。しかしこのブーツは排水性にも優れているため、その後も快適に釣行が続けられました。
磯で大物を狙う際は、身体をしっかりと安定させるための道具として、ブーツはとても重要なアイテムです。いざという時に自分の実力を存分に発揮するためにも、ブーツは妥協せずに良いものを選んでおきたいですね。