ネッサ BB

【22AW新製品 サーフ】ネッサBB・ネッサルアー / 堀田光哉【シマノオンラインフィッシングショー】

Vol.11 Impression × ネッサBB　―堀田光哉が初秋のサーフでネッサBBの“インプレッション”について語る【ネッサ】

3ピースそれぞれの役割について

ネッサシリーズでは並継3ピース設計を採用しています。並継設計はティップ部は細く、バット部は太く設計できるので軽量に仕上げることが可能です。また、各節に役割を持たせることで、ロッドの扱いやすさを高めることができます。サーフでの使用を考慮した際、長さやパワーが必要な分、どうしても自重が重たくなったり、ルアーの操作性が落ちてしまったりといった扱いづらさを感じる要素がでてきてしまいますが、並継3ピース設計にすることで、必要な性能を引き出しつつ、ロッドの扱いやすさも向上させることが可能です。ネッサBBは、長さに慣れていない初心者の方でも、サーフの釣りを快適に楽しんでいただけるような設計になっています。また3ピースになることで、長いロッドが移動時に持ち運びやすくなるのもメリットです。

ティップ(#1)

ティップ部分は、基本的にルアーの操作性を高めるための設計になっています。遠投した先にあるブレイクラインやシモリといったポイントを狙う際や、岩場が絡むようなポイントでも、キャストの正確性を高めつつ、ルアーを繊細に操作することができる設計です。

ベリー(#2)

ベリー部分は、ロッドの繋がりを意識した設計になっています。そのためキャストする際にはしなやかに曲がり遠投性を確保し、ファイトする際は繋がりが良いためバット付近までのパワーの伝達が速くなるように設計しています。

バット(#3)

バッド部分は、ロッドにさらに強いパワーを持たせるための役割を持っています。不意な大物や引きの強烈な青物とのファイトにも十分に対応できるパワーを持たせてあるため、落ち着いてファイトをすることが可能です。また遠投が基本となるサーフでは、ルアーの自重も重たくなりがちですので、この部分にパワーをもたせることで幅広い重さのルアーに対応することが可能になります。

ネッサBBは、これからサーフフィッシングを始める方にとって扱いやすいロッドになるよう設計しました。特にこだわった要素としては軽さで、前作のネッサBBに対して軽量化に成功し、長さから生じる持ち重り感ができるだけないようにこだわっています。力に自信のない方でも、キャストが快適で楽に遠投できるような設計を目指しました。さらに魚とのファイトでは、繊細なルアー操作はもちろん、ファイトの際には青物をも想定したパワーを持たせた設計です。上位クラスのブランクス性能をしっかりと受け継いだ、入門者向けのサーフ専用ロッドに仕上がっています。

軽量ルアーの操作に長けたテクニカルモデル。

ベストリールマッチング：C3000XG

ベストメインラインPE号数(200ｍ)：1号

オススメリーダーlb(1ヒロ)：20lb

サーフ、河口、湾内

ディスタンスが短く、飛距離よりも細かなコントロールが求められるよりフィネスなシーンに

扱いやすいバーサタイルモデル。

ベストリールマッチング：4000XG

ベストメインラインPE号数(200ｍ)：1.2号

オススメリーダーlb(1ヒロ)：25lb

サーフ、河口、湾内

飛距離・コントロール性を両立。幅広いシーンで活躍するオールラウンダー。

簡単に届かないポイントへアプローチできるロングキャストモデル。

ベストリールマッチング：4000XG

ベストメインラインPE号数(200ｍ)：1.2号

オススメリーダーlb(1ヒロ)：25lb

遠浅サーフ、テトラ帯

足場が高い・遠浅・手前に障害物が多いなどのシーンに。

レングスの長さで飛距離・障害物の回避性能を両立。

不意な青物にも対応。遠投もできるパワーモデル。

ベストリールマッチング：C5000XG

ベストメインラインPE号数(200ｍ)：1.5号

オススメリーダーlb(1ヒロ)：25lb

遠浅サーフ、テトラ帯、ゴロタ浜サーフ

飛距離を確保しながら、突然訪れる青物のパワーにも負けないバットパワーを確保。

シリーズ最強パワー重視モデル。

ベストリールマッチング：C5000XG

ベストメインラインPE号数(200ｍ)：2号

オススメリーダーlb(1ヒロ)：30lb

パワーファイトでゴリ巻きが必要、一気に勝負をつけたい、想定ターゲットが大型の場合、などに。

新しくなったネッサBBは、手にした瞬間に旧モデルと比べてさらに軽くなったことがよくわかりました。遠投を繰り返すことが必要なサーフフィッシングにおいて、ロッドは長くて重たくなりがちですが、この軽さは快適に釣りを続ける上で大きなアドバンテージになります。さらにこの軽さを維持しつつ、ロッドのパワーも犠牲にしないところがシマノの技術力のすごいところです。

このようにロッドの基本性能として、軽さとパワーを両立させようとすれば、どうしても価格帯として高くなりがちなのですが、そこをできるだけ抑えて初心者の方にも手に取りやすい価格帯で実現しています。エントリークラスのロッドでありながら上位モデルに匹敵する使い心地も魅力のひとつです。

そしてこのロッドで、ヒラメやマゴチ、青物とサーフで代表的なダーゲットを釣り上げることができたのですが、どのターゲットにもしっかりと対応してくれて、パワー不足を感じることはありませんでした。デザインも一新されて、これまで以上に高級感も増したネッサBB。これからサーフフィッシングを始められる方には、ぜひこのロッドと共に色々なターゲットに挑戦してみてほしいですね。