その他、変更点としては番手表記が新しくなっています。例えば「25-405T」という番手は、最初に標準錘負荷の25号、次に全長を表す405㎝、最後に振り出し(テレスコピック)を意味するTという表記に変わりましたので、各モデルが分かりやすく、選びやすくなっています。
『サーフチェイサー』はキャスト時などの反発がマイルドでスイートスポットが広いのが特徴です。投げ釣りを初められて間もない方でも、コントロールしやすく、投げやすい調子になっています。アタリが分かりやすく、食い込みのよい竿先に仕上がっていますので柔軟な印象はありますが十分なパワーを備えており、大物が掛かったときには粘り強さを発揮してくれます。
ロッドのテストで愛媛県宇和島市に釣行したときは、水深30~40mのフィールドで釣りをしました。ナイロンの3号を用いて130~140mの遠投で狙いましたが、ハイパワーX構造によりロッドのネジレが抑えられていて狙ったところにキャストすることができました。このときは50㎝を頭にイトヨリダイを10匹ほど釣り上げましたが、水深40mほどのところから50㎝クラスのイトヨリを浮かせる(寄せる)のは、かなりロッドに負荷がかかります。ハイパワーX構造によりブランクス本来のパワーが発揮されるおかげでじっくりと魚を浮かすことが可能となり、快適な釣りができました。また、高知県沖の島での実釣でも、60㎝クラスのハマフエフキがヒットしましたが、余裕を持って上げることができました。
25号、27号については、置き竿でのキス、カレイ、クロダイ釣りなどにおすすめのモデルです。30号については、カレイやアイナメに加えて、マダイにも対応できます。33号については良型のマダイ、磯でのコロダイ、ハマフエフキ、50㎝クラスのハタ系の魚を狙うのに適したモデルです。
『サーフチェイサー』は高性能ですが価格は抑えられていますので、2~3本の置き竿で狙うなど、複数の竿を揃えたい場合にもおすすめのロッドです。