
井上 聡 SATOSHI INOUE
井上 聡 SATOSHI INOUE
基本性能が底上げされ2本の穂先が対応幅を広げた
新しい翠弧の特筆点は、なんといってもしなやかな標準穂先、パワー穂先と2本の穂先を備えたパワーセレクトシステムの採用です。感度はもちろん、振り込みから喰い込み、いなし、引き抜きといった基本性能がブラッシュアップされたうえに2本の穂先を選べるようになり、対応幅がグッと広がった印象ですね。
軽さが際立つ標準穂先 繊細な仕掛けも意のままに
標準穂先はとにかく軽い。振り調子がシャープで、細糸と小さなオモリを駆使した繊細な仕掛けを意のままに操れます。先が軟らかい穂先はブレやすく、野暮ったい調子になりがちですが、高弾性カーボンを用いた翠弧は実にシャンとしています。振ったときはシャープな先調子でありながら、掛かった魚が大きいほど曲がりが胴へと下りてきます。このあたりは、翠弧伝統の本調子がきちんと継承されています。
標準穂先は操作性に優れているので、僕は手尻を竿丈いっぱい、もしくはやや短くして、落差のある流れのタナを点で打つ点の釣りで多用しています。
胴乗りの早いパワー穂先本調子らしさを存分に味わえる
一方のパワー穂先は先径が太く、標準穂先より約10㎝短くしています。この短めの穂先がブレを抑え、アワセのレスポンスを高めてくれます。
張りのあるパワー穂先は大きなオモリを楽に扱うことができ、大物との勝負でも力負けしませんが、僕が最も大きなメリットと感じているのは「胴乗りの良さ」ですね。パワー穂先は張りがあるぶん、負荷が掛かるとスムーズに曲がりが胴へ入ってきます。竿全体で魚の引きを受け止める、これぞ本調子といった曲がりですね。
それでいて先重りせず、アワセが鋭く決まるあたりが素晴らしい。手尻を竿尻からやや長く出し、線の釣りで流れのスジを攻めてもアワセ遅れはなく、常に優位なやり取りが可能です。引き抜きもビシッと決まりますね。
2WAYズームは40cmと絶妙な長さ。川の規模に合わせることもできるし、取り込み時に寄せやすい長さへ瞬時に変えることができます。
近年の渓流釣りは多様化の時代。ここでは僕なりの使い分けを例として挙げましたが、フィールドや釣り方によってマッチする穂先が異なるのは当然です。これと決めつけず、自由な発想で2つの穂先を使い分けていただきたいですね。
我妻 徳雄 TOKUO WAGATSUMA
ひと振りでわかる抜けの良さと操作性
線を流してよし、点を打ってもよし。使いどころを選ばない翠弧は、最も手にすることが多い竿のひとつです。基本性能がくまなく底上げされたあらたな翠弧。その違いは、ひと振りしただけですぐにわかりました。
とくに際立った進化点は振り抜けの良さです。軽く手首を返すだけで楽に振り抜くことができ、ブレの収束も早い。軽いオモリでもピンポイントへエサが吸い込まれていく感じです。
胴で引きを受け止める本調子がさらに進化
あらたな翠弧は、キャラクターの異なる2本の穂先が付いているのもいいですね。一般的な渓流ならしなやかな標準穂先がメイン。尺前後であれば標準穂先で楽に取り込めると思います。
パワー穂先は、水量のあるポイントなどで重めのオモリを使うときや、大物を狙うときにいいですね。
引きをドンと胴で受け止めて一気に走りを止める。こんな本調子の釣り味に、一層の磨きが掛かった印象です。
品番
品番 | ||||||||||||
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品番 |
全長(m) |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
元径(mm) |
適合水中糸(ナイロン・号) |
ズーム(cm) |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
品番 |
全長(m) |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
元径(mm) |
適合水中糸(ナイロン・号) |
ズーム(cm) |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
ML61 | 6.10 | 12 | 57.8 | 115 | 1.0 | 23.8 | 0.1-0.6 | 570-610 | 99.4 |
66,600円 |
354990 | 4969363354990 |
H61 | 6.10 | 12 | 57.8 | 127 | 1.1 | 24.8 | 0.15-0.8 | 570-610 | 99.6 |
67,700円 |
355003 | 4969363355003 |