新しい「スーパーゲームSP HH」で最も大きく進化したと思うのは「感度」と「操作性」の2点だ。前作よりも先調子気味にセッティングしたブランクスはシャンとしており、振り調子がシャープなうえ、糸の振動が手元まで明確に伝わってくる。
90-95という長さは本流竿でも長いほうであるが、エキサイトトップの恩恵か、仕掛けを流している最中に、ちょっとした水流の変化もわかるのだ。それこそエサの周りで魚が尾を振る動きまで察知できるかのようで、この感度には驚いた。
先調子といっても、大型魚が掛かると手元まで曲がりが入ってきて、しっかりとタメきれるのでやり取りに不安はない。小型は穂先であしらうことでスピーディーに取り込める。「パラボラチューン」による歪みのない曲がりは相変わらず見事だ。
長竿にありがちなブランクスのネジレは、「スパイラルX」「ハイパワーXティップ」によって抑えられている。以前までは風が強いと竿の軌道がブレてしまったものだが、X構造のおかげで狙ったスジへ正確に仕掛けを投入できる。自分自身でも完璧と言いたいほどの仕上がりだ。