浅場から重たいオモリを付けて探る深場まで、アルシエラ泳がせは、さらに幅広い泳がせ釣りに対応できるようになった。可能な限り肉厚化したカーボン素材同士をリールシート内部で強固に繋ぐ、タフバットフェルールも強化されているし、緩みにくいリールシートとホールドポジション、ファイティングボトムに加えてマットブラック×ゴールドの見た目もいいよね。
MH170やH170はこれまで以上の安心感だし、MH/H200なんかは潮の速い釣り場の置き竿で使ってもらえる。正直H170はメーカーの謳う錘負荷表記を超えたオモリを背負っても仕事をしてくれるだけのパワーがあると思うよ。竿がゴツくて長いものだけだと「自分には手に負えない」と敷居の高さを感じてしまう人がいるかもしれない。だから自分が注目しているのは短いモデルなんだよね。いちばん印象に残っているのはM/MH150でのバショウカジキ。横流しで釣ったんですよ、ビーストマスターMD3000を使ってね。
また短いモデルだからと言って、手は抜いていない。今回のモデルはバット部をギンバル仕様にしたのでファイティングボトムも使用できるし、より脇に抱えやすいようにシート長も調整した。この“遊べる”モデルで“本気で”大物釣りを楽しんでほしいんだよね。
M/MH150は初めて泳がせ釣りをする人にも十分使えるスペックだし、短いからといって小型の魚を狙うんじゃなくて、キハダやカンパチなんかにも対応できる。やり込んだ人ならより楽しめる。カジキを釣ったのは屋久島ですね。例えるなら普通乗用車というより小型の足回りのいい車やバイクのようなイメージかな。あとはH170で20kgくらいのイソマグロも釣った。どちらも面白い竿だと思うよ。