スパイラルXコア搭載で圧倒的な進化を。
ジャンルを超えて活躍できるロッドとして誕生したボーダレス オリジナルモデルが10年ぶりのモデルチェンジです。船と磯で実釣しましたが、その進化は圧倒的でした。シマノの上位ロッドに採用されているスパイラルXコアが新たに搭載されたことで、10%の軽量化を実現していますが、リールを装着して実際に扱うと数値以上の軽さを感じますね。前作のベースモデルは420でしたが今回は460と40cm伸びているにも関わらず取り回しの良さ、キャストのしやすさなど凄い進化ですよ。長さによるダルさというものが全く感じられません。もちろんパワーも上がっていますね。
実釣性能を飛躍的に高めたグリップ周り。
もうひとつ大きく変わった点がグリップ周り。フロントグリップがコルクになりました。フレッシュウォーターのイメージが強いコルクグリップですが、滑りにも強くて、カビづらい。海での厳しい環境にも強い素材です。そして何よりもスタイリッシュ。4.8mロッドにLBリールを装着して、コルクグリップを握る。これまでになかったスタイルでとても新鮮です。またリールシートは段差を減らすことで握り込みやすくなっています。リアグリップは肘に当たる部分にフラット面があるので力を入れやすくて、扱いやすい。ズレが解消されて、やり取り時の安定感が向上しました。
なぜ、このレングスか。なぜ、このチューニングか。
3.5m〜4.5mクラスでいろんな釣りをこなせる竿が欲しい!というのが、ボーダレス オリジナルモデル誕生のきっかけです。2mまではバスロッドという汎用性の高い竿がある。3.5mまではシーバスロッドがある。でもそれ以上の3.5m〜4.5mでいろんなことができる高品質な竿が市場になかった。そんな背景から生まれたんです。長くて柔らかい竿のメリットって何か?まずは豪快に曲がって面白い。細い糸や針先を守れる繊細さがある。高い足場からでも釣りやすい。これらの磯竿が備える特性にルアーロッドの特性を融合させたのがボーダレス・オリジナルモデルです。エサも楽しめる。ルアーも楽しめる。どちらかに振り切っていないから楽しいし、独特の世界観があるっていうのが僕の印象です。
僕ならこう使う。多種多様な釣りと対象魚。
480ML-Tは繊細なソフチューブトップ穂先を搭載して喰わせに特化。曲がって楽しい、しなやかな調子で小型中型グレの数釣りを楽しみました。繊細穂先は磯や防波堤からカワハギの小さなアタリを目感度で取れそうです。
380M-Tは筏でのズボ釣りや低い護岸や堤防で使うのにいいサイズ。ルアーやエギは飛距離が出ます。軽オモリのチョイ投げキス、そして海上釣堀は真鯛コースに良いと思います。
豪快な曲がりを楽しむなら460M-Tです。フカセのメインで使え、僕にとって出番が多いですね。沖堤防や離岸堤も足場の高い釣り場が多いので、このレングスがいい感じです。
460MH-Tは磯竿1.7号相当。磯際で型の良い魚をバンバン掛けたいって方にぴったり。軽量で強度を高めるスパイラルXコアは、磯竿としての能力をしっかりと引き出してくれます。
360H-T・420H-Tの2本は30gを振り切れるので、重めのジグヘッドやテキサスリグにエサやワームをつけて根魚が狙えるし、キャスティング鯛ラバもOK。中型青物のトップウォーターゲームもエキサイティングです。フカセの途中でアジやサバが沸けば、それらを掛けて泳がせ釣りも面白い。海上釣堀は青物コースにジャストです。
ボーダレス オリジナルモデルが一本あればスナップだけでさまざまなリグや仕掛けに対応することが可能です。長さ、強さ色々選べる6モデル。10年の歳月を経てとんでもない進化をしています。ぜひ、ご自身のスタイルやフィールドに合ったモデルをお選びいただき、フリースタイルの釣りをお楽しみください。