コルトスナイパー グラノダイブ175F フラッシュブースト

垂直な浮き姿勢と水が絡みやすい形状を追求。

グラノダイブの動かしやすさの秘密は、ボディの形状と浮力のバランス設計に隠されています。まずボディ形状ですが、このルアーを真上から見ると、先端のヘッド部分が大きく、尻尾のテール部分にかけて細くなっていくような形状です。こうすることでヘッド部分に高い浮力をもたせることが可能となり、垂直に近い浮き姿勢を保ちやすくなります。またスリムシルエットでありながらできるだけ側面を大きく設けたフラットサイドな形状にすることで、側面が水の抵抗を受けやすくなります。ダイブさせた時にルアーの側面で水を絡みやすくすることで、エラーアクションを起こしにくい形状を追求しています。

あえて固定重心タイプを採用。

そして浮力のバランス設計ですが、グラノダイブではあえて固定重心タイプを採用しました。このオモリの位置もできるだけ後方に配置できるようにこだわっており、ヘッド部分の高い浮力との相乗効果で、アクション後も素早くダイブさせやすい垂直姿勢に戻ります。さらに重心が後方へ集まっているため、飛距離が安定するのも特徴のひとつ。風の影響を受けやすいシチュエーションでもキャストしやすい設計になっています。

動かしやすさにこだわったグラノダイブは、タダ巻きでもアクションさせることが可能です。パタパタと左右に倒れ込むようにアクションするため、フラットサイドな形状を活かして高いフラッシング効果でアピールできます。特に磯では釣り座が限られており、足場も高いことがほとんど。そのような場所で足元までチェイスしてくる青物に対して最後までルアーをアクションさせて誘い続けられることを目指して設計されています。

グラノダイブでは素材に透明樹脂を採用することでクリアカラーのラインナップとフラッシュブーストを搭載することが可能になりました。特にフラッシュブーストの搭載により、ルアーをダイブさせた後でもルアーの内部でパネルが動き続けます。独特な生命感のあるフラッシングでルアーに興味を持った青物のバイト率を高めるような設計です。

グラノダイブは、太軸貫通ワイヤー構造を採用しています。その中でも使用されているワイヤーの線径は、オフショア用のルアーにも採用されているものと同じ設計を取り入れました。特に大型の青物がヒットしてもルアーの破損を防げるよう、高い強度を誇っています。

コルトスナイパーのダイビングペンシルに待望だった細身シルエットのモデルが追加となりました。特に必要性を感じていたのは、カマスやサヨリといった細身の小魚がベイトフィッシュになっているシチュエーションです。見た目を本物のエサに近づけることで、スレた青物にもできるだけ違和感を与えずにバイトを引き出せていると感じます。

また動かしやすさにこだわった設計により、足元までしっかりとアクションさせられるのも気に入っています。ルアーアクションを組み合わせやすくなるので、遠投した先ではこれまで通りの誘い出しで動かし、足元では細かくトゥイッチを入れるなど、単調な動きに変化を付けやすいです。特に青物は足元でバイトしてくることも多いので、魚の反応が薄いときほど様々な工夫を凝らして、このルアーで青物の反応を探ってみてほしいですね。