私にとってアントラージュ3.5号は、ゲーム展開の中心、要となるエギです。特にこの3.5号というサイズは汎用性が高く、使用頻度が圧倒的に高い号数です。ティップエギングを行う上で最も重要なモデルと言っても過言ではないでしょう。例えば、太平洋側の沖のフィールドでは、大型の個体を狙えるチャンスも多いのですが、そういった状況ではこのエギを中心に展開を組み立てて、状況に応じてシンカーを装着してアジャストしていくというのが、基本中の基本の攻め方となります。
また、アントラージュ3.5号の優れた特徴として、高い安定性能が挙げられます。ボリュームを持たせたボディ形状により潮掴みが良く、ロッドを通してエギの存在感がしっかりと得られるので、テンションを掛けた状態をキープしやすくなっています。そのため、波の影響などでロッド操作が乱れても、エギが不安定になりにくい。あらゆるレベルのアングラーが安心して使用できる、高いポテンシャルを持ったエギに仕上がっています。また、その潮掴みの良さから、潮流の速さなど水中の情報把握も得意です。エキスパートの方なら、この特性を利用してよりハイレベルな使い方も可能でしょう。
ご存知の通り、大型のアオリイカは警戒心が強く、エギの不安定な挙動を嫌う傾向にあります。その点、アントラージュ3.5号は、ロッドでアクションをつけた後のブレを効果的に抑制し、安定した姿勢をキープしてくれます。実際にこのエギを日本の様々なフィールドで使用し、さらにプールでの試験も踏まえて、その安定性能を徹底的に追求しています。エギの挙動が安定すると、アオリイカに対して喰わせの間を与えられるので、結果的に釣果へとつながりやすくなります。この安定性能の高さに大きく貢献しているのが、特徴的なスタビライザーフィンの存在です。このフィンの形状は、様々な試作をテストした上でベストな形状とサイズ、位置を割り出して装着されています。エギの操作時はもちろんですが、入れ直しなどのフォール時にもまっすぐ落ちていくのでラインを拾いにくく、トラブルを回避しやすいという特性も持っています。また、フォール中にイカが反応することもありましたし、着底抱きであったり、エギを落とし込んでからの最初のアクションで抱いてきたりと、スタビライザーフィンの効果でチャンスが増えるというメリットも実感しています。
3.5号サイズのエギとなると、沖の大型の個体を狙う機会も増えると思います。たとえ記録サイズがヒットしてもしっかりとフッキングできて、不安を感じることなくファイトに集中できるように、アントラージュ3.5号のカンナには、ワンサイズ上の3.8号のものが採用されています。実際に使用していても、カンナのトラブルを気にせずにやり取りできるというのは大きなメリットだと感じます。そして、26年春、鹿児島では4キロクラスの連続キャッチの実績もあります。
カラーに関しては、下地となるテープのカラーが金・緑・紫・赤の4色で、これらに加えてフラッシュブーストがラインナップされています。下地のカラーで使い分けながら、状況に応じてフラッシュブーストを投入してパターンを探るというローテーションが展開しやすくなっています。
ティップエギングをやり込んだハイレベルアングラーの方はもちろんですが、これから始めてみたいという入門レベルの方でも、安心して使用できるのがアントラージュ3.5号の最大の特徴です。ぜひとも、このエギのポテンシャルの高さをフィールドで実感してほしいですね。