アントラージュ シーグル 3.5号

【23AW新製品 オフショアエギング】セフィアBBティップエギング、アントラージュシーグル3.5号ノーマル・フラッシュブースト / 富所潤【シマノオンラインフィッシングショー】

特筆すべきはシャクリ抵抗の軽さです。見た瞬間に分かる通り、非常にシャープで精悍な顔つきの通り、水切りの良さは抜群、最も重いS3（43g）であっても全くストレスなくシャクることができます。特筆すべきと言ったのはエギの頭が上を向いた状態でシャクリを入れると、一瞬ラインが切れたのではないかと思わせるほどの「抜けの良さ」を感じる時があることです。テスト中に何度もこの感覚に襲われ、少ないプロトをなくすのではないかとヒヤヒヤしたほど。引き抵抗の軽さは異次元と言っても良いでしょう。
 

専用エギで最も大事な要素である安定性。これは言うまでもないことですが、エギが安定しなければアオリイカは抱きません。単に顔つきを精悍にするだけでなくそこから流れるボディの形状を計算し、「静」と「動」にメリハリをつけました。しっかりと止めることによってイカからのコンタクトをモノにすることを最も重視しています。
 

フォールの速さ。こちらはヘッド形状からわかる通り水流を逃す形状になっており、より分かりやすい着底に繋げています。
 

着底させた時の姿勢も秀逸で、海底で倒れることなくカンナを上に向けた状態で安定します。これだけでも根掛かりはかなりの確率で回避できます。
 

モンスターサイズを相手にすることが多いティップエギングではファイト中にエギを抱き込み、齧られることも多々あります。このため、布を一から見直しほつれの少ない特別仕様にしました。
 

フラッシュブースト搭載のアントラージュ シーグルは、フラッシングを主体とした視覚的なアピールを得意とするモデルです。クリアな潮や通常のエギにアオリイカがスレてしまった状況を得意とします。それに対して、ノーマルモデルのアントラージュ シーグルは、エギ自体のシルエットで見せてアピールするため、例えばマズメのローライト時や濁り潮、また光の届きにくいディープレンジでも、しっかりとアオリイカを誘います。また、注目のナイトティップエギングでも、ノーマルタイプのアントラージュ シーグルは活躍してくれるはずです。フラッシングで誘うか、シルエットで見せて喰わせるか。ノーマル&フラッシュブースト、2つのアントラージュシーグルを使い分けることで、ティップエギングの幅はさらに広がります。

これまで、アントラージュシーグルは、フラッシュブースト搭載モデルのみのラインナップでした。フラッシュブースト搭載モデルは、フラッシングによる視覚的なアピールが有効なシチュエーション、例えばクリアな潮や光が届きやすい浅いレンジでのティップエギングで威力を発揮する、今やローテーションの重要な一角を担うエギです。その一方で、シルエットでしっかりと見せてアピールするタイプのエギの必要性も感じていました。

例えば、光が届きにくいディープエリアであったり、あとはローライトな状況であったり。今回、あらたラインナップに加わった、ノーマルモデルは、光を通さないことでシルエットがはっきりと出せるので、これまでフラッシュブースト搭載モデルでは攻めきれなかったシチュエーションに対応することが可能となっています。この2つのアントラージュシーグルをローテーションすることで、ティップエギングの攻略の幅が大きく広がります。両者の組み合わせで、是非ともアントラージュシーグルをフル活用して欲しいですね。